表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/202

124 迷宮で全員で実験だ! ソラもやってみたけど、結構いいんだよ、これが。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 この中には何個入ってるのかな。鑑定でわかる?

 黒玉 中は100個だね。黒玉 小は120個みたいだね。これは同じ大きさの魔法袋かな?

 

(鑑定)

 =========

 オリジナル魔法袋:消滅対象ではない 黒玉中が100個入るサイズ 

 =========


 ふむ。まあ、後でも使えるけど、迷宮で出た小さい方の魔法袋より小さいよね。それなら、次に黒玉を買うときに持ってきてくれてもいいね。魔法袋は別売りにすればいいんだし。

 多分、俺がいつもお願いする時には魔法袋に入れて貰ってたからだろうね。魔法袋をつけるとかなり高額になるんだけど。でも、ないと危険だよね。でも迷宮に入ってから入り口すぐのところで販売するなら、欲しい人だけ買えばいいよね。でも、鉱石なんかと一緒に入れられると危険だよ。うーん、どうすればいいのかな。

 

 そうだ!

 この袋ごとの値段を鑑定すればいいよ。たくさんセットを作ると安くなるってわけじゃないけどね。


(鑑定)

 =========

 黒玉 中 販売価格 少銀貨六枚~銀貨一枚 魔法袋別売り

 黒玉 小 販売価格 少銀貨六枚~銀貨一枚 魔法袋別売り

 =========


 なるほどね。それなら銀貨一枚でもいいかと思う。魔法袋のお金も必要になるし。それは後で考えようかな。

 それなら、100個入だから、銅貨100枚でしょ。じゃあ、一個銅貨一枚なの? 安いね。それなら、半分の50個も販売すればいいかもね。50個入りもあってもいいかも。うーん、それにしても安いよね。でも、王宮からみれば、それで利益が欲しいわけじゃないからいいのかな。

 制作に関しては販売価格とは別だろうしね。

 俺に対してはその倍くらいはほしいけど。だって、国が半分持ってもいいでしょ、それくらい。本当ににぎやかな場所にしたいならね。それくらいの投資は必要だよ。

 王宮が買い取り所を作ってもいいくらいだよ。

 他にも店はいろいろ出るだろうしね。屋台もかなり出ると思うよ。

 じゃあ、とりあえず迷宮に行って本当に消滅するか実験だね。それなら外に出ましょうか。



 はふ~と息を吐いたよ。

 やっぱり狭いところに押し込められるのは嫌だね。

 庭を見れば、ソラがノルを木の枝を持って追いかけてるよ。トテトテかわいいんだぁ。

 あ、ノルが振り返ったね。

 すごい、木の枝を打ち合ってるよ。これは成長が楽しみだね。


「ナギ! 終わったのか」

『あるじ~、ちかりちゃぁ?』

「終わった。大丈夫だよ、疲れてないから」

 近寄れば、ソラがトテトテ駆けてくる。それを受け止めて抱き上げれば、嬉しそうに頬ずりしてくれる。

 うれしいなぁ~


「成功したのか?」

「一応、鑑定ではね。でも、実際に迷宮にいって使ってみたい。それと本当に消えるかどうかを確認しないとね」

 なるほど、と頷くノル。

「じゃあ、早昼食って出かけるか?」 

 そうだね、と屋敷に向かって歩きます。

 

 おかえりなさいませ、と迎えてくれるのは執事と侍従長だ。

「まだ少し早いが、この後迷宮に実験に向かう。今から食事できるか?」

 承知しました、と侍従長が先に食堂に入っていったね。

 執事の後をついていく俺たちだけど、食堂に入る前にノルとソラを浄化する。すると、ノルの手を引いてソラが歩いていったよ。

 俺も自分を浄化してから食堂に入った。

 時計を見れば十一時だね。もう少しすればフラットたちが戻るかも。それならサンも一緒に行ってもらおうかな。あ、でもパチンコの実験だし、無理かな。もう少し弱いパチンコを作っておかないとダメだね。それで効力を発揮するかどうか、だから。


 昼食は既に準備できてたみたい。

 俺たちが腰を下ろせば、中央にソラが座る。というか、子供用の椅子に立ってますよ。

 最初に出てきたのは、白米とパン。そして野菜サラダとクリームパスタ、ステーキ、オークの角煮だね。

 俺の前には小鉢がいくつかあるんだけど、これは酢の物と煮豆だね。ちゃんと覚えてくれたんだね。ありがとう、料理長。


 ガツガツ食事を始めます。

 ソラにも煮豆が置かれてますよ。柔らかいし甘めだから大喜びで食べてるよ。ノルはステーキとパスタを交互に食べてる。おもしろ~い。でもちゃんとサラダも食べてるね。


 俺は白米とステーキ、パスタ、小鉢。

 ソラとノルはパンですね。

 うーん、美味しいよ~

 止まらない食事を味わっていると、フラットから連絡が来たよ。

『ナギ、今どこ?』

『食事してるよ。この後、ゴーレム迷宮に実験に行くんだ。黒玉を二種類作ったから。実際だよ。倒せるか、迷宮から持ち出したら消滅するかを検証するんだよ』

『えー、いいなぁ。僕も行きたい~』

『そうなの? 魔物はどう?』

『たくさん狩ったよ。もうあまりいなくなったけど、ダメ?』

『まあ、いいと思うけど、とりあえず戻る? ノルとも話してみるよ』

 う~ん! と嬉しそうな声で念話が終わった。


「フラットか」

 そう聞かれたので頷く。そして、フラットの希望を話した。

「それなら人型でパチンコを使うんだが、それでもいいなら行けばいい。サンも行くだろうしな。オニキスはどうする?」

 うーん、それもあるね。

「オニキスも人型でと聞いてみればいい。パチンコの実験だと言えば行くというかもしれないぞ」

 じゃあ、そうするよ。


 フラットたちが戻ったころには、俺の食事は終わってました。残すはデザートのみ!

 だから屋敷の入口で全員を浄化したよ。

 

 迷宮に行くことを告げれば 、当然サンも行きたいそうだ。パチンコを使ってみたいらしい。オニキスにも聞いてみれば、役に立つのなら行きたいそうだ。

 それなら、と大食いたちの昼食が始まった。


 俺はひとりソファに移動してデザートタイムです。

 デコレイトされたパンケーキとフルーツですよ。嬉しい!

 ハグハグ食べてミルクを飲みます。

 そう、パンケーキにはミルクでしょう。


 少し遅れてソラがやってきました。ノルにおろしてもらったらしい。そしてソファテーブルの上でぺたりと座ってカットしてもらったパンケーキとフルーツを食べてます。パンケーキのクリームは多めだね。

 おいしいと嬉しそうにフォークで食べてますよ。口の周りはクリームだらけだけど。


 俺が終わる頃にはノルがきました。同じようにデザートに突入しましたね。

 それを見て、サンが一層大口で食べ始めたよ。遅くなったらデザートにありつけないと判断したらしい。フラットも同じように急いでるよね。

 本当にうちの子たちって、どれほど食べ物に執着してるの? 


 それからは、サンとフラット、オニキスのデザート三昧が始まったんだ。でも、比較的早く終わったね。なぜなら……

 三人が爆速で食べたから。



 ゴーレムの迷宮に移動して、中に入りましょうか。

「ナギ様! 開発が終わったのですか?」

「うん、一応ね。威力を調整してパチンコも作り直すから、その実験。あとはちゃんと迷宮を出るときに消滅するかの実験だよ」

 なるほど! と嬉しそうだね。でも、うるさいよ、ブルックス。

 迷宮の入り口の結界を解除してから、全員で中に入ります。

 やっぱり最初のエリアはいないみたいだね。

 それなら、ここに販売エリアを作るかな。

 係の人が二人くらいと、ランクの高い冒険者を二人くらいつけるかな。異常が起こったら、全員が逃げて来るだろうし、そのときは騎士たちも戦うことになるかも。というか、魔導具で結界を張ったらいいんだろうけど、普通の人の結界は出入りできなくなるよね、うーん、どうするかなぁ。まあ、それは後で考えようかな。


 次のフロアに行ってみれば、最初に入ったときよりは断然数は少ないよね。落ち着いたかな?


 さて。

 販売用のパチンコはブルックスとサンに使ってもうらおう。一応、五十個の黒玉小を作ってみました~

 もしかして、ソラも使えるかな?

 

 バン! と聞こえて顔あげれば、土のゴーレムの頭が吹っ飛んでたね。あはは、すごいね、サン。

 おっと、ブルックスも次々セットして発射してるよ。

 バンバンバン!

 おお、これくらいなら大丈夫かな。

 


 じゃあ、黒玉中を作りましょう。

 それに伴うパチンコは、ブルックスに作ったものより大分柔らかそうだね。ノルとフラット、オニキスに渡してやってみてもらろう。数発打てば、殲滅だね。


 バンバンバン!


 うん、大丈夫そうだ。

 じゃあ、奥の方をサンとブルックスにやってみてもらって。

 あはは、全然問題ないね。

 

「オニキス! 残りのやつやっつけてくれるかな。鉄のエリアに行くから」

 承知! とオニキスはドラゴンの姿になって、あっという間に終わらせちゃったよ。

 じゃあ移動だよ~


 サンの持つパチンコと同じものをソラに作って渡せば、使い方はみんなのを見たからわかるって。

 引っ張れる? と聞いてみれば、ぐぬぬ……

 あははちょっと無理みたいだね。 

 悲しそうだけど、これ以上弱くなったら威力が落ちるから。でも、小さいの作るかな。

 日本の普通サイズのパチンコがほしい。黒玉も極小をとりあえず十個お願いします。ソラが使います。販売分同様に安全にお願いします。


(クリエイト)

 

 ピカッと光って出来上がったのは、とてもかわいいパチンコだね。日本で売ってた子供用と同じくらいだよ。これは魔法袋?

 あ、これ、極小の黒玉だ!


 ソラにパチンコを渡してやると、嬉しそうに左手に持って右手で引っ張ってるよ。

 どう? と聞けば使えると嬉しそう。

 

 じゃあ、次のエリアだけど。

 岩の魔物型のゴーレムを狙って、サンとブルックスがパチンコを使う。

 当然、頭を狙わないとダメだけど。脚とか腕なんかだと、倒れはするけど、動くよね。二人とも全く問題なく狩っていくよ。

 あ、ソラが出ようとしてる。

『どうしたの? 外に出る?』

『しょらも、ぱちん、こ。しゅる~』

 ちょっとまってね、とあたりを探索すれば、このあたりは大丈夫そうだね。俺はドロップ品を回収するから最後尾にいるんだよ。

「ノル! 魔物のゴーレムは、手前は残しておいて。その向こうから先は殲滅して。サンとブルックスに人型を攻撃してもらいたいから」

 了解、と聞こえて、フラットとオニキスを連れて少し先に行ったね。

「サン、ブルックス! 今から少しだけソラを出すから。パチンコやってみるって!」

 りょうか~い、はい! と返事が来たよね。

 

 じゃあ、ソラだね。

『約束守れるかな。勝手に駆け出さないこと。俺の言う事聞ける?』

『う~ん、ちゃんちょ、まもり~』

 よし。

 抱っこで地面におろしてから、パチンコを構えるソラに極小の黒玉をひとつ渡してやる。

 危なっかしいので、下に手を添えていたら、問題なく右手に指で摘んだよ。すごい感覚だね。本能的なものかな。

 右の方へ連れて行って、パチンコを打たせてみよう。左の方を二人が頑張ってくれてるから。

 

 パン! と乾いた音が聞こえる。

 え? と振り返れば、オークゴーレムがゆっくりと倒れていったよ。石だよ、ここ。

『あるじ~、しゃん、じょうじゅ?』

「うん、すごい上手だね。じゃあ、もっとやる?」

 う~ん、と言うのでもうひとつ極小黒玉を渡してやった。

 こっちに向かってくることなく倒れていく石の魔物ゴーレム。すごいね、この子は。今は、右に魔法袋を開いてすぐに取れるようにしてるよ。持ってるのは俺だけど。


『あるじ~、くろたま、ないの~』

 あ、ごめんね。

 もうひと袋出しましょう。これは五十個あるよ。ブルックスも来たので、三十個入を渡しました。サンは、身体を変形させて手元に置いてるから便利だよね。


 バン! バン! 

 パン! パン! パン!


 おお、全く問題ないよね。人型の魔物も少し残ってたけど、二人はすぐに狩りました。最後の人型魔物はソラがやっつけたよ。

 極小だけど威力は同じなんだね。ただ、パチンコが小さいからあまり離れると届かないんだ。これはソラ専用だね。



 その後は次々と人型を倒していきます。

 そう、ロボットみたいな鉄のゴーレムたちをね。

 的確に頭を狙えば大丈夫だよね。脚を攻撃して頭にトドメを刺すのはソラだよ。パチンコが小さいから無理だしね。

 そろそろいいかと思うほど倒した後は、大型三人組のしごとです。


  

 そんなふうに進んで、次は10エリアからはミスリルエリアです。

 懐かしい気がするよ。

 ここからはほぼ、ミスリルになる。

 手前を少し狩ってもらって、中型と小の黒玉班はフィールドに出ました。もちろん、右端はソラのために開けてくれてます。一体ずつしか来られないようになってるよ。すごいね、サン。気遣いができるスライムだよお~


 ソラも問題なく狩ってます。

 人型のみだけど、問題ないよ。

 ここから先は、簡単にはいかないだろうけど、やり方次第かな。

 サンとブルックスの黒玉を各百個作って渡しておきました。

 このあたりからは、奥の三分の二は大型三人組の仕事です。

 全く問題なく、次の階層で10エリア。ここで転移陣に乗って帰りましょう。このあたりから、中サイズの黒玉でないと無理になりました。でも、ソラは脚に何発も打ち込んで倒します。そして、頭の文字をピンポイントで倒してるので大丈夫だよ~


読んでいただきありがとうございます。


ソラがちょかわいい~

それに動物的感覚なのか、大口真神の血なのかわからないけど、すごいでしょ、ソラ。

サンを尊敬してるみたいだからね、見て覚えてるんでしょう。


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ