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158/202

158 日本にあった、煙の出ないゴミ袋を作ったよ。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 はぁ~とため息が出る。

 気分を変えて、ゴミ袋を開発しようかな。

 あとは、ゴミ箱のサイズや形を検討してみよう。地図ももらってるし、エリア分け予定を書いてくれてるから大丈夫でしょう。


 迷宮の雰囲気はどうかな。

 あのままだと、大変なことになるけど。

 

<魔力多め・東迷宮内探索>


 おおお、ブワッと広がってゆくよ、探索エリアが。

 迷宮の中に入ったけど。

 うん、入口は問題ない。魔物の数はそこそこ落ち着いてるよね。二十五階層も妙な気配はない。どうやら通常に戻ってるみたい、よかったよ~


 

 孤児院に戻って後悔する。

 空間を開いて貰ってなかったよ。バカだよね、俺。

 じゃあ、どうしようかな。空間をつなごうか。それしかないよ。

 どこから入るかな。


『ナギ、俺達は冒険者たちも一緒に空間に入ってギルドでメシを食うことにした。もう、戻ったか?』

「うん、戻ったけど、空間を開けてもらうの忘れてた。どこかで繋ぐよ」

『そうか。ええと、フラットは移動しても大丈夫か? 別空間を作ってもらったから、全員で入ってるんだが』

「そうだね、大丈夫だと思うけど。やってみるよ、少し待ってくれる?」

 わかった、と聞こえたのでやってみよう。

 子どもたちの遊び場だった広間の手前の小部屋だね。

 工房のみんなは食事中みたい。

 今のうちにっと。


(虚数空間)


 おっと、開いたよ。

 魔法解除。

 おっけ。

「ノル。終わった。戻ってこられたから、動いていいよ~」

 了解だ、と聞こえて念話を終えた。


「お帰りなさいませ、ナギ様」

 ただいま~

 いつもと変わらない執事の出迎えにホットする。


 浄化してから食堂に向かいました。

「お一人ですか?」

「そう。みんな、王都の近くを討伐してるから、ギルドに行った。冒険者たちも一緒にね。だから、俺はここで別の作業をするつもり。あ、ソラ、戻ったよ」

『あい~』

 短い腕を思い切り上へと伸ばしてる。かわいいね。

 よっこらしょ、と引き上げたんだけど、いつものように空っぽの保存容器を二つ持ってたよ。

 はははは~と笑っちゃった。

 

 床に降りてもらって、全体を浄化します。

 蒸しパンのカスだらけだったし。

 専属侍従が椅子に座らせてくれたので、鞄をひっくり返していろんなクズを浄化して、中も全部綺麗にしました。

 

 ソラの隣に腰を下ろせば、眼の前にはたくさんの料理が並びます。

 いただきます、とソラと二人で手を合わせて突進します。

 でも、ソラ。君は朝食を食べたあと、デザートも食べて、俺の分も食べちゃったよね。それでお昼ご飯食べられるの?

『あい! おいち、ちゅよ~』

 あ、そうなのね。

 本当にかわいい。サンはしっかりご飯食べてるかな。

 ノルが立替えてくれてるんだろうけど、しっかり食べてくれたらいいね。戻ったら払わないと、だね。


 二人でデザートを食べたあと、ソラは本を持ったまま、コクリコクリと眠そうだ。

「ソラ、お部屋で寝る? 俺も作るものがあるから、一緒に行こうか」

 あ~い、と力なくお返事してくれたので、抱き上げます。

 何かあったら声をかけて欲しいと伝えて、階段を上がります。

 部屋に入った時には、ソラは夢の中でした。


 ベッドに寝かせて、軽い上掛けをかけました。

 応接室の扉は開け放したままで、創作活動をしましょう。

 

 まずはイメージだね。

 この世界にはないものだけど、何とかできればありがたい。

 前世、日本で使っていたようなゴミ袋。普通ではなく、前世の行政推奨の、燃やしても環境に悪いガスが出ない。燃焼後、残らないほうがいいです。ビニールは絶対ダメ。できれば、俺が作ったものだとわかるほうがありがたい。

 ゴミを焼いた熱で公衆浴場を運営するので、それなりに。大きさは、前世サイズでお任せします。十枚ひとセットになっている方がありがたいです。

 とんでもないものですが、どうぞよろしく!


(クリエイト)


 ブワッと光ったのはリビングテーブルの上。

 ふむ。どうなんだろうか。ちゃんとできるかな。

 待ってる間は暇だね。

 それなら、投影だね。

 

 モニターはここに置くかな。

 それでっと。

 どこから見るかな。

 オニキスのところにしようか。


 オニキスの討伐具合を確認したい。


(投影)


 おお? よかった、映ったよ。そう言えば電源入れてなかった。でも、入ってるよ。すごいね。

 あ、オニキスだ。

 上から見てもかっこいいね。

 おお~、かなりの速度で凍ってるね。あ、消えた。

 ストレージに入ったのかな。

 

 ほう、ここはどのへんかな。

 ええと、王都から西に向かって……

 あと少しで岩のエリアに到達するんじゃないの? すごい速さだね。でも、今気づいたよ。森って全体やってるけど、北側のいただきの向こう側はどうなるんだろうね。

 ちょっと聞いてみたほうがいいかな。


 あ、できたかな、ゴミ袋。

 大・中・小があるよ。

 うん、こんな感じだった。でも、さすが違うね。くるっと丸めて紙の帯で止めてあるよ。

 じゃあ、これをコピーしてっと。

 一枚ずつ出してみよう。

 うん、こんな感じの手触りだった。かなり丈夫そうだね。

 鑑定してみようか。


 (鑑定) 

 =======

 ゴミ袋:ナギ制作 他に類をみない 環境に優しい 燃やしても生き物や環境に全く影響しない 燃えカスなし 前世のゴミ袋よりも数段グレードが上

 ひとセット売単価銅貨五枚:(小)十枚 

              (中)七枚 

              (大)五枚

   *ただし、大量生産で単価は下がる(サイズ別最低注文一万セット)

   *卸し価格 八割 

   *同額単価でサイズ別に枚数が違う

 =======


 すごいね、前世のものよりかなりグレードが高いらしい。 全て売値は銅貨五枚だけど、枚数が違う。これなら管理しやすいよ。大量生産なら安くなるよね、当然。それでも限界があるね。あまり安くすると図に乗るし。

 それで、最低ロットが各サイズ一万なんだ。それなら一割か二割引くかなぁ。まあ、それでいいけどね。


 

 こんな事してたら、オニキスは終わっちゃうよ。

『主。そろそろ終わるのだが』

「うん、観てた。ノルに連絡するから、少し待ってて」

 承知した、とまた凍らせてるよ。


「ノル。そっちはどうかな」

『俺もそろそろ西まで到達するぞ。どうする?』

「オニキスもそろそろ終わりそうなんだ。だからそっちに回ってもらおうかな。今から冒険者たちの方を確認するから。オニキスにも行ってもらう?」

『とりあえず、俺のいるところに来てくれって伝えてくれ。俺も冒険者のところに向かうから』

 了解だよ。


 じゃあ、冒険者が戦っている場所を確認したい。


(投影)


 おお、すごいね。かっこいいよ、みんな。

 かなり苦戦中かな。フラットとサンが参戦してるということは、かなり多いんだろうね。


「オニキス、終わり次第、フラットが戦ってるとこに向かってくれるかな。ノルも終わるから向かうって。ちょっと魔物が多いみたい」

「うむ、承知した。終わった故、すぐに向かおう」

 よろしくね~


「ノル、フラットのところだけど数が多いみたい。オニキスにも向かってもらうことにした。ノルも終わり次第向かって。オニキスに中腹以上を狩ってもらいたい。ノルが到着したら、始めた場所の上をオニキスに頼んで、ノルが入れ替わってよ」

 わかった、とそれぞれが向かってくれるみたいだね。


「フラット、大変そうだね」

『うん、ちょっと多くなって来たんだ。サンも頑張ってくれてるよ~』

「オニキスが終わったからそっちに向かってもらってる。ノルも行くからね。ノルが行ったらオニキスは、上に上がって高ランクを頼むから。俺も行こうか?」

『ナギはいいよ。ナギが来たら、誰もいなくても良くなるしね、ふふふ』

「あはは、そうだね。冒険者たちは大丈夫?」

『少しけが人が出たけど、アニが治療してくれた。大丈夫だよ、みんな強いから~』

「わかった。じゃあ、頼むね!」

 りょうか~い~


 あはは、本当に癒やされるよ、フラットには。でも、とんでもなく強くなってるけどね。


 

 じゃあ俺は宰相に連絡だね。

「宰相、ナギだよ。今いいかな」

『はい、ナギ様。お疲れ様でございます』

「あのね、いくつか聞きたいことがある。ゴミ袋のことだけど……」


 ゴミ袋の詳細を説明した。

 それくらいでできるのかと問うので、高いと負担になるかな。あちらこちらにゴミを放って置かれても困るし。ゴミ袋にちゃんと入れて処理しない人は罰金を課すとかしないと、きれいに保つためにお金がかかりすぎる。


 それは納得してたよ。

 あと、森のこと。

 一応、森の頂きまで、こちら側をと考えているらしい。向こう側は? と問えば、深い森があって、誰も入れないんだって。ずっと向こうには街があるらしいけどね。辺境領だけじゃなくて、他の領にも広がりつつあるそうだよ。北も南も同じらいし。 

 それでいいの? 迷宮がなくてもスタンピードは起きるよ。今回、こちら側を討伐したから、あっちに逃げた魔物も少なからずいる。それは忘れちゃダメだと言えば、考えていなかったらしい。

 ほんと、バカじゃないの?

 国のこと、国民のことを考えてるのかな。理解できないよ。

 あと、明日には終わりそうだと言えば驚いてたけどね。

 今日のお昼から俺は参加してない。俺が依頼した冒険者たちと眷属たちだけで討伐してるんだと言えば、驚いてたよ。

 それならば、いただきの向こう側のことを国王に話すって。

 じゃあ、ゴミ袋に関しては、うちで使ってみるから。あと、煙やガスの出ない実験もしないとだしね。


 お願いします、と頭を下げてたよ。 

 ゴミ袋を三種類見せた時、その印は何かと聞かれて改めて確認した。

 これ、何?

 鑑定してみれば、地球の文字で小さく『NAGI・CREATION』と書かれていました。この世界の人は読めないけど、とんでもないことだよ、これ。他にも転生者とか転移者がみればわかるはず。でも、クリエイト先生が入れたと言うことは知られてもいいってことなんだろう。 

 まあ、いいか。


 宰相には、ナギが創成したものだと言う証明みたいなものだと伝えておいた。アルムおじいちゃんの意思だと思うと伝えれば、深く納得したみたいだよ。

 勝手につかっちゃったけど、ごめんね、アルムおじいちゃん。


 とりあえず、ゴミ袋を各サイズコピーしました。それぞれ三十セット。

 あとで、みんなに届けましょう。


 討伐の具合はどうだろうね。

 うん、オニキスが参加してるよ。少し上の方を凍結してるね。魔力をてっぺんまで広げて東に向かってるよ。麓近くはフラットとサンが狩ってる。そこから漏れ出た魔物たちは冒険者たちが狩ってるね。うん、いい感じだ。

 じゃあ、今日は東まで終わったら終わりかな。

 冒険者たちに、明日も参加してくれるかを聞いて段取りしようか。みんなの希望も聞いてみないとね。仲間にして欲しいと言ってた人もいるし、しっかり聞いて決めてもらおう。その後、もっと深く鑑定だね。


 あ、でも、そろそろ終わりにしようかな。

 冒険者たちは走って移動だし、疲れるよね。じゃあ、とりあえず、ノルに東の国境に討伐エリアの結界を頼もうかな。オニキスにも、西に向かってもらおうか。


「ノル、今どのあたりかな」

『さっき参戦した。だが、冒険者はそろそろ体力的に無理だぞ。どうする?』

「そのこと。今日は終わりにしようか。明日のことは参加を聞いてからになるけど」

『わかった。それなら空間に入れてギルドに戻るか』

「それがいい。そのときに、オニキスに東と西の討伐エリアに結界を張ってもらって。漏れ出ると困るから」

『わかった、俺達が離脱したら頼むよ。山頂は?』

「今のところそれは聞いてないからいいよ。そのことも宰相と話しをした。その返事によっては俺が張るから。あと、ギルドに到着したら連絡して。俺も行くから」

 了解だ、と念話が切れた。


 さて。

 とりあえずゴミ袋を収納したいんだけど、これ、バラバラになるよね。

 じゃあ、箱を作るか。


 ゴミ袋の束がバラけないように、ある程度の数を箱につめたい。段ボール箱のような箱なら丈夫だと思いますが、適当な箱をお願いします。


(クリエイト)


 コトリと光ることなく出てきたのは、まさしく段ボール箱だよ!

 どれくらい入るかな。

 並べてみたら、小が二十五セット入った。

 ほう、それぞれサイズ別か。

 箱の大きさはさすがに違うけど、それぞれ二十五セット入りました。

 計算し易いね。助かります。最終的な注文だと数が違うから、いくつ入るかを計算して、箱もでっかくしてもらいましょうかね。


読んでいただきありがとうございます。


アルム神様の世界に今のゴミ袋があったら、かなり環境は守られると思うよ。

でも、ゴミ処理場がないから少しマシってところかな。


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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