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123 腹が減りすぎて倒れそうだよ。とりあえず、黒玉の開発に向けて動きましょう。

こんばんは、こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日もよろしくお願いします!


※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様

        『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。


 はぁ、腹が減ったな。

 お昼はどうするかな。どこか美味しいところがあるかな。宰相に聞いてみようか。

 

「あの、ナギ様。これ以上のお願いをするのは心苦しいのですが……」 

 王弟殿下、何かな?

「あちらの岩の部分には何もありませぬ。故に、ダンジョンを開くのであれば、宿やギルドなども必要になりましょう。ギルドはこちらから要請いたしますが、宿や買い取り所などはいかが致したものかと」


 ふうん、そういうことか。

「そういうことは国が募集をすればいいんじゃないかな。以前聞いたことがある。新しい迷宮を発見した国では、冒険者ギルドや商業ギルドから募集をしたと。それに商業ギルドは飛びつくだろうし」

 なるほど! と宰相が手を打ったよ。

 まあ、そうだよね。


 個人で経営する買い取り所なんかは、エリア分けをして、露店専用エリアを借りてもらう。広さによって金額を変えればいい。そのエリア分けは、両ギルドに希望を聞いてそれで国が分ければいい。当然、地代は発生する。それぞれ建物は建ててもらってもいいし、国が作って建物込みで賃料を決めてもいい。それはちゃんと契約する。

 ただ、契約期間を設けておく。例えば、十年とか十五年とかね。期間は話し合いでいいでしょ。物価も変わるから、とりあえず最初の年は五年で、次の更新は十年とか段階を設けてもいいよね。当然、毎月か年払いか一括か。それはちゃんと契約書に入れておくこと。

 そういうことは、個人の買い取り所も宿も同じでいいと思う。街道沿いをそういうエリアにして、迷宮の入り口、出口の近くで割り振ればいいよ。当然、条件のいいところは地代も家賃も高額になる。それはちゃんと説明する必要がある。

 国と相手との契約だから、それはちゃんと明記して。

 そんな感じかな。思い出せばまた教えるけど。


 細かいことをアドバイスしてみた。

 国王たちは驚いてるよ。なんで?

「さすがナギだな。その辺りは抜け目がない。だが、ナギが作る武器はどこが売るんだ? できるだけ入り口に近い場所がいいだろう。争い事が起これば危険が増す。国が販売するのが妥当だと思うが」

「そうだね。それがいいと思う。開発ができたら相談するけど、販売する場合の最小ロットだよ。いくつをセットで売るかってこと。ブルックスには魔法袋を渡して持たせてたけど、それはどうするか。あと、最初のエリアにはゴーレムはいなかったから、本当なら使い方の講習をしたほうがいいかもね。迷宮の中に入った場所で販売する。そのあと、希望者はブルックスが教える。そのうち、上手な人が出てくるだろうし、弓を使う人ならわりと簡単に使えるかもね」

 

 素晴らしい、と宰相が胸の前で両手を合わせて目をウルウルさせてるんだけど。

「本当に、ナギ様は素晴らしいです。どうすればそれほどのお考えが浮かぶのでしょうか。王弟殿下が管理される辺境です。できれば、もう1か所の迷宮を探索したあと、相談役として、ゴーレム迷宮に手を貸して頂きたいです」

 

 あはは、とんでもないことを言い始めたね。

「宰相、お前はよく見ている。ナギはまだ十歳だ。もうすぐ十一歳になるが、それでも十一歳。だが、素晴らしいだろ、ナギは。俺はナギの補佐ができて幸せだ」

 何恥ずかしこといってんの、ノル。

『しょらも~、あるじ、らいしゅき~』

 あはは、ソラ、いつ起きたの? 

 立ちあがって両手を上げてるけど、かわいいね。二足歩行だと人の子と同じだね。


『あるじ~、おなか、しゅった~』

「ああ、そうだね。お腹すいたね、どこかに食べに行こうか。美味しい料理を出すところがあるかな、宰相」

「そんなことはおっしゃらないでください。料理長が今朝、昼食をご用意すると申しておりました。民の家庭料理を学び、再現いたしております。街の食堂のシェフに聞いたようです。ぜひ、お食事は王宮で!」

 そんなこといいのかな。

 ノルを見上げると大きく頷いてくれる。

「じゃあ、お言葉に甘えようかな」


 すぐに、と執事が外に出ていった。

 サンに連絡するから、と念話を始める。

『サン、僕だよ。もう屋敷に戻った?』

『あるじだ~! うん、もどったよ。オニキスおじちゃんもいっしょに、ってフラットおにいちゃんがいったんだ。だからいっしょにたべてるよ~あるじはぁ?』

『まだ王宮だよ。さっきまで色々話してた。それでね、どこかでご飯をと思ったんだけど、料理長が街の食堂のシェフに聞いてご飯を作ってくれるようになったんだって。だから冒険者メシ、食べられそう。屋敷の料理長に伝えてくれる?』

『わかった。フラットおにいちゃんに、ねんわ、するよ。まもの、たくさんだよ~トッドのアイテムボックスにいれた~』

『そう、ありがとうね。夕方は早めに帰るんだよ。僕たちは買い物が終わり次第帰るからね。じゃあ、午後からも気をつけてね。結界を忘れないでね、サン』

 りょうかい~


 あはは、ゆるっとした声に癒やされるよ。

 ノルに伝えれば、そうかと笑顔だね。ソラも喜んでたよ。


 食堂に移動しましょうと言われて、国王も一緒に移動します。近衛兵がついてくるけどね。弱っちいんだけど、とりあえずご苦労さまだね。


 

 料理長からは、とても美味しい料理を提供してもらったよ。お腹いっぱい食べちゃった。ソラも美味しいって、テーブルにぺたりと座って、口の周りはドロドロでした。当然、浄化したけど。

 その上に、今日の料理とデザートを持って帰ってほしいと言ってくれた。嬉しくて、速攻アイテムボックスに入れたよ。

 

 とりあえず、開発を進めることになって、ゴーレム迷宮の調査としての契約書と費用をもらい、王宮を出ました。

 また、お金が増えたよ、白金貨二千枚でした。



 その後は、ソラを鞄に入れて買い物です。

 商業ギルドに行くことにしました。

 丁寧に迎えられて次々買い物しますよ。

 まずはサンとソラの鞄の中に敷く柔らかいクッションとかケットを何枚か買います。そして寝るときに必要な大判タオルと毛布も。

 迷宮に入るための準備といっても、ほぼ食材かな。

 肉は必要ないけど、とりあえずミルクの小瓶を二百本お願いしたら在庫が足りないので、百本だけにしました。足りなくなりそうならコピーしまくりですね。大瓶はあったので、百本確保したよ。屋敷も使うからね。

 そして野菜。なかなかきれいな野菜があったので、いろいろと買いました。というか、結構買いました。まだアイテムボックスにもあるんだけどね。 

 そして調味料を爆買い。スパイスもいろいろ買いました。当然ソースもね。そして大事な食材、卵です。大箱があったので、あるだけ欲しいといえば、今日の入荷分は四箱だったので全て買いましょう。

 他には、俺の服ですね。

 一応、冒険者としての服があったので買います。見立ててくれたのはノルだよ。あと、ローブも数種類買った。これは便利ものだからね。靴も一応買ったんだけど、履き心地はよさそうだ。

 チーズは酪農国でかなり仕入れていたので、在庫があるだけにしました。


 クリエイト先生が頑張ってくれるので、珍しいスパイスも買ってありますよ、カレーが食べたいから。

 米もついでに大袋で買いました。五袋です。


 これくらいかなぁ、とノルと話していれば、ソラが本がほしいんだって。念話でサンと話したらしいよ。

 冒険譚を買ってきてほしいって聞いてたね。ソラは絵本が欲しいらしい。じゃあ、本売り場に移動です。

 いろんな本があるので、冒険譚と絵本を見せてもらいます。ソラが絵本を見ているので、ノルに任せて俺は冒険譚を見ましょう。

 なかなか面白そうな本があるよ。

 冒険譚はあるだけ買いましょう。絵本も見たことがないものばかりらしいので、それも買いますよ。

 その後、俺は料理の本を見てます。

 お菓子とか庶民のおかずですね。見たことのないものもあるけど、おかずはいらないかな。お菓子の本で一冊だけ気になったので、それは買いましょう。

 ノルは何もいらないのかと問えば、全部あるらかいいって。まあ、着替えも必要ないしね。美味しいごはんを作って欲しいと言われたので頑張ろうっと。


 商品を受け取り、お金を払ってギルドの馬場からノルの背に乗って屋敷に戻ります。

 さっそく依頼のあった武器の開発をしたいから。

 どこかに土魔法ででも、壁を作ろうかな。その方がいいよね。安全だし。ただし、迷宮から持ち出せば消滅するかどうかの実験は、現地でやることになりそうだ。

 

 


 翌日からの俺は、黒玉の開発に取り掛かることにした。

 フラットとオニキス、サンは今日も森に魔物狩りに向かう。ノルは、ソラと外で遊ぶらしい。いつも鞄に入ってるから、二足歩行もでき始めたから、追いかけっこをしたり、木の枝で剣の真似事をするって。

 俺はどこでやるかと考えたんだけど、プールの中でやることにした。これなら、爆発しても周りを壊すことはない。当然、ゴツい結界を自分に張るけど。

 プールの上は土魔法でいくつかのブロックに分けて蓋をした。そして土から上の部分を結界で覆った。

 

 気をつけろ、とノルに言われて、大きく頷く。

 ゆっくり結界の中に入って、自らに強力な結界を張る。

 魔法で灯りをともして、さて、と考える。

 威力はある程度あったほうがいい。でも、ミスリルゴーレムの頭をふっとばすなら、かなりの威力になる。それなら、二段階で販売するか。鉄ゴーレムまでなら大丈夫なものは、もっと威力が弱くても大丈夫だろう。それ以降の討伐を希望するのなら、ミスリルの頭を砕くくらいの威力が必要だね。それは大きさで変えるかな。

 その時ふと思い立った。鉄ゴーレム、ミスリルゴーレムなら雷も有効だよね。でも、普通に雷は使えないよね、周りのみんなが大変なことになる。

 それならどうするか。

 黒玉は爆裂弾だけど、それを雷弾にできないかな。鉄とミスリルにだけ雷の影響がでる。ある程度使える人じゃないとダメだろうけどね。まあ、雷は危険だからとりあえず保留かな。


 じゃあ、作ってみましょうか。

 クリエイト先生、よろしくお願いします。

 イメージとしては、黒玉の大きさを二種類作る。鉄ゴーレムまで威力があるものと、ミスリルゴーレムに威力があるもの。黒玉の爆裂弾が欲しいけど、鉄用は土、岩、石、鉄のゴーレムが対象。ミスリル用は、鉄用プラスミスリルの頭部を壊せる力のあるものにしたい。大きさで差をつけて欲しい。ブルックスに作ったパチンコで発射するか投擲でも使えるように。

 いちばん重要なことは、当地のゴーレム迷宮内でだけ使えるようにしたい。迷宮を出る時には黒玉は消滅するように。これは必須です。パチンコの方はまだわかりませんが、黒玉は必須でお願いします。もし持ち出されたら、戦争とかに利用されそうなので、困ります。今回作る黒玉は、当地のゴーレム迷宮専用のものになりますので、よろしくお願いします。


(クリエイト)


 ブワッと大きな光が湧き上がる。

 その後は待つしかない。

 いろいろと枷をかけたから、クリエイト先生も大変だろうけど。

 パチンコのことは、別にいいかと思う。

 黒玉じゃなくても、小石とか土球とか岩の破片でも飛ばせれば、薬草採取をする初心者冒険者でも使えそうだし、剣を買うよりも安い。砂のゴーレムや土ゴーレムなら、そこそこの大きさの石でも使えそうだね。まあ、小石は消滅せずに残るけど。そういう使い方をするなら、それなりの人が拾って使うかもしれないし。でも、あまり多くなりそうなら、小石の整理は必要になるかもしれないね。

 それなら、ブルックスが指導する時には小石を使えばいいかもしれない。うん、その方がいいかもね。どのみち、人に向けてパチンコは使わないようにと設定したほうがいいかも。

 冒険者になりたてのときは、お金もないし大変だろうから、知ってるギルマスに話してもいいかもね。ギルドで貸し出してもいいかも。うん、それは面白いと思うよ。


 さて、どうかな。

 まだ光ってるね。

 一応出来上がったら、パチンコもそれに伴って作り直してみよう。

 あまり強力なものだと、初心者は使えないしね。小石を飛ばすくらいなら、それほど強くなくてもいいと思うし。


 あ、そろそろ収まって来たね。

 

 おっと、魔法袋に入ってるみたいだね。

 どういうものだろう。

 確認しましょうか。

 それぞれの袋の中から一個ずつ取り出してみる。

 少し大きさが違うよね。大きい方はブルックスに作ったのより少し小さいかな。小さい方はひと回り小さいみたい。

 

 じゃあ、調べましょう。


(鑑定)

 =========

・黒玉 中 トランサル王国ゴーレム迷宮討伐専用 ミスリルゴーレムの頭部を吹き飛ばすことが可能

・黒玉 小 トランサル王国ゴーレム迷宮討伐専用 鉄ゴーレムの頭部を吹き飛ばすことが可能。

 

 どちらもトランサル王国ゴーレム迷宮専用品 迷宮を出る時には消滅する 所有者登録なし 一時迷宮を退去する場合は、要確認

 =========

 

 すごい、ちゃんとできてるみたいだね。一時退去する場合は気をつけないと、残ってるなら消えちゃうよ。誰かが買ってくれればいいけど、そうでなければ困るよね。

 それなら安全エリアにでも、保管用のものを作る? 銅貨一枚で七日くらい保存できるもの。七日を過ぎで八日になると、王宮が引き上げるでもいいし、誰が引き出してもいいってことでどうかな。まあ、そのあたりは冒険者に任せるかな。どこかに隠す人もいるかも知れないしね。10エリアより奥は、5エリアごとに転移魔法陣があるのは助かるよね。エリアが広いからだろうけど。まあ、そのあたりは要考察だね。


読んでいただきありがとうございます。


ついに武器開発までやりますが、ナギさんよ。

でも、そうでもしないとゴーレム相手だと困るよね。ナギだけしか作れないけど、他国のヒントになっちゃうと困るよね~


コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。

明日もどうぞよろしくお願いします。

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