172 アパートと倉庫を造りました。ひとつは障害者仕様です!
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
今日もよろしくお願いします!
※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様
『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。
魔力充填のことは手伝ってる魔法使いが見てただろうから、気にしてくれるだろうね。俺たちがいる間に、もう少し魔力が増えてくれるといいけど。
いつもながら、すごいものをさらっと作るな、ナギは。
ノルが嬉しそうに笑う。
そう? やってみてわかることも多いでしょ。だからねと笑い返した。
なるほどな、と何だか納得したみたいだね。
皆は中を見たのかな。
いや、今見てるのか。
「棟梁! おはよう。ゴミ箱はどう?」
「おはよう、ナギ様。孤児院のキッチンに持っていったのは、これと同じ大きさだ。使ってもらってるが、なかなかいいと言ってくれたぞ」
ふうん、そうなんだ。
どうやら足踏みみたいだよ。踏めば蓋があがるってことだね。
階段下の大きなゴミ箱も見せてくれた。まだ入ってないけど、これはいいよね。じゃあ、ゴミ袋を試しに使ってもらおうかな。
それぞれを一箱ずつ取り出して全てをコピーする。
それを、使ってもらうことにした。
生ゴミは水を切って。弁当の残りなんかも同じだ。水が溜まってると焼却するのが大変だしね。
「この袋はいくらするんだ?」
「どれでも銅貨五枚だよ。サイズによって中の枚数が違うんだ。今回のはお金はいらないけど、いろんなサイズを使ってみて。それで使いやすいサイズを決めればいいでしょ。とりあえず、全部のサイズ、ゴミ箱を作ってほしい。特に、大型、中型が欲しいよ。このでっかいゴミ箱も大きさ違うかもしれないけど、各所に置きたい」
そう伝えておいたよ。それぞれにいろいろ付与するから、と今できてる階段下のゴミ箱に防腐、防炎、防水、対魔法の付与をした。もちろん、金具も同じようにできたので、問題ないね。
これはクリエイトでゴミ箱用のスキルを作ろうか。ゴミ箱用? それは何だか嫌だな。
ええと、何がいいかな。
『製品強化』にするかな。
じゃあ、作ろうか。
新しいスキルが欲しい。
名前は『製品強化・艶あり』
うちの工房で作った製品や手すり、柵などに、防腐、防炎、防水、対魔法を付与するスキル。同時に、同じ効果で『製品強化・艶なし』もつくりたいです。よろしくお願いします。
(クリエイト)
おお、すぐできたみたいだよ。
ええと、俺のスキルを確認っと。
ちゃんと出来てるね。
『製品強化・艶あり』『製品強化・艶なし』がありました。
それなら、繰り返し使う魔法はスキルとして作ればいいんだよね。虚数空間魔法以外ならできそうだ。
そうしよう、いい考えだよね。
作った製品を出してもらうことにして、アパートを見てきた皆と相対する。
おじいちゃんには、みんなが使う椅子に座ってもらったよ。
あとで、痛みだけ取ってあげよう。
「ナギ。これが必要な部屋らしい。それぞれ、簡易図面を書いてくれてた。どうだ?」
うん、と受け取って見てみましょうね。
ええと、今、一階奥には五室だね。
ここはおじいちゃんとお母さん、そして冒険者か。じゃあ、ここは一軒になるね。残りは倉庫かな。
あとは、二階でも大丈夫だ。じゃあ、若い人はに階と三階に入ってくれてるので、二階に作れるかな。
ええと、ここが三部屋、こっちは二部屋、こっちは三部屋だね。 じゃあ、それぞれにリビングとシャワー、トイレ、少し大きめのキッチンとダイニングというより食事をする場所か。それならLDKでいいかな。うん、そうしようか。
家賃はどうしようかな。三部屋は銀貨三枚、二部屋は銀貨二枚くらいかな。まあ、出来上がってからにしようか。
いらないと言われたら復元するだけだしね。
じゃあ、と一階の奥をやりましょうか。
間取り図を参考にと普通の家でいい。キッチン、ダイニング、リビングが欲しいけど、LDKとして作ってください。その方が小スペースで大丈夫だと思います。障害者がいるので、シャワーは広めに、トイレも広めでどちらも手すりをつけてください。滑りにくい床希望。キッチンは部屋数によって少し大きめに変更。当然、水回りなどは魔道具必須。
ベランダも広くひとつにしてください。窓は同じで大丈夫です。ドアは一軒に一か所で鍵付き。
一階に関しては、残った部分は倉庫にしてください。ゴミ袋や工房で使うものなどの在庫を入れたいので、ドアに鍵必須。
一階部分東だけお願いします。
(クリエイト)
ブワッと光った一階東。どうなったんだろうね。
あれ、もう終わったの?
ドアは一か所になってる。奥にあるのは倉庫かな。
ドアを開けてみれば、注文通りだね。ちいさな扉を開ければ、キッチンだ。ということはここがLDKだね。正面には掃き出し窓がある。そしてこっちの部屋が少し広めです。バリアフリーだよ。窓があって明るい部屋だね。
その通路側にはトイレ、お風呂がある。お風呂にも小さな窓があり、格子が入っている。これはすごいね。
LDKをはさんだ向こう側には二部屋ある。どちらも窓があるんだけど、通路側にはちゃんと格子があるね。これ、すごいよね。
物干しも広いひとつになってた。洗濯ができるように水道とシンクもありましたよ、外ですけど。
鍵はシューズ入れの上にあったので取っておきましょう。
「どうぞ、おじいちゃん。中みてくれるかな」
おお、ありがとう、とゆっくりと歩いていった。片方は膝の少し下からないので、松葉杖のような物を使ってるね。
「ナギ様。これは儂らが借りてもいい部屋か?」
そうだよ。
バタバタと親子が入っていく。
そうだ、ベッドもついてたから、おじいちゃんも今夜から寝られるね。
これくらいの部屋で賃貸でいくらくらいかな。今日、アダムさんは来ないのかな?
ノルにアダムさんはこっちに来ないかと聞いてもらうことにして、他の皆にも見てもらいましょ。
みんな、驚いてたよ。
自分の部屋も同じ用になるのかと聞くので、ここはおじいちゃんがいるから、おじいちゃんの部屋や、トイレ、風呂は少し広めになってるし、手すりもついてる。でも、それ以外は同じにするつもりだよ。ただし、二階と三階に分かれるけどいい?
そういえば、どちらでもいいと言ってくれたので、空いてるところに入れようかな。でも、全体的に足りないか。
ええと、じゃあ、別に造るかな。
子供がいる家は二階に取れるよね。
あと、二人暮らしの家が二軒だけど、どこに造るかな。
どうせなら、同じ感じで二部屋の建物があってもいいよね。それなら職員が増えても大丈夫だし。じゃあ、とりあえず、最初の子供たちに作った場所はなしにしようか。
それで、場所はお任せで近くに作ってもらえばいいよね。
ちょっとまってて。
そう言い、二階の余ってる部屋を確認してもらう。
どうやら、西側が二部屋、空いているらしい。それなら、その後ろには無理かな。
裏に回ってみれば、これは無理だよね。
じゃあ、このアパートは無理だ。それならやっぱり作ってもらおう。
結界を張ってる空間の入口をきちんと閉めて結界を解除する。
そして、土魔法で作ったエリアを解除した。
おお、かなり広いよね。ここに、倉庫を造ろうと思ったけど、アイテムボックスを使うなら、倉庫は別の場所でもいいよね。じゃあ、工房の並びに倉庫を造ろうか。その裏側がアパートでどうだろう。
その辺りはお任せしましょう。
乾燥さえしておけば、カットするときに出せばいいんだしね。
じゃあ、やりましょうか。
さっき作ったグレードのアパートが欲しい。高さはお任せします。 一階は三人部屋ひとつと二人部屋二つあればありがたいです。魔道具や部屋の内装材料、素材などは前のアパートと同じにしてください。一階に余った場所は一人部屋、二人部屋。三人部屋でお任せで作ってください。二階以上は使うときに作ってもいいので、空洞でもいいです。
場所はどこがいいかわからないのでお願いします。
他にも工房用の倉庫がほしいので、後ほどお願いします。
(クリエイト)
ぶわりと湧き上がった光は、どこだ?
あ、やっぱりさっき土魔法を解除した場所だ。でも方向が違うね。街道に沿ってできてるみたいだ。なるほどね、東側は十メートル開いてはいるけど、最初の場所とは違うからか。うん、森から距離も取ってくれてるよ。これなら大丈夫だね。
おっと階段もでき始めたね。ええと、これ、変だぞ?
あれ? 一階は中央に柱が入ってる。そして大きく切り取られた感じだけど。とりあえず、出来上がるまで待つしかないね。
「ナギ、アダムだが、そろそろ到着するそうだ。果物の注文があったし、苗も持ってくるらしい。先に果物と一緒にアダムが来るらしいぞ」
そうなんだ、じゃあ、来たら呼んでもらおうかな。
他には何をするんだっけ。
ええと、元冒険者たちはとっくの昔に出かけてるよ。
あと、親方と棟梁も仕事を始めてるね。
フラットはノルと話してるよ。サンもいるということは、この後のことかな。国境についてだろうね。
俺も入国門を造るために考えないとだめだよね。
あ、そうだ。棟梁に、今作ってるアパートの階段下にもゴミ箱を作ってもらおうか。
棟梁と親方に頼んでおきました。
じゃあ、カームアパートと工房にもスキルを発動しましょう。
外観だけでいですが、アパートと工房に付与したい。
(製品強化・艶なし)
ヒュンと光が通り過ぎたよ。もう終わったの?
うん、終わってるね、鑑定すればできてました。すごいよ、クリエイト先生。
それなら孤児院にもやっておきましょう。
「ナギ! アダムが来たぞ」
ありがとう、とアダムさんを手招きします。
「王都のみんなは荷造りに戻りたいらしい。フラットに頼むか」
「うん。ハルトも手伝いに連れて行って。あとは、冒険者もいるから大丈夫でしょ」
わかった、と伝えてくれるようです。
冒険者たちが入る空間にいれるから、かなりの荷物が入りますよ。
「すみません、アダムさん。忙しいんでしょ?」
「いえ。果物をたくさん仕入れて頂いてありがとうございます。お気に召したようでよかったです」
「そう、あれは美味しいんですよ。一部、ジャムにしてもらおうと思ってるんだ。子どもたちにも食べさせたいから。人数が多いから、ジャムならと思って」
「素晴らしいですね。出来上がったら味見させてください」
了解です。
「それでね、今、俺の仕事をしてもらってる冒険者がいるんだけど、その人たちは家族がいるから自宅から来るんだよ。だけど、王都でね。とても環境が悪かったから、うちのアパートに入ってもらおうと思ってる。それで、改造したんだよね。でも、家賃がどれくらいかと思って。依頼が終わって、他国に行くことになっても、ここにいる元冒険者と一緒に仕事をしてもらおうと思ってる。辺境のギルマスはとんでもない奴。だから変わらない限り、依頼は王都に出すんだ。それでね、安く貸せたらと思ってるの。普通ならどれくらいの家賃か、教えて欲しい」
「なるほど。では、見せていただけますか?」
いいよ、と立ち上がった。
「ナギ! こっち、終わったぞ」
「ほんと? じゃあ、ブート呼んで~」
おう、と返事を聞いたブートはすぐに駆け出した。
「ブート、こちらはアダムス商会のアダムさん。今日改造した部屋を見てもらおうと思ってね。それで中を見せて上げて。おじいちゃんの部屋と一緒にできた部屋。お願いね」
了解です、と鍵を受け取って、アダムさんを案内して行きました。
さて、俺は新しいアパートに向かいます。
あはは、親方と棟梁はもう行ってたよ。中を見てるね。
「ナギ様。これは倉庫か?」
「そうだよ~乾燥した木材と鉄の材料を置くの。どこかで仕切ろうと思ってるんだけどどうかな」
ありがたい、と嬉しそうだね。
鉄はあまり広くいらないって。じゃあ、三つに分けたひとつ分くらい? と聞いてみれば、それだけあれば十分らしい。
じゃあ、扉はそのままでいいかな。
棚とか必要なものは? と問えば、まだはっきりわからないから、必要なものは棟梁に作ってもらうって。棟梁も、自分で造るらしい。それなら、広葉樹と針葉樹がそれぞれ何本くらい欲しいか、話してもらうことにした。どうやら、針葉樹と広葉樹の違いは知らないらしいよ。
ノルは棟梁に樹種の違いを話してる。当然、値段も違うし用途も違うと、丁寧に教えてますね。
親方に今から中を仕切るから、と外に出て貰った。ノルたちも出たね。
じゃあ、この倉庫を三分の一と三分の二に分けたいので、仕切り壁を作ってください。入口はこのままでもいいです。強度の面からいっても、石で作ってもらえるとありがたいです。細かいことはお任せします。
(クリエイト)
おっとかなり光ったよね。
あはは、一階は見えなくなった。まあ、外から見てみようかな。
無事に出来上がりました、工房の仕切り壁。
それどころか、驚くことに、入口も分かれてました。ここは材料をおいておくための場所だから、任せるよと頼みました。
棟梁も話しが終わってやってきたよ。
「おう、仕切ってくれたのか。それなら、ここに材料を置けばいいんだな。じゃあ、ノル様、頼みます」
「わかった。じゃあ、本数も適当でいいな。とりあえずはそれぞれに樹種を書くようにしておくから」
ありがたい、と嬉しそうだ。
「そうだ、これ渡しておくよ。木材や鉄などを移動する時、重いでしょ」
これはアイテムボックス。でも、時間も止まらないし、容量は二千キロまでしか入らない。保存しておくんじゃなくて、移動するためのもの。ここから木材を作業場に持っていくにも、大変だ。一度アイテムボックスに入れて、あっちで出せばいい。そうでないと怪我をしたら大変だから、と渡しました。
ノルに使い方を教えてもらうことにした。親方と一緒に使ってもらいましょう。
読んでいただきありがとうございます。
リアルでこんな風に建物ができるといいのに。
現代では、お金も時間もかかるから無理だけど。ファンタジー万歳!
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明日もどうぞよろしくお願いします。




