155 工房の機械類が完成しので、午後から討伐開始だ!
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
今日もよろしくお願いします!
※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様
『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。
この後は、木工機械の使い方を指南しよう。
アイテムボックスから数本の丸太を取り出し、縦割り、長さのカット方法を教えた。理屈が理解できたようで安堵する。替え刃はここに、とそれぞれ確認してもらった。最後にプレーナーですよ。
これは何かと言うので、とりあえず、縦割りにした木材の長さを二メートルにカットする。そして、大型のプレーナーにおいて、レバーをぐるぐる回して高さを合わせる。そして機械を通した。もちろん、魔力は満タンだ。
一度通った板は、少しだけ綺麗になってる。ゴミ箱ならこれで十分だよ。
この機械で厚みを決めて、縦割りのときに少し厚めに切る。それをここに入れて、最終の厚みまで何度か通して同じものを何枚も作るんだ、と教えれば、素晴らしい! と大喜びだ。
もし、仕上げ用の板がほしいときは、カンナをかけるから大丈夫だと請け負ってくれた。
うん、いい感じだね。
建物は確認してもらうことにして、鉄の機械を確認する。
これが長さをカットするもの。糸鋸の鉄用には替え刃もたくさんありました。
それ以外は、鉄の平板をカットするものだけど、木材の縦割りのように、挟んだ板を切っていけるらしい。うん、これは便利だね。糸鋸は大工のアトリエにもあったけど、刃が違う。これは鉄用のもの。そして、ここにも大きめの箱があり、いろいろ山盛りになってた。
うん、これはいいかも。大屋根があるけど、庇はつくかな。
これは街道側に向けて作ろうか。大屋根は街道からみて正面に見える。その前から始めるかな。
街道側には塀を作りますが、その塀の内側を荷馬車がゆったり通れるくらいの空間をひらいた場所から工房までの庇が欲しい。アパートからは少し離れているので、工房の幅でいいです。途中に柱が必要ならお願いします。木造か鉄か、いろいろと試してみたい。ただ、屋根は鉄の平板で蓋をしたいです。下地に板を貼れば、雨音などは出にくいと思います。
荷馬車の通り道、ゴミ箱の前で回る場所だけは確保してもらいたい。
イメージばかりですみません。よろしくお願いします。
(クリエイト)
ふっと光が走ったけど。ええと、できたよね。
「ナギ様! 庇が一瞬でできた。魔法か?」
「これは俺のスキルだよ。ここでも作業ができるからね。あと、アパートからは距離があるから、日差しも入ると思う。こっちはゴミを集める荷車か荷馬車が通って、このあたりで回れるようにしてあるから。じゃあ、俺もお昼ご飯を食べてくるよ~」
満面の笑みで楽しそうに笑ってくれるみんなだ。あ、元冒険者たちがみんなからお金を受け取って買い物にいったね。
「お帰りなさいませ、ナギ様」
ただいま~
はあ、お腹がすいたよ。
「おかえり、遅かったな」
「うん、全部作ってきたから。お腹すいたよ」
そう叫んだら、次々と料理が並び始める。みんな、既にデザートだよ。
ガツガツ食べる俺をみて、皆が微笑んでるよ。
どうやら俺のデザートは空の上になりそうですね。
白米を食べ、ハンバーグもするりと飲み込み、グリルしたチキンにかぶりつく。そして山盛りのサラダを口に押し込み、スパサラをすすり込んだ。スパサラは新しく料理長に伝授しました。なかなかイケます。そしてクリームシチューは腹にたまりますね。
それを、ほぼ二人前ほど食べ尽くし、出された果物を口にいれる。
サンとソラは、自分たちの役目を理解しているのか、お菓子や果物をそれぞれの容器に入れてもらい、保冷鞄をどうするか話しています。
当然コピーするでしょ。
中身が入ったままのコピーだったので、大喜びです。
さて、俺の前にも蒸しパンが置かれました。もう一つにはおはぎがたくさんです。二つの保存容器をアイテムボックスに入れました。同じようにフラットも入れてたのは笑えたよ。ノルとオニキスはいらないそうで、飲み物だけを大量に入れてましたね。
既に果実水とミルクは注文したそうです。
ハルトはおまけのように蒸しパンを保存容器に入れてもらってました。
配達がくるというので、アダムス商会が来たときに伝言をお願いしました。
鉄のサンプルを持ってきてくれるので、鉄の工房にもっていってほしいと。後日追加すると思う、とね。
執事はしっかり請け負ってくれました。
あとは、支払いの金を聞いてみたけど、かなりの金額があるというので、次にすることにしたよ。
じゃあ、サンの鞄をコピーします。ソラのものは空色にしました。
それぞれが中に入って確認すれば、ちゃんとマットや毛布、テーブル、絵本などもあるそうです。午前中は乳母車だったので、中は綺麗だって言うんだけど。とりあえずクリーンしておこうね。
執事と侍従長に見送られて空間から出ました。
全員出た後、そのままにしておきます。アダムさんが来るし、出入りすることになるだろうしね。
フラットは首にサンのバッグをかけて結界を張ったよ。首から取れないようにね。
俺もソラの鞄をかけて、一足先に空に上がります。オニキスの結界の後を追うに木をカットしていくよ。
その後を追いかけるのはノルだね。最後に入るのは、フラットと冒険者たちだね。
さて、俺は一番に動き出す。
オニキスに連絡を取ってみれば、既に王都を過ぎたらしい。じゃあ追いかけようか。その間に、ノルにはフルレットに討伐を開始すると連絡を入れてもらう。住宅地の後ろには結界を張るので、数日通れない。最初は北の森からなので、民に伝えてほしいと頼んでもらうためだ。
じゃあ、行こうか。
ええと、左側の結界沿いに幅三メートルで木を切って根っこを掘り起こし整地する。
(氷刃・土魔法)
ズバババっと、氷の刃が飛び出してゆく。切られた木は俺のアイテムボックスに入るんだよ。切り株もね。全部自動ですから。
その場で北を向き、孤児院の裏の木も切っていきます。幅は五メートル。切り株は残してもいいけど、できるだけ短いほうがいい。
(氷刃)
同じように刃が飛び出したけど、これって三メートルは一気に切れてくよ。ということは直径三メートルの氷の刃ってと? 五メートルも同じだね。
考えただけでもおっそろしい。
じゃあ、住民エリアの方に戻ろうか。
おっと、既に見える部分は何もないね。じゃあ、もっと先に行こうか。
フラットに手を振って先へと飛ぶ。
ソラは結界の中で顔をだして大喜びでジャンプしてるね。楽しいんだろうね。
あ、そろそろ追加しないとね。
後ろのほうへそろそろ雑魚たちが出てきたよ。ここでノルの登場です。
それを確認して、もっと先に飛びます。
このあたりも作業は終わってるね。
そのまましばらく飛ぶかな。
最高速で数分飛べば、見えて来ましたよ、地面を整地するところが。
氷刃は、まだ先に進んでるね。
じゃあ、ここからもっと速く行けるようにしましょう。魔力を多めに送ります。
おっと、一気に早くなったね。
それを見ながら通り越し、先へと進みます。このまま魔力多めで行くので問題ないね。
やっと先に氷刃が見えてきた。少し速度が落ちてるかな。じゃあ、一度氷刃を解除。そして魔力多めで再度やりなおします。
(魔力多め氷刃)
ズバババーーーっと飛んでいったよ、氷の刃が。
これは早いよ。それなら、ここで待ってようかな。切り株を掘り起こす魔法と整地の魔法を分けましょう。最後に整地の魔法を使いながら追いかけるよ。
あ、やっと来たみたい。
魔法を一度解除します。
(魔力多め・切り株掘り起こし)
うん、魔力多めにしたから、ボコボコと早いよね。
じゃあ、追いかけようかな。
(魔力多め・整地)
ドンドンと音が聞こえてあっという間に整地されてゆく。
早い早い~
そんな時、水晶が俺を呼ぶ。
ええと、孤児院からだね。
『ナギ様。お忙しいところすみません。職人さんが来られています』
ありがとう、と変わってもらった。
『お疲れ様。鉄の資材見本は受け取った。ゴミ箱の蝶番を作るのは、この板で作っていいかな。あと、鍵も作る。細い角材はサイズがいろいろあるな。板も厚みはいろいろだ。これで作ってもいいか。あとはゴミ箱の大きさで資材の大きさを書いておくから、注文してほしい』
「わかった。じゃあ、それは使って。できれば、ゴミ箱の数もわかるようにしておくから。追加もあるとは思うけど、お願いね」
了解、と代わったみたいだね。
『ナギ様。今はどちらですか?』
「森にいる。討伐に入ったからね。あ、孤児院の塀の裏も木を切ったから。でも魔物が動くかもしれない。まあ、そこには行かないと思うけど。気にしておいてね」
『わかりました。お気をつけて!』
ありがとうね~
さて、置いてきぼりになっちゃったよ。
ええと、どの辺りまで行った?
あ、あそこだね。
切り株はないけど、地面は穴だらけだよ。
氷刃を追いかけて欲しい。
(魔力多め・整地)
おお、ガンガン始まったよ。
これは問題ないね。オニキスはどこだろう。こちらに戻って来るのは、南の森を戻ってもらおう。
オニキスはそろそろ西の辺境が終わりそうだって。じゃあ、南の森を同じようにお願いしておいたよ。
快く引き受けてくれたね。
じゃあ、俺も頑張らないとね。
あ、もう見えないくらいまで進んでるよ。そろそろ王都の裏かな。
フラットはどうだろうね。
「フラット、冒険者たちはどう?」
『ナギ。おつかれ~。ええとね、ハルトは問題ないよ。他のSランクは一人だけは単独で大丈夫。ほかは二人組とか三人組だね。でないと、オーガは危なっかしい。残りは僕とサンで狩ってるよ』
「そうなんだね。魔物はどうしてるの?」
『冒険者の倒したやつはハルトが回収してる。僕たちのはサンのも一緒に僕のアイテムごックスに入ってるよ。前にナギが設定してくれたでしょ。ノルは雑魚だし取ってないみたいだよ』
「あはは、そうなんだね。じゃあ、頼むね」
りょうかい~
あはは、いつもの癒やされる声だよね。間延びしてるけど、それがいいんだよ。
そんな風に夕方まで狩りました。
オニキスはあと少しらしいから、最後までやるって。俺とソラは既に終わってるので、オニキスの後を追いかけてました。
ノルも終わって、俺の後を追いかけてたよ。
ここからは、ノルに乗って空を移動します。
フラットは辺境だからね。
椅子をつけて貰って、サンの鞄をおいて座ってます。
フラットに聞いたら、そろそろ孤児院へ到着するらしい。それなら、問題ないね。
そこで、魔物をどうするのかと問われる。
ギルドに出すなら、ハルトと一緒に行ってもらうことにした。討伐数だけチェックね。俺達はもう少しかかるから。オニキスのことも話しておいたよ。それなら、明日の冒険者たちは南の森だね、というんだけど、こっちが残ってるよと言えば笑ってた。まあ、移動するのにも時間がかかるから、南の森をこっちから切って進んでもいいかもね、と答えておいた。
オニキスにまかせてあるので、その間、西の辺境の上空を飛んでもらう。本当に岩がおおいね。
このあたりは魔物はいないのかと思ったけど、そこそこいるらしいよ。
あ、街になにか看板が立ってるよ。これは何?
ええと、立入禁止って書いてあるんだけど。このあたりは入れないの? なんでそうなるのかな。
まだ手を付けてないのに。
また変なことをやってるね、ブルックス。多分そうだと思う。いや、絶対にブルックスの考えでしょう。これならすぐにバレるって。絶対何かあると思うよね、これ。
やっぱりこうなるんだよね、あいつは。
感覚が違うんだよ、平民とは。
もういいや、放っておこう。
そのまま王都の上を進みます。
ここも変わらず平和だよ。森を駆け抜けてるなんて知らないんだろうね。
まあ、ここはスルーでしょう。
その後は、少し高度を上げて全体を見たかった。でも、無理。国が大きいので収まらないよ。
じゃあ、中央を幅広く見ていこうかな。
ここからは東の辺境に向けて進む街道にそって幅広く飛んで行こう。
とりあえず、北の森は麓だけは木を整理したので森の奥以外はおとなしいものだ。まあ、そうだろうね。明日が大変そうだけど。
とりあえず、魔力多めで木を切って切り株を掘り起こして地ならしだね。半日くらい持てばいいけど。
そうだ、間伐のスキルを作っておかないとね。魔物も全部狩ると大変だよね。数が多いのから倒すかな。残り二頭とかはおいておこう。まあ、全部滅してもすぐに来るだろうけどね。
それなら続いて国境を作ろうかな。その方がロスがないよね。門の手前で止めておけばいいし。まあ、魔物討伐が終われば、国境になる。
その後は、冒険者に迷宮の中に入ってもらおうか。ハルトも一緒にね。オニキスも同行したほうがいいだろう。冒険者が優先で狩ってゆく。もし、以前と同じだったら連絡をもらおう。
それがいいね。
『ナギ様。ギルマスのジェイクです。今よろしいですか?』
「うん、いいよ。どうしたの?」
『討伐に参加したいと言うものがおります。いかが致しましょうか』
「ええとね、今、辺境へ向けて飛んでるんだけど、引き返そうかな。 揃ってるの?」
どうやら揃ってるみたいだよ。
ノル、どう思う?
『じゃあ、行けばいい。今から引き返せばすぐに到着するから』
わかった、聞いてみるよ~
ジェイクに言えば、大喜びだった。
待ってるからと言われて、笑っちゃった。
その後、フラットに連絡する。冒険者を鑑定してくるからと言えば、執事に話してくれるって。先にお風呂に入ってもいいから、とサンを頼んでおいた。
次はオニキスだね。
もう少しで終わるんだって。じゃあ、屋敷に戻ってもらうことにした。王都の冒険者を鑑定してから戻るよ。
そう言えば、理解してくれた。
そんなことをしている間に王都の街が見えてきたね。
もう到着するよ。
帰りは楽ちんだとおもう。
ギルマスの部屋と屋敷を虚数空間魔法でつないてみよう。それがいい。それなら速く帰れるからね。
鑑定して問題なければ、オニキスに迎えに行ってもらおう。それで大丈夫だと思う。魔力の多い魔法使いがいればいいけどね。
読んでいただきありがとうございます。
やっと討伐が始まりました。
おそらく、それほどの時間はかからないと思いますが、その後の揉め事のほうが面白そう。
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