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ナギ 125 迷宮の設備や、やるべきことを伝えましょう。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 10エリアでは、ソラは休憩中です。

 体力がもたなくなりました。俺が転移で移動させたんだけど、ゴーレムと対する時にはあちらこちらに移動しながらになるので、疲れたみたい。

 俺に抱かれてミルクの小瓶を両手に持ってゴクゴク飲みながらサンを見てる。


 今は魔法でゴーレムを狩ってますよ、サンは。ブルックスは、以前使ってたやつを出しました。どうやら、魔物が大きくなるに連れて、パチンコは強力な方がいいみたい。黒玉もブルックスが使ってたものを作ったからね。

 ただ、ブルックス用の黒玉は消滅しないけど。消滅するものが必要かどうか、それは大型三人組にテストしてもらってます。一番奥でね。ボス部屋もあるし、いろいろチェックしておかないとね。ボス部屋は黒玉中で迷宮用のパチンコで打ってもらおうと思ってる。だからテストのことをハッキリ言っておかないとね。


 ソラは菓子パンを一個持って鞄に入りました。

 サンも途中から戻ってきたよ。少しだけブルックスに残してます。それなら、と保冷バッグにミルクの小瓶を入れて、籠に菓子パンを五個いれて渡してあります。



「どう、この階層でもやれるかな?」

「大丈夫だろう。ただ、狙いはちゃんとつけた方がいい。このあたりになると、少々それるとダメな時がある。それなら、脚を打ち倒して、転がったところを腕に気をつけて頭を攻撃すればいい」

 ノルの分析には感心するよ、いつも

「わかった。それは注意事項として伝えておかないとね。まあ、

この後はミスリルになるから、ちょっとミスリルを狩ってみて、その後はボスを倒して戻ろう。



 了解だ、と全員でボス部屋に入ります。

 サンとソラの鞄には結界を張りました。当然、ブルックスは結界の中ですよ。真剣に見てるね。


 大型三人組が、ボスと取り巻きに対して黒玉中で攻撃を始めました。うーん、ちょっと数が必要になるかな。

 じゃ、黒玉大を作るかなぁ。

 中、小と同じ条件で黒玉の大を作りたい。


(クリエイト)


 少し光った魔法袋には黒玉の少し大きなものがあるよ。

「オニキス、これ。黒玉の大きいやつだから、やってみて!」

 承知した! 

 そう言い、フラットとノルにも渡してくれた。それぞれ五十個入りです。

 

 おお、やっぱり大なら問題ないね。

 あはは、かなり余りそうだけど。まあ、これはアイテムボックスに入れておけば大丈夫なのは実験済みだから、商品を作る時には足せばいいでしょ。パチンコは同じで大丈夫そうだしね。


 なんて考えていると、終わりましたね。

 ドロップ品が出ましたよ。

 あ、前と少し変わったかな? まあ、別になんでもいいけど。毎回違う迷宮もあるらしいから問題ないね。


 ドロップ品を回収してからブルックスを開放して、それぞれに外に出た時になくなるかどうか、確認してもらう。

 数が多いものは少し回収しました。

 手のひらに数個ずつ持っててもらってるんだ。ソラのものは消滅を設定してなかったから、アイテムボックスに入れました。

「アイテムボックスなら大丈夫なのか?」

「そうみたいだよ。時間が止まるからなのかな。だから商品を作るときに余ったのは数に入れるよ。以前作ったのは消滅しないやつだから、ブルックス、こっちにちょうだい」

 はい、とパチンコと黒玉を渡してくれた。

 


 じゃあ、確認よろしく、と全員で転移陣に乗った。


 ふわりと浮遊感がして、迷宮を出ました。

「あ、手のひらの上にあった黒玉が消えました!」

「俺も消えたみたいだな」

「我のものもなくなったが」

 なるほどね、ちゃんと効力が出てるようだ。よかった~


 でも!

 ノルが自分のストレージに内緒で入れてたらしいんだけど。それは消えてなくなったって。どういうこと?

 オニキスによれば、俺だけのスキルだろうって。まあ、作ったのは俺だけど。これはいいことなのかな? その方がトラブルを呼ばないからいいか。



 翌日、王宮へ向かい黒玉の話をすることになりました。

 オニキスとフラット、サンは俺がもらった領地である森の魔物討伐に向かいました。

 今日はお昼ごはんを用意してもらってでかけてます。だって、あそこには隠れ家としても使えそうな洞窟がありますからね。


 王宮に向かうのは、俺とノルとソラです。

 面倒だけど、これも依頼ですからね。頑張りますよ、俺は。


「ナギ様、お忙しいところありがとうございます。どうやら黒玉の開発ができたそうで何よりです」

 そうですね、なんとか。そう答えておきます。実際にはブルックスが確認してるので問題ないでしょうよ。


 どのようなものかと聞かれたので、仕方なくソラ用のパチンコと黒玉をだします。

 これがそうですか、と聞かれたので、極小だと伝えたよ。

「迷宮で使うものは小と中、大です。でも、大は10エリアの後半じゃないと使わないと思いますよ。その先を目指す人用だと思ってください。小でも倒せますが、数が必要になりますね」

 ハッキリ伝えたよ。そうでないと、誤解を生むかもしれないからね。


 ただ、パチンコは消滅しないと話したよ。

 初心者冒険者なら、剣を買うとしてもお金がかなり必要だし、扱う訓練も必須。魔物と戦ったことのない若者が、いきなり剣を手にして命をかけることになる。それなら薬草採取のリスクも上がる。

 薬草のあるところはツノウサギやゴブリン、オオネズミなどが出てくる。それなら、パチンコに石を挟んで攻撃すれば十分対抗できるはず。大きめのパチンコが使えるなら石も大きめにすれば、ディグピッグくらいならやれるよ。ギルドで訓練したとしても、成長が目に見えるでしょ?


 そう伝えれば、それはいいですね、と宰相が感心してる。もうひとつの迷宮でも使えそうです! 


 あはは、すごく嬉しそうなんだけど。

 ただし、それはこの国専用ではないからと伝えたよ。それは無理だからね、自分たちも使えなくなるし。

 心から残念そうなんだけど。

「ナギ、パチンコは商業ギルドで登録すればいい。それなら、同じものは作れなくなるからな」

 わかった、と笑顔を返せば宰相が訴える。

「そ、それでしたら、我が国に優先的に卸して頂きたいです。ゴーレム迷宮で使用するのにも必要ですから!」

 あはは、まあ、それはいいよ。


 その後は、単価の話。

 鑑定では、黒玉は100個で銀貨一枚でいいと思う。つまり、一個銅貨一枚。でも、一個では販売しない。五十個、百個になる方がいいでしょ? 黒玉については国の利益はない。でも、魔法袋は別売りになります。サイズは二種類だね。魔法袋『小』と『中』。大きさの差は個数で調整する感じかな。

 それでも、迷宮内でドロップする小さい方の魔法袋よりも小さいからね。黒玉大については、そのエリアまで行ける人なら、魔法袋はドロップで手に入れてると思うから。


 金額はわからないよ、作ってないし。どうするかわからなかったしね。普通の腰袋でもいいけど、危険は伴う。

 希望があるなら作って鑑定してみるよ。当然、迷宮から出ても問題ない。

 ゴーレム迷宮が終わって、もうひとつの迷宮に小石や細かいアイテムなどを持って行く時には使えるからね。


 俺の考えだけど、魔法袋は小と中の二種類。それぞれ百個入るからね。自前で用意して、黒玉と他の金属なんかと一緒にいれれば誤爆の可能性がある。その辺りは注意書きでもつける? それとも、魔法袋はつけて販売するかな。現実的に持っている人は買わなくてもいいけどね。魔法袋に入ってても、迷宮から出る時には消滅するから。


 注意事項としていろいろ話しておきます。

 でも、運搬のときが困るかな。

 うーん、細々難しいね。

 専用のアイテムボックスでも作ろうかな。少し考えてみよう。なんだかこんがらがってきた。


 その後は、買い取り所とか屋台などのこと。そして国や商業ギルドが出て来るなら、その場所や費用。そして冒険者ギルドのことなどを話します。

 宿のことはその後になるよね。


 地図を見ながら、入り口の場所を指定する。

 オニキスが開けた入り口はここ。そして、出口はこのあたりだよね。

 俺たちが作ってきた迷宮の入り口について話しました。とりあえずゴーレム迷宮は山の中腹とかっていう高さがない。だから入り口の広場を広く取って入り口自体も石とかで周りをきっちり作る。そして大扉をつけること。当然、外から鍵を掛けられるようにね。これはスタンピード対策だよ。

 出口にも広場が必要。今出来上がってる出口を解析して、何が必要か調べた方がいい。俺たちが出てきた時には、小部屋とかはなかった。だから転移陣の周りをきちんと整備する。誰かに傷つけられたりしないようにね。そこは専用の部屋にするほうがいいと思うよ。そこから少し石のエリアがあるから、その外が広場だよね。当然、扉とか引き戸は必要になるけど。開通したからできるかもしれないね。


 最初に入り口の広場を作った方がいい。

 でも、ここは岩とか石の土地。それは思ったよりも簡単でしょう。低い塀でも作って分けるくらいかな。普通の魔物は出てくる? その辺りも調べて、出るならその手当は必要。


 とりあえず、どう作るかの絵を描いた方がいい。そして職人の確保。

 広めに迷宮のエリアを決めて、そこには自由に入れないようにね。エリアの入口には看板を立てる。そして少し距離を稼いで、その区間はポーションとか薬、使い捨ての魔導具や冒険者たちが買い忘れたもの、食べ物や飲み物なんかを売るエリアだね。

 逆に出口の方は、同じようにエリアを作って広場で休むこともあるだろうから、冒険者たちが座れる場所もあったほうがいい。あとは、飲み物や食べ物を売る、そして数件の買い取り所だよね。 当然、入り口のエリアよりは狭くていいと思うけど。

 

 どちらにも共通する施設として冒険者ギルドを置く。距離的には中間くらいかな。そのあたりには、希望があるなら商業ギルド。国が買い取りするなら買い取り所などだよね。


 迷宮に関わるエリアから少し離れたところには宿、冒険者グッズを売る店、防具などを売ったり修理したりする店とかね。

 宿は低ランクでも泊まれる宿、中級ランクの冒険者が泊まる宿、高ランクが泊まる宿などが必要。中級ランク以下の人たちがつかう宿が一番多く必要になるよね。

 宿は少し距離を取った方がいいよ。その辺りにも、買い取り所や土産物の店なんかができてくる。


 まあ、いろいろあるだろうけど、その全ては契約が必要です。

 国との契約だね。最初は様子を見る人達もいるだろうから、野営できる場所もあった方がいいよ。お金のない人たちは自分でなんとかするだろうし。そうなると、干し肉や野菜、パンなども少しは販売したほうがいいね。これは野営する人たちを見てからでもいいでしょ。辺境内の食材を王弟殿下が買い上げて、必要な人に売る。それで十分だよ。野営エリアはそこそこあったほうがいいと思うけど。

 一攫千金を狙ってくる人がいるからね。


 黒玉や魔法袋、パチンコは国が販売する。迷宮の入り口を入ったところに二人くらいかな。端の方がいいよね。出入りするのに邪魔になるし。集まる人が 多くなれば 販売する人を増やす。そしてそこには護衛を置くこと。騎士たちと高ランク冒険者が一人いれば助かるよね。できれば、迷宮経験者。そろそろ冒険者をやめようかなと思ってる人だと、毎日来てくれると思う。当然、給金は発生するから、国が支払うことになるよ。

 ここは販売時間を決めること。

 朝八時くらいからお昼まで。一刻ほど昼食時間を休んで、午後一時から午後六時までくらいかな。その場に拘束する時間が長いから、給金も多めがいいね。


 とりあえず、最初は投資することが多い。

 それは覚悟したほうがいいよ。

 街に糞尿の臭いが漂ったりしないように、ちゃんとしないと人は集まらない。当然設備も必要になる。

 そして警備もちゃんとしないとね。忙しくなるよ~

 自動販売機でもあれば、黒玉や魔法袋、パチンコなんかは売れるんだけどね。


「ええと? 自動販売機とは何でしょうか、ナギ様」

 あっ、しまった。話しちゃったよ、どうしようかな。でも、あれば便利だよね。


 結局、自動販売機の講義をすることになったよ。

 前世で見たことのあるもの。田舎で卵とか野菜とかを販売していたものを例えてみた。

 黒玉中=百個、小=百個、黒玉中=五十個、小=五十個、パチンコ小=一個、パチンコ大=一個。魔法袋も同じ。

 そんなふうに最初に決めておく。

 それは小窓付きの小さな箱が積み上がってる、もしくは本棚のように立ってる木枠に分けて入ってる小窓の中に入れる。

 必要なものにコインを入れれば、小箱が開く。自動でね。

 当然、それらを補給する必要がある。それは、それぞれの裏側から入れる。

 一度購入したあとは、すぐでも迷宮から出れば消滅するから気をつけて。

 そんなふうにすれば、販売エリアを作っても、職員は裏側からの補給だけでいい。あとは、注意事項の説明だけど、直接顔を見て話さなくても大丈夫だよ。透明の素材に小さな穴を開ければ、そこから声は聞こえる。まあ、それぞれエリア分けはしないとね。 それなら冒険者を雇わなくてもいい。騎士たちがいれば十分だと思うよ。

 ただ、販売職員の出入りは別の入口を作る。そうでないと押し入られても困るからね。できれば、商品を保管することができればいいと思うんだ。

 コインを入れて、利用者が自分で取り出せるという設備は考えて作ればいいよ。今までにはないことでしょ?


読んでいただきありがとうございます。


ゴーレム迷宮が具体的に動き出しそうですね。

かなり長くなって来たので、このあたりで一休みしてもいいかと思い始めました。

そろそろストックもヤバくなってきたので笑

少し考えて、お知らせしますね~ 

何か良いアイディアとか展開があれば、コメント下さい。熟考させていただきます!


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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