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140/202

140 東西迷宮のことをやるんだけど。明日は孤児院のことだね。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 焼却場はかなりの大きさで作るから、それなりのお金はかかるよ。あと、火をつける魔導具が必要だね。魔法使いでもいるならいいけど。常駐できないでしょ?

 それと、お湯を浴場まで引く工事が必要。焼却炉の熱でお湯を沸かしたら、それを風呂まで引く。多少温度が下がっても、少し薄める必要があるくらい高温だと思う。それに浴場自体も作ることになる。俺が考える浴場なら、沢山の人がゆっくり入れると思うんだけど。

 自分の着ていたもの、靴、財布などをそれぞれの箱を積み上げたものに入れる。一人一箱だよ。そこには簡易的な鍵がかかるんだ。それぞれ少しでも違った形の鍵を錬金術で作るよ。その鍵は単純なもの。金属の板で作ろうと思ってる。それには紐がついてて、手首や足首に付けて風呂に入れるんだ。なくなってないか、自分で確認できるでしょ。それは個人に管理してもらう。そうすれば、こちらの責任はないからね。

 浴場は営業中、お湯の補充も必要だし、みんなが流すでしょ。だからお湯はたくさん必要になる。当然、排水もするから、魔導具は必須だよね。魔導具から出たものは、肥料とかになるものがいいかな。それなら安く売れるよね。

「そ、そのようなことができるのでしょうか。排水のゴミを肥料に、など」 

 あはは、宰相が飛び上がったね。


 それはそんなふうに作るんだよ~

「えっと、作るのですか? 排水の魔導具を?」

 うん、そうです!

 素晴らしいです……

 あはは、宰相、大丈夫~?


「それができれば画期的だな、ナギ。登録しないとな、ギルドで」

 え? それもなの?

「今日ね、給水器の魔導具を造ったんだ、孤児院に。水が良くなかったから、子供たちでもコップを手に自分で注げるものにした。もちろん、小さな鍋とかも使えるから、そこから水を取って料理もできる。夏には冷たい水になるように切り替えできるんだよ。給水は魔導具付きだから水の補給はない。排水はね、下の容器に貯まるんだよ。どうしても子供が入れると溢れるでしょ。それは樽にでも入れて、外の花にでもやればいいでしょ」

 すごいな、相変わらす。

 ノルはそう言い満面の笑みですね。

「主の魔導具は素晴らしい。我らの風呂やプールも良いものだ」

 ぷうる? と宰相が固まってますね。

 説明してほしいと懇願するのは宰相だよ。余計なことを言ったね、オニキス。

 ちょっと睨めば、ごめんなさいと頭を下げたから許してあげようかな。


 じゃあ、説明するね。

 プールっていうのはね、広い水ための箱みたいなもの。

 夏は暑いでしょ。でも、川なんかで水浴びをすれば気持ちいいいのと同じでね、その箱に水を入れてそこで泳ぐの。気持ちいいよ。もちろん、洋服じゃなくて、それなりのモノを着て泳ぐ。うちは男ばかりだし、眷属のみんなはデカい姿で泳ぐから問題ないんだ。俺はパンツとシャツだけで泳ぐ。

 女性とかは専用の水着っていうものを着るんだけど、一般的ではないよ。水風呂とは違うし、水着の開発とか水のろ過とかね、いろいろ大変なんだよ。だから、普通の人達には不向きだね~

 溺れれば命がないからね、大変でしょ?


 なるほど、と感心してるね、宰相。

 よかったよ、これ以上突っ込まれたら大変だし。


 それからは、東と西のそれぞれのエリアについて話したよ。

 ブルックスと王弟殿下が検討した内容を聞いて、概ね納得しました。東はフルレットと会うことが多いので、話し合って宰相と水晶版で話をしながら決めることになったんだ。そうでないと、行ったり来たり、面倒くさいからね。


 でも、全部含めればかなりの金額になるんだけど、大丈夫なの?

 全く問題ないと宰相と国王は頷いたね。

 それと、既に出来上がっている契約書を確認して、納得できたものはサインした。その分は先払いでと受け取らされたけどね。俺はきっちり受け取りを書きましたよ。

 ひとりだけ、ひっくり返ったやつがいたけど。そう、ハルトですね。金額が聞いたこともない額だったからだって。

 殆どは俺の魔法の金だとノルがいってたけど、まあ、正解だよね。

 ブルックスが、西迷宮の黒玉は注文最低個数はいくつか。それはどのように注文して届けられるのかを聞かれた。

 まあ、気になるよね。

 それは俺が当地にきて作るつもりだから、早めに連絡を入れること。時々は孤児院のことで東の辺境には行くけど、作るのは西の迷宮の中で作る。黒玉の自動販売機の裏の部屋で作ろうと思ってるんだと答えた。

 なるほど、と王弟殿下が頷いてるよ。

 その場合は、請求は国にと言われたので了解しておきましょう。

 パチンコは、ほしい数どこでも作れるから問題ない。商業ギルドにも登録するから、商業ギルドに注文してくれてもいいけど、納期は無理は聞けないね。

 そう言えば、直接連絡させてもらう、と頭を下げたよ。


 あと、ゴミ焼却場だけど、実際造ってみて鑑定することになりそうだけどいいかと問うてみる。もちろん、焼却の魔導具も同じ。おそらく、とんでもない金額になる。それでも、公衆浴場の入浴料だけで回収するなら長時間かかるだろうけど。でも、脱衣所に鍵付きの物入れも作るし、他とは差別化できると思う。それに、普通の公衆浴場よりも広くできるし、浴槽もいくつかに分けてもいい。まあ、自由に設計できるという利点はあるよね。


 そう伝えておきました。

 でも、迷宮は誰かが核を取らない限り存続するので問題ないらしい。おそらく、そこまで行けるのは俺と眷属たちだけだろうと予想したようだね。

 それなら、国を見放したら取りに行こうかな、と呟けば、それは止めてほしいと半泣きだよ宰相が。見放されないように頑張るからということでした。

 それなら、貴族のあり方を考えたほうがいいよと釘を刺しておきました。


 まあ、いろいろとあるけど、相談しながら進める。途中で見積もりが分かり次第契約書を交わし、出来上がり次第支払うということだ。できるだけ早く迷宮を開きたいっていうんだけど、それは国の準備が整い次第、だね。まず設備を整えること。できることは国の職人も使ってもらいたい。

 新しい事業に対しての求人が必要だから、すぐにでも始めないと間に合わないだろうと話しておきました。

 明日の予定は? と聞かれたので、明日は東の辺境に行って孤児院を作る。予定では西の辺境へブルックスと料理人候補を迎えにいくのをフラットに頼もうと思ったけど、オニキスに行ってもらう。

 背中に皆を乗せて結界を張って戻って。オニキスが降り立つ場所はあるから、近くなったら連絡を。その方が速いからね。料理長には、こっちで確認してもらう。

 できれば、その間に建物を作りたいと思ってる。

 ノルに設計の相談にのってもらうから、そう話しておいた。

『ならば、ナギ様。オニキス殿に今夜のうちにこちらに来ていただいてもいいですが、どうでしょうか』

 うーん、今から飛ぶの? もう真っ暗だし、それはやめたほうがいい。明日にしてと話しました。

 

 それじゃあ、宰相はいつでも連絡がつくようにと頼んで俺たちは空間に戻った。


「お帰りなさいませ」

 ただいま~


 玄関前で全員を浄化します。

 執事にハルトを紹介したんだけど、荷物は?

 宿を引き払いノルのストレージにあるらしい。準備がいいね、ほんと。

 では、お部屋の確認をと執事に促されて階段を上がっていったね。

 俺たちは食堂に直行ですよ。

 ソラはトテトテ駆けてます。隣には大きめの手足の生えたサンが一緒ですよ。すごいね、サンは。どんな形にもなれるんだ、ありがたいよ。


 お疲れ様でした、と迎えてもらって、手を振っておきます。

「料理長。明日、孤児院を建てるんだけど、食事の後、調理場のことを相談したいんだ」

 もちろんです、と笑顔で受け入れてくれた。

 よかった、数人が働くからどうしようかと思ってたんだ。ここのキッチンは特別広いし素晴らしいからね。


 さて。

 ご飯を食べましょう。

 全員が椅子に座った頃、ハルトが降りてきた。

「あれほどの部屋で寝泊まりできるなんて、感激だ。ありがとう、ナギ」

「いいよ。じゃあ、ハルトの席は?」

 こっちだ、とフラットとオニキスの間になったみたいだね。

 ちびっ子たちは、今か今かとまってるからさ。


 いただきます!

 そう聞こえたかと思ったら、みんな突進したね。

 王宮で食べた軽食はどこにいったの?

 料理長の作るご飯は、どこよりも旨いから、どれだけでも入るんだって。

 ああは、面白い理論だね、フラット。オニキスも同意の手を上げてるよね。ほんと、面白いよ。


 

 動けなくなりそうなほど、食べた俺は、ちびっ子のことをノルに任せて、ソファに移動しました。

 すると、料理長自らデザートを持ってきてくれたよ。ケーキは入らないので、果物を用意してくれたんだね。

 そして、一枚の紙を取り出しました。

 そこには、食材の不足分があったよ。

 主に野菜だね。

「ごめんね、今日は横取りしちゃったから。明日は、孤児院を建て替えるけど、地元の良い商人と知り合いになったんだ。明日も子どもたちの洋服や食材のことで来てくれる。そのときに頼んでおくよ。他にもあったら、明日でもいいから出してね」

 ありがたい、といってくれる。

 それなら、明日、ミルクを出してほしいというのでお昼にでも声をかけてもらうことにした。

「あとね、明日。西の辺境からブルックスが料理人と手伝いを連れてくるんだ。その人達は孤児院の食事を頼みたいと思ってるんだけど。何か作ってもらうから味見してほしい。それまでに建物建てないとね。キッチンはどれくらいにすればいいかな」

 そうですね、と紙がほしいと言うので渡せば、それに書いてくれるらしい。

 基本的にはここのキッチンが使いやすいって。でも広さは六割から七割くらいでいいだろうと言うことだ。

 でも、ブルックスが管理人としてくるんだよ。それと騎士たちも。

 そう言えば、考えてるね。

 一度に食事をとるなら、もう少し広くしようかということになった。料理人が使えると判断した場合だけど。

「そうだ、ナギ。忘れてた。今はスラムの住人だけど、元食堂の店主がいる。それと若い見習いが三人。なかなか腕はいいらしい。もしよければ雇ってほしいと聞いた。でも、ブルックスが連れてくるなら無理か?」

 それなら、全員を見ますか? 鑑定されるのでしょう? そう聞かれたので、頷く。

「じゃあ、明日の朝、ハルトはスラムにいって料理人たちを連れてきて。それで鑑定と試験だね。料理長、大変だけどお願いします」

 承りました、といってくれる。

 その後は、ここのキッチンで何かを作ってもらおうかと言う。働く人数によって広さを決めたほうがいいって。無駄な動きは疲れるからって。なるほどね。

 いい人が多すぎるなら、ここでも使える? そう聞いてみた。かなり忙しいだろうし。

「それはありがたい話です。もし、人があまりそうなら、働いてもらってもいいですね。ですが、移動することも多いでしょうから、家族のいるものは難しいかもしれません」

 まあ、そうだよね。

 それなら、聞いてからにしようかな。先に鑑定して、だめな人はここには入れないから。

 了解です、と笑顔で戻っていったよ、料理長。流石だね。



 デザートを終えて、ノルと話しをします。

 サンとソラはフラットがお風呂に入れてくれるそうなのでお願いしました。

 一応、オニキスとハルトも俺たちに同席してますね。


【孤児院について】

 子どもたちの部屋は個室か?

 フラットは個室だったという。だけど、本当に小さな子は五人くらいずつ二部屋だったらしい。

 それなら、小さい子の部屋を三つ造るかな。それなら予備もできるから。あと、洋服とかを入れる場所はなかったって。小さな箱があっただけみたい。

 それはダメでしょ。

 じゃあ、一人に一個ずつ扉付きの棚を用意しようかな。二段にしようか。下は少し高さを上げる。そこにも入れられるし。届かない子がいるだろうから低めで小さなものになる。季節が変わって服の入れ替えとかは、その棚の上に大きな入れ物を作って保管する。それはリリたちの仕事だね。

 

 それ以外は個室で、物入れはなく同じ箱だった。それならクローゼットを作ろうか。扉を開けば下には引き出しのあるやつ。扉にするか引き戸にするかは、全体の大きさを見てからね。


 他に必要な部屋は?

 ・食堂

 ・遊戯室

 ・お風呂

 ・トイレ

 ・洗濯場

 ・子供たちの部屋・大部屋

 ・先生たちの部屋

 ・調理場

 ・食材保存庫

 ・地下の食材保管庫

 ・予備室


 いろいろ意見が出てきたけど、肝心なことがないよね。

 ・院長になるブルックスの部屋、護衛騎士たちの部屋。

  *騎士たちは一階がいい。いざという時一番に飛び出す必要があるから。ブルックスは二階で。

 ・騎士たちのためのエリアを別に確保する。そこで騎士たちは寝泊まりし、風呂やトイレもすませる。

 食事は食堂で。

 

 それ以外は使用人たちの部屋。

 ・料理長、料理人たちの部屋。

 ・奴隷を買うなら、別棟に奴隷の部屋を確保したい。

  下男、馬番、庭師などの奴隷を探す。もちろん、市井の人で問題ないならそれでいい。それなら通いでも可。


 質問……

 ・侍従や雇うのか。雇うならその部屋が必要。

 ・使用人たちの給金を決める。

 ・国からの補助金などは西と相談する。現実としてひと月金貨三枚では食べるだけで終わるから、洋服や消耗品なども考えてもらう。

 ・世話をする人を増加するのか

 ・スラムの子どもたちは受け入れるのか


 まあ、いろいろあるよね。


読んでいただきありがとうございます。


何だか鬼忙しくなる予感のナギですね。

でも、その前にブルックスが何かやらかしそうな気がするんだけど……


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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