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145/202

145 新孤児院での最初の食事はランチでした。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


「ナギ、ご飯どうするの~?」

「孤児院ができたからね。お昼ごはんは屋敷の方で作ってくれてる。もう少し待って。先生はいる?」

 う~ん、と聞こえたら、三人がパタパタ駆けてきたよ。

「ナギ様。あの、昼食ですが……」

 あはは、固まっちゃった?

「これは。建物、孤児院ですか?」

 そうだよ~

 ノル! ちょっと長とか呼んでくれるかなぁ~

 わかった、と聞こえたので、俺は空間に声を届けようかな。

「おかえりですか、ナギ様」

「ううん、違うんだけどね、料理長は?」

 呼びましょうと言っていたところに駆けて来てくれたよ。

「建物ができたんだけど、子どもたちも一緒に新しい孤児院で食べさせたい。昨夜の残りもあるし、ちょっと見てほしいんだ。料理はアイテムボックスで移動してもらえるかな。誰か呼ぼうか?」

「では、すぐにご用意いたします。どなたか、そうですね、ノル様は?」

「わかった。じゃあ、ノルを呼ぶからお願いね。ごめん、俺が気ままに始めたから出来上がっちゃったんだよ」

 とんでもございません。


 そう言ってくれたので、俺は踵を返す。

「ノル! ごめん、屋敷に向かって。料理長が助けがほしいって!」

「おう、わかった。じゃあ、フラットに子どもたちを誘導してもらうか? オニキスと一緒に」

 俺が話すから~

 頼んだ、と空間に入っていったよ。


「長、みんなも、ちょっと来てくれるかな。孤児院が出来上がったんだ。だからお昼ごはんを新しい方でみんなで食べよう。長は先に来てほしい。あの建物だから、他の人はフラットと一緒に子どもたちを誘導して欲しい」

 了解だ、と奥に向かってくれた。

 

 その間に、俺はこの敷地全体に屋敷も覆うように結界を張る。誰か来たらベルがなるようにしたよ。

 それじゃ俺も行くかな。

 

 フラットが子どもたちを引き連れて出てきた。最後尾にはナナがいるね。

 フラットお願いね~この人たちも一緒に行ってくれるからね~

 わかった~と聞こえたので俺は駆け出した。

 後ろをついてくるのはリリとララだよ。 

 すごいです、ナギ様と聞こえたけど、笑っちゃった。

 

 館の前には長がいたよ。

 リリを連れて、ララには皆が来たら連れて来てね、とダイニングを指さしておいた。

 

 長。部屋を見ようか。

「おう。これ、ナギがあの間に建てたのか?」

 そうだよ~

「すごいな、どれほどの魔法を使うんだよ」

 あはは、同じだよ、建てる予定の集合住宅も。

「そうか、そうなんだな。お前は俺の雇い主だから呼び捨てはダメだな。ナギ様、これほどのところで働かせてもらえるとは。感謝しかない。これからもよろしくお願いします」

 そんなのいいのにね。


 いいのかな、これで。

 まあ、本人が言うんだから自由にしてもらおう。

「これ。俺の部屋か?」

 そうだよ。ここはリビングだね。で、こっちがトイレと洗面。それと寝室の間に聞かれたくない話もできる応接エリアがあるよ。その奥は寝室。次はお風呂だね。一番外にあるのはフリーエリア。ここは大きな窓があるし、日当たりはいいかな。時には子どもたちも来るかもしれないけどね。まあ、基本的には使わないと思うよ。執務室はこっちだからね。


 すごいな、と頭を抱えてる。

「それほど責任があると言うことだな。しっかり頑張るから。最初はいろいろ聞くばかりになるかもしれないが、頼みます」

 はい、承りました。

 子供たちのこと、お願いしますね。

 

 あ、後でスラムの子どもたちが来るよね。そのときに改めて話しましょう。できれば全員来てくれるといいんだけど。一度ですむからね。お年寄りも一緒にね。

 

 承知、と頷いたよ。

 部屋から出れば、子どもたちがたくさんいる。

 ちょっとまってね。浄化するから~


(広範囲浄化)


 ふわ~っと光ったみんなはスッキリしたみたいだね。

 さて、料理長は?

 あ、準備してくれてるね。


「じゃあみんな。お昼ごはんをいただきましょう。あ、お水はそっちだね。届くかな?」

 届かない~ 届くよ~と二種類の声が聞こえるね。

 じゃあ、テーブルをつくろうか。

 頑丈なテーブルが必要です。

 給水器を置きますから、小さな子どもでも使える高さにしてください。


(クリエイト)


 シュンと光が通り過ぎたらテーブルがあった。

 ごめん、誰かこれ持ってくれる?

 俺が、と元冒険者が抱き込むように給水器を持ち上げてくれた。

 下にテーブルを押し込めば、そっとおろしてくれたね。

 ありがとう、と礼をいい、子供たちに向き直る。


「お水はここです。使い方は同じだよ。みんなが使いますから、手を洗ってから衛生的に使いましょう。水の出口を汚さないように、コップで水を汲んでください。いいですか?」

「は~い!」

 良いお返事ですね。

 

「じゃあ、みんなに紹介します。この方は孤児院の院長先生です。今日からお世話になりますからね、お願いしましょう!」

「いんちょうせんせ、よろしくおねがいします!」

 すごい統制が取れてるね。

「はい。こちらこそ。何か要望があったら、先生方か私に言ってくださいね。オーナーであるナギ様に感謝して、楽しく毎日を過ごしましょう」

 は~い! とみんな嬉しそうだね。

 

 料理の準備ができたと執事が教えてくれた。

 手伝いに来てくれたの? 助かるよ。

「とんでもございません。料理長はこのメンバーでいいでしょうと申しておりました」

 わかった。ありがと。


 じゃあ、食事の準備ができたそうです。

 今日から皆さんの食事を作ってくれる方々です。すみません、自己紹介をお願いしますね、料理長。

 屋敷の料理長は既にこちらにいたのでわざと言ってみました。

「今日からお世話になります、ブルートです。この者たちは見習いではありますが、既にたくさんの料理を作ってきていますので、安心してください。菓子職人もいますからね。美味しいものを食べてもらえるように頑張ります。では、お前たちも自己紹介を」

 はい、と順番に名前と序列を話してますね。

 そうなんだね、すごいよ。

 

  

 じゃあ、食事の準備をしましょう。大きな子たちは取りに来てくださいね。小さな子たちはお皿などを配ってね。赤ちゃんたちはそのまま椅子で待っててね。

 

 あ、椅子が低いかな。

 それなら、サンの椅子を取り出してっと。これを十個コピーしましょう。

 オッケ。

 ルル先生、ナナ先生。赤ちゃん組の椅子です。使ってください。

 ありがとうございます!

 そういって本当に小さい子たちをおろしましたよ。ソラくらいだよね、この子たち。

 そこで、ハルトが大人の椅子を移動し始めれば、スラムのみんなも手伝ってくれました。すぐに終わったよ。

 赤ちゃん組は嬉しそうに座ってます。大きい組さんか先生が下ろすまで勝手に降りないようにとリリが伝えてるね。落ちたら怪我するよって。うん、危険だよね、普通の子なら。


 どうやら赤ちゃん組には小さなお皿がいくつか並びます。小さい組さんたちの前には少し大き目のお皿。大きい組さんは普通のお皿だね。そしてコップも同じように大きさが違う。これはクリエイト先生が用意してくれたんだろう。バラバラの方が食べやすいよね。ワンプレートになれば、逆に食べにくいね。

 あ、シチューも全員に小さなボウルで配られたよ。それとローストビーフもサンドイッチになってる。野菜も挟んであるね、さすが料理長だよね。

 ベーコンと葉野菜の炒めものとミルクです。

 うん、これはいいかも。


 頂きます!

 大きな声が聞こえます。

 その後、大皿に盛られた料理が出されました。これはスラムの人たちに食べてもらいましょう。あれ、これはおかわりなんだね。それぞれがワンプレートです。先生たちはどうしてるの?

 あ、院長と先生方も大きなワンプレートですね。じゃあ、大皿のはおかわり分なんだね、自由ですよ、当然。

 

 じゃあ、ゆっくり食事をしてね。

 俺たちは屋敷に戻ります。お昼を食べたらまた来ますね。

 料理の材料も書き出しておいてください。

 じゃあね~

 

 そう言い、俺たち全員、空間の入り口に戻りました。

「フラット。ここは閉じてくれるかな。孤児院の小さいほうの応接室か空き部屋に開こうと思ってる。ここはとりあえずおいておくけど無人になるから」

 わかった~

 うん、おりこうだね。

 じゃあ、とりあえず戻ろうかな。

 

「お帰りなさいませ」

 おお、侍従長の出迎えだね。執事が一緒だったから。

「ただいま。ごめんね、バタバタして」

 とんでもございません、と笑顔で返してくれる。

 

 どうやら見習いたちがいつでも料理を出せるようにしてくれてたみたい。それなら、頂こうかな。

 いただきます!

 そう言い、食事に飛びついた。

 んー、旨いね~

「料理長、ありがとうね。大変だったでしょ?」

「いえ。問題ありません。ただ、子供が中心なので、少し薄味に作るようにとは言いました。ですが、味はなかなかよかったです」

 そうなの? よかったよ。

 あ、アダムさんに連絡しないと。


「アダムさん。連絡遅くなりました。ええとね、建物はできたんですが、ベッドはありました。まだ使用人たちは確認してないと思いますが、ベッドはあると思います。なので、ベッドパッド、シーツや上掛け、そのカバーなどがほしいです。毛布はあったほうがいいでしょうか。そうですね、じゃあお願いします。それと、タオルや大きめのタオル。そして石鹸、トイレットペーパーなどが大量にほしいです。一度見ていただけるとありがたいのですが。はい、そうですね。少し待って。料理長~今日の野菜まだあるの?」

「孤児院の方がどうでしょう。あとでいいでしょうか?」

 いいですよ、と声が聞こえた。

「じゃあ、一度見てもらった方がいいです。孤児院の料理長に聞いてほしいです。あとは、うちの方もいろいろ欲しいらしいので。はい、そうですね。そうしてください。お待ちしています」

 はぁ、とりあえず、終わったかな?

 じゃあごはん再び~


 やっと食事を終えた俺ですけど。建物建ててるときにあれほど蒸しパン食べたのにね。でも、美味しかった。

 あ、料理長がパンケーキを持ってきてくれたよ。生クリームとフルーツが乗ってますね。

 

「ナギ様は大丈夫ですか? あれ程の建物を建てたあとです、体調は?」

「それがね、案外スッキリしてるんだ。まあ、蒸しパン食べながらやったけど。あ、蒸しパンのレシピ、お菓子職人さんに渡していいかな」

「もちろんです。あれはナギ様のレシピですから」

 じゃあ、そうしようかな。子供たちは絶対気に入ると思うんだ。

「そうですね。それは違いないでしょう。それで、今日のご予定は?」

「ええとね、フルレットとアダムさんが来たら商業ギルドに行くよ。登録するんだ。あの給水器、どう思う?」

「あれは良いですね。ここにも置きますか? あの水は美味しかったです」

 そうだね、その方が面倒じゃないでしょ。それぞれが勝手に入れるし。もっとでっかいカップを買うほうがいいとおもう。だって、飲む量が違うもん。

「その方がよいかもしれません。それで、ご夕食はいかがいたしますか? 今夜はオークソテーとチキンのグリルにとは思っております。サラダは野菜とマカロニですね。スープはコンソメで良いでしょうか。あとは、パンか白米です。あ、そうそう。あのマジックアイテムですが、便利ですね。放っておけば炊きあがります。あれはいくつかつくるのは無理ですか?」

「ううん、できるよ。あれは作ったんだけど、形が古いからね。新しいの早炊きっていうの作ってたんだよ。普通に炊きあがるのと、時間短縮で炊けるもの。早炊きだと大体半刻くらいで炊けるからね。それに放っておけばいいでしょ。使えるなら作るけど。あしたになるかもしれないけどね」

「ありがたいです! 同じ大きさだけですか?」

「ううん、半分くらいのもできるよ。まあ少し足りない時にはいいよね」

「ありがたいです。あれも登録されますか?」

「うーん、米を食べる習慣がまだあまりないでしょ。だからもっと流行ってからにするかな。でも、自動炊飯器はあるんだけど、煮込みおかずのバージョンも作れるよ。まあどれくらい煮込むかという実験は必要だけどね」 

「それも素晴らしいです。あったらありがたいですね」

「そう? じゃあ、また考えてみるよ。しばらくは王宮の依頼があるから無理かもしれないけどね。そうだ、それなら、炊飯のアレンジレシピを教えるよ。

「ぜひ! お願い致します!」

 ありがたいよ、料理長は勉強家だから、美味しいものが食べられる~


読んでいただきありがとうございます。


こういうの、考えてるだけでも楽しいです。

建物や魔道具とかは、この世界を元にできそうなものを考えます。それが面白い。

今や、作者の趣味となりつつある魔道具や建物開発ですね笑


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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