148 数人使用人が増えそうなので、アパートを一部宿舎に使いましょう。
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
今日もよろしくお願いします!
※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様
『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。
すぐにでも登録いたしましょう、と大騒ぎだね。
価格は? と聞かれたので鑑定再びだ。
大金貨三枚と金貨五十枚なんだけど、高くない?
そんなことはないと言うんだ、会頭は。売値は一台が大金貨七枚と金貨二十枚だって。まあ、仕入れをするときに割引があるからね。最悪最高ランクでも金貨二十枚の利益はあるということか。商売ってそういうことなんだね。
この一台は売って欲しいらしい。
すぐに作れるかと聞かれたので、早めに言ってくれればね、と答えておきました。
貴族たちには売れると言ってるよ。そうかなぁ。
王都や他国にも売り込むって。
それほど、一所懸命にならなくていいよ、別に。
それなら早めに連絡をくれるそうだ。
じゃあ、今回は大金貨三枚と金貨五十枚で卸してほしいと言われたので頷いた。
販売価格は大金貨七枚と金貨二十枚にしてくれるなら、と条件をつけたよ。
それなら、複数台になれば、多少の割引はしてほしいと言われたので、了解した。その時に話すことになったからね。
じゃあ、この後はアダムさんとの話になる。
フルレットもいてもいいかと聞かれたので、別にいいよと答えました。アダムさんも了解してくれたからね。
「ナギ様の孤児院の食料品・雑貨類など全てを当店でと言っていただいたので、口座からの引き落としをお願いしたいと思っています。ナギ様はお忙しいので、あちらこちらに行かれますから」
「承知しました。ナギ様は商人登録されておりますか?」
「はい、これがカードです」
拝見します、と確認して驚いてたね。
「これは素晴らしいですね。そのお年で金ランクとは。残高を調べさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
どうぞ、と答えた時、やっとお茶が来たよね。
おそ~い。
でも美味しそうだね、お菓子が。鑑定でも問題ないね、いただきましょう。
かなり美味しかったので、焼き菓子をたくさんゲットしました。孤児院には菓子担当の人がいるので問題ない。これはうちで消費だね。
当然おかわりをもらった俺は満面の笑みで食べてます。
そこにやってきたのは一人の職員ですね。
どうやら副会頭らしいけど。
「ナギ様。各国からの素材買い取り金が入金されておりますが、ご存知ですか?」
え? そんなに色々あったっけ?
まあ、最終的には頼んだかなぁ。
明細を見せてもらうと、納得しました。
うん、各国というか国と領とかだね。
でも、この金額はどうなのよ!
白金貨が数千枚以上あったよ。知らんぞ、これほどは。
あ、そうか。魔導具とか登録したかな。でも、安いものだったと思うけど。まあ、いいかな。
「問題なくお引き落としの手続きをいたしましょう。既にナギ様はオリハルコンランクの商人でございますので。ではアダム様、こちらにご記入を。その後、ナギ様、お願いします」
は~い。
明細は貰って帰りますよ。
フルレットはあっけにとられたままで、お茶を飲みお菓子を食べてます。あはは、面白いおじさんの図だね。
ノルはフラットと念話するって。
そろそろ建物が終わってるんじゃないかって気にしてくれてるみたい。
「ナギ、長たち数人は戻って来ているらしい。オニキスは後で向かったやつらと一緒に戻ってくるって。元冒険者たちも来てるらしいぞ」
そう、わかった。じゃあ、急いで帰らないとね。
お菓子を先に精算してもらうことにしました。カードで支払うので、問題ありません。その上、給水器の買取金額もカードに入りましたね。あはは、減ることはない気がする。
もちろん、カードは更新されました。オリハルコンってこんな色なんだね。
アダムさんの手続きも終わり、腰を上げます。
お世話になりました、と頭を下げれば、何かまた作った時には登録をと言われちゃったよ。あはは、と笑い返したけどね。
孤児院に戻れば、数人が外でウロウロしてるね。
とりあえずざっくり鑑定したけど、問題ないね。元冒険者かな。
「ナギ様。おかえりなさい。あの、建物ができてますが」
ただいま、ナナ。
そうだ、確認しないと。
じゃあ、ノルにお願いしようかな。
とりあえず、ウロウロしてる人たちに中に入ってもらおうかな。
ノル、結界解除するから、建物確認してくれるかな。それぞれの部屋に鍵があると思うんだけど、番号振ってくれる? これ、鉛筆とスケッチブック。お願いね~
わかった、と言ってくれたよ。
じゃあ、結界解除っと。うん、オッケ。
ナナが皆を応接室に案内してくれたよ。
長も来てくれたね。
「ナギ様。建物ができていたが、あれは?」
「ええとね。鉄の人と洗濯の二人、庭師は雇うことにしたんだ。だから宿舎だね。この人たちを紹介してほしいんだけど」
わかった、と長がそれぞれを紹介してくれる。
年寄りって聞いたけど、全然年寄りじゃないよ。
残りは元冒険者だね。あ、魔法使いがいるのかな?
「はじめまして、ナギです。みんな冒険者だった?」
「ああ、そうだ。もうギルドに行くこともないがな。それで、俺たちにも仕事があるのか?」
「うん。あるよ。それで、いろいろ聞きたいことがあるんだけど。どんな仕事が良い? あ、鑑定させてもらうから、話してくれるかな」
「……仕事がない辛さは知った。働く気持ちがあるのに働けない。その理不尽に腹が立ったけど、現実を受け入れないと。俺がリーダーとして不甲斐なかったから、こいつらまで巻き込んだ。だから仕事があるなら何でもする。ゴミ集めでも溝掃除でも。冒険者になりたての頃を思い出して働きたい!」
ふむ。リーダーは本気だね。
他の人達もいい人だよ。以前は高飛車だった人もいるけど、現実に打ち負かされたってところだね。
あ、やっぱり魔法使いがいるよ。これはいいね。
魔力はそこそこだけど、少しずつ充填してもらえばいいよね。
「分かった。じゃあ、俺みたいなガキに雇われるのはどう? 長、どう見る? この人たち、何でもするっていってるけど」
「……俺の見る目が間違ってなければ、今のこいつらは問題ないと思う。どのみち、働かないとナギ様に雇ってもらえないし、途中でグズれば間違いなくナギ様には敵わない。それでもいいか、お前たち」
「……俺たちがこんなガキに負けるって? それはないだろうよ」
「そんなことないよ。この人かなりの魔力持ちだよ。鑑定レベルが低いからよく見えないけど、とんでもないレベルだし、冒険者ランクもSランク。でも、もっと高いと思うよ、本当なら」
あはは、バレてるじゃん。でも、俺も鑑定したからいいけどね。
コンコンとドアがなり、ノルが顔を出す。
「入っていいか。サンとソラがナギのところに行くってグズってる。フラットが背中に乗せてウロウロしてるが、どうする?」
「あはは、そうか。連れて来てくれるかな。フラットに言ってくれる?」
わかった、と引き受けてくれた。
「あの、そうなのか?」
「うーん、最近ステイタスを確認してないからわからないけどね。そういえば、みんなのステイタスも見てないね。今度確認しておこうかな。まあ、いろいろやるよ。特に魔法はね。剣はミドルソードだけど、かなり使えると思うけどなぁ」
ウソだろ、とリーダーが驚いてるね。
『ナギ~』
ああ、フラット。ありがとうね。
『あるじ~』
『あるじ、いちょがちの~?』
あはは、ごめんね。
ええとね、蒸しパン食べる? おやつ食べたの?
『たべたよ~』
『ちゃびちゃ~』
そうか。もう少し我慢したら夜ご飯だけどね。
『おにぎり、ある~?』
『おにぎい、ほち~』
あるよ。食べるかな?
う~ん~
「ナギ、お前のだろうよ。建物建ててから食ってないだろ?」
「あ、そうだ。じゃあ、少しもらうね。フラットは?」
スルッと人型になったフラットもほしいって。
それなら、これもって、孤児院の食堂を借りて食べる? あ、でもダメだね。みんな食べられないもの。じゃあ、隣の小さい応接室で食べて。フラット、頼める?
うん、じゃあ、行くよ~
は~い、とソファから降りたソラをサンが小さなお手々で引いていったね。
「あの。さっきのでかいのは、シルバーウルフ?」
「そう。俺の眷属だよ。シルバーウルフ王の息子。お母さんが冒険者に殺されて。瀕死のときに頼まれたんだ。それからずっと一緒。生まれたばかりのフラットと、四歳の俺でギルドの部屋で住まわせてもらって、薬草採取をしてたんだよ。ノルも眷属だよ。そうだね、ノル。闇ヒョウの姿になって」
わかった、とスルスルと大型の闇ヒョウになったよ。
「闇ヒョウ? 聞いたことないけど」
「うん。そうだね。世界に一体しかいないよ。アルムおじいちゃんが作ってくれたんだよ。魔王の上位だし、魔物の王だからね」
一瞬で人型に戻ったノルはソファに座って果実水を飲みますね。
そうだ、執事を呼ぼうかな。
『フラット。屋敷の執事に頼んでくれるかな。誰か来ても院の人は使えないから』
『いいよ~すぐに空間開くから~』
お願いね~
「さて。どうする? 宿舎は作ったけど、どうだった、ノル」
「あれはいいな。今度王宮の依頼で造るものよりいいだろう。トイレとシャワーが部屋にあった。王宮の依頼は共同だろ? それにシャワーもコインが必要だしな。中もスッキリして、この前の図面より良かったぞ。王宮のもあれにすればいいのに」
「それは無理だね。だって、国営の安宿だよ。そんな設備はいらないよ。ここのはね、余ればひと月いくらで貸すからね。それじゃあ、住むところはあるけど。どうしますか?」
リーダーは考えてるね。
「あの。僕は仕事をさせてほしい。魔法使いだけど、大したことないんです。でも、何でもしますので、お願いします。身体を動かして仕事がしたいんです!」
うん、いいよ。勤めてもらうから。孤児院の魔道具の魔力補充もしてほしいんだ。
「あの。俺もお願いします。ずっとリーダーの世話になってたけど、独り立ちしないと。もう冒険者じゃないから」
うん、いいよ。武器は何を使うの?
「長剣です。元のランクはAランクでした。リーダーもAランクだし、魔法使いはBランク。そしてこいつらがBランク二人とそっちの二人がCランクでした。こいつはCランクだけど斥候でした」
ふうん、面白いね。
他の人はどうする? この人と魔法使いの人は聞いたけど。
「あの、俺たちもお願いします。長剣しか使えません。あと、斥候のやつは短剣メインです」
ふうん。まあ、それはいいけどね。
コンコン。
「主。戻った。年寄りも全員連れてきた。子どもたちも来たがどうするか」
わかった、すぐに行くから。
じゃあ、他の人の話は聞いたよ。あとはリーダーだよね。話を決めておいてね~
外に行ってくるからね。
応接室を出れば、丁度、執事が来たところだった。
ごめんね、忙しいのに。
「問題ございません。何をいたしましょうか」
そうだよね、聞いてないだろうし。
小さい方の応接室でフラットとサン、ソラがいろいろ食べてるんだ。だから、これ。ミルクと果実水だよ。お願いね。
で、こっちの応接室にいる人は仕事をしてくれるかどうかの返事まち。
外にも人がいるから、ちょっと話してくる。子どもたちがいるから、増えるかもしれないね、院の方も。
「かしこまりました」
そう言い、小さい応接室に向かったよ。
ノルにリリを呼びに行ってもらった。
その間に鑑定だね。
「おまたせしました。長、この人たち?」
「ああ、そうだ。見てくれるか」
うん、任せて。
「ナギです。ここの持ち主です。子どもたちは何人?」
どうやら子どもたちは十一人だね。きれいなものだよ、この子たち。
「こんにちは。俺はナギだよ。今日から君たちはここの孤児院で暮らします。院長先生は長がなってくれたんだよ。それと、こっちにいるのはリリ先生。他にも二人いるからね。詳しいことは中で聞いてくれるかな。食事も料理長が作ってくれるからしっかり食べるんだよ。じゃ、先生方のお話を聞いて、お部屋を決めてね。じゃあ、リリ先生。お願いします」
「はい。じゃあ、皆さん。孤児院に入りましょう。私はリリです。今夜からはお腹いっぱいご飯を食べて、お風呂に入りますよ。そしてベッドで休みます。それでは行きましょう」
歩き始めた子どもたちを浄化しておいたよ。
さて。
お待たせしました。これからは大人の話です。ええと場所がないよね。どうしようかな。
「さっきの奴らを外に出す。リーダーは決まってないけど、他の奴らは部屋に入れる。お年寄りたちは一階だな?」
うん。そうだよ。お願いね。
わかった、とノルは駆けていった。
「すみません。孤児院の応接室で話しましょう。長、お願いします」
おう、と長が皆を引き連れてあるき出す。全員を鑑定して浄化した。
うん、まあ、昔は姑息なこともした人もいるけど、今は何もないよ。大丈夫でしょう。
読んでいただきありがとうございます。
続々と使用人たちが増えますね。
このように、これからも増えていく気がします。
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