113 うちの子たちはとても元気ですが、予想通り残念王子はダウンしました。
こんばんは、こんにちは。
いつもありがとうございます。
今日もよろしくお願いします!
※魔物参考資料 『魔物図鑑』 作者:龍崎 明様
『ファンタジー初心者用語解説』作者:滝川 海老郎様 他を参考にさせていただいております。ありがとうございます。
『あるじぃ、しょら、ちっちゃいろんぶり、ほち~』
「お代わりね。じゃあ、丼にするの。お肉は何?」
『うーん、あにくちょ、ちゃまご~』
「お肉の上に、生の卵を置くの?」
『そりがい~』
「わかった。少し待ってね」
う~んと聞こえて嬉しくなる。あ、ミルクがないね。
「サン、ソラにミルク入れてあげて」
いいよ~と小さい瓶から注いでくれてるね。
じゃあ、とりあえず、ブルックスか。
ここに焼き肉を入れるんだけど、とストップと言うように言えば、ノルの半分より少し多めでストップになりましたよ。じゃあ、肉じゃがと味噌汁をおいて、マカロニサラダを盛り付けてゆで卵~
ご飯はと言えば、中くらいでというので、中ボウルにいれたら、自分でトレイを持っていきましたね。
じゃあ、ソラの丼だね。
ご飯を盛り付けて、焼き肉をひと混ぜしてからのっけます。生卵の黄身だけをゆっくり中央に乗せればできあがり。
はい、どうぞ、とおけば美味しそうと大喜びだ。でも、混ぜてほしいというので黄身を潰してくるりと混ぜれば、嬉しそうにハグハグし始めた。うん、かわいいね。
「サンは、足りそう?」
『うん。たくさんあったから。でも、でざとは、しふぉん、がいい~』
了解だよ、と自分の食事を考えましょうかね。
もう、面倒だからハンバーガーにしようかな。
皿に分厚いハンバーグが入ったハンバーガーを二個おいた。あとはミルクだね。野菜もたくさんあるし、大丈夫でしょう。
よっこらしょ、と口に出さずに心で呟いて椅子に座る。
そうだ、椅子をつくろうかな。サンとソラの座る椅子。サンはテーブルの上だし、ソラは立ち上がって食べてるし。まあ、聞いてみようかな。
はぐっと食らいついたハンバーガーはジューシーで旨い!
これは癖になるよね。ソースも美味しい。今度は照り焼きチキンでも入れるかな。それがいいかもね。
「主、それはなんなのだ?」
「これはね、専用のパンに野菜やハンバーグ、そしてソースを挟んだハンバーガーだよ。前に食べたことあるでしょ。でも、これはね、バンズって言うパンを焼いてもらったんだ。だから特別美味しいよ」
「我もひとつ食べてみたいのだが」
『僕も食べたい~』
「え? フラットは終わったの、ご飯」
終わったという二人をみて呆れてしまった。まあ、仕方ないよね。
「じゃあ、おやつにしようかと思ってるから、多くは無理だよ」
ヤッターと聞こえるのはフラットだね。
二人に三個ずつおいてあげれば、旨い旨いと食べてました。あはは。
結局ノルも味見だと、ひとつ食べたね。ブルックスは満腹で無理だった。サンは食べてたから文句はなし。ソラもひと口食べた。美味しいけどお腹がいっぱいだとギブアップ。のこりはサンが食べました。
はぁ、やっと食事が終わったよ。
今は、フラットが大瓶のミルクの残りをがぶがぶ飲んでます。
「デザートはどうする? ええとね、王宮の料理長のケーキとうちの料理長のシフォン、あと、お菓子屋さんで買ったもの。あとは、僕の作ったものもあるけど」
『サンは主のパンケーキがいい~』
あれ、さっきシフォンって。
『しょらも~』
あはは、気を使ってくれたかな。
じゃあ、と二人には皿にそれぞれ二枚盛り付けてフルーツを置き、生クリームを絞り出しました。もちろん、既にカットしてありますよ。
わ~い、と大喜びでちびっ子はたべ始めます。
「ナギ、フルーツもあるのか?」
「うん、あるよ。料理長がたくさん用意してくれたんだ。まあ、1ヶ月皆が食べるほどはないけど、驚くくらいある。食べてみる?」
「ああ、俺はフルーツにしよう。その方がおやつも美味しいだろうしな」
わかった、と以前盗賊のアジトにあった食器でちょうどいいのがあるんだよね。盗賊討伐はあまりしないけど、使えるものは置いてあるんだよ。だからそれを使いましょう。
食器棚から取り出した、少し深めの丸い皿に、料理長が盛ってくれてるひとり分を置きました。ひとり分って、これ普通なら二人分だよね。
フォークをつけて、どうぞ、といえば、美味しそうに食べ始めたノル。それをみた、オニキスとフラットがほしいというので、同じに用意しました。そして自分のもね。
「ブルックスは?」
「あ、それではフルーツを」
わかった、と同じ様に皿に盛りました。そしてフォークと一緒に渡したよ。ちゃんと取りに来たしね。
オニキスとフラットは、パンケーキもいるらしい。じゃあ、チビたちと同じでね、と二枚とフルーツ生クリームにしました。一皿だけですよ、二人とも。
ハンバーガーを二個食べた俺だけど、フルーツはするっとはいっちゃった。あはは、やっぱり家族だよね。
ゴーレムの傾向を少し話してから、安全エリアに戻ったよ。その間に俺は全てをクリーン。皆の口の中もクリーンしたよね。虫歯は怖いからね。
外にでたら、既にリポップしてたけど大型はいなかったね。初回だったからだろうというのはオニキスです。そういうのあるんだね。
静かに次のエリアの始まりにある安全エリアに入れば、そこにはなにやら沢山の気配。
『少し向こうにコボルトのゴーレムがかなりおるな。その向こうはオークとオーガか。ここには小部屋があるぞ、ノル。どうする?』
『じゃあ、コボルトを片付けてから、罠を解除する。解除の間は人型だから、サン、頼めるか?』
『りょうーかい~』
じゃあ、ブルックスは、コボルト退治だね。ゴブリンより高さがあるからクビを落とすなら気をつけて。膝を狙って倒した方がいいと思うけどそれは自分で考えて。身体強化は自分でかけるんだよ。そう言っておいた。身体強化も繰り返すほど、時間が延びるからね。
じゃあ、行くぞ、というオニキスの声に、皆が散る。
オニキスとフラットはオークとオーガを受け持ってくれるらしい。だから、俺たちはコボルト退治だね。
ソラはバッグのなかでひょこひょことんでるんね。でも、まだ出せないよね。ゴーレムはダメだよ、多分。
ノルは闇豹の姿でコボルトを屠っている。少し向こうにもたくさんいるからね。俺はブルックスの近くで戦ってます。当然、剣でね。
飛翔で浮かんだままクビを跳ねます。これなら魔法でもいいかと思うけど、皆がいるから危険だしね。サンは変わらず、大きくなって額を一発で仕留めてるよ。うん、すごいね。
俺も運動不足だし、コボルトくらいなら剣で行けるでしょう。ただ、身長が届かないのが悔しいよ。
途中から面倒になって、身体強化をかけてジャンプしてクビを落としました。
概ねコボルトは終わりでしょう。
ノルは人型をとって小部屋の罠解除をしてます。そのうしろに大きなサンが立って辺りを警戒していますね。
ソラは未だにひょこひょこ飛んでるんだけど、どうしたんだろうね。興奮してるのかな?
ブルックスが数体を順番に倒しているんだけど、俺は手を貸さないよ。
そんな風にみていれば、ヒュッと光が飛んでいったけど。
ヒュンヒュンと飛んで行くのは光の筋。え? とみてみれば、ソラが腕をバッグからだしてる。ヒュッと光がそこから飛び出したよ。
すごい、もうコボルトゴーレムを四体倒したね。
「ソラ、すごいね。コボルト倒したんだね。あれはなんなの?」
『やったお、あるじぃ~。ありは、ぴかり、らよ~』
「そう、すごいね。身体は大丈夫なの?」
『うん、ちゃのち~。サンにいちゃ、とおじ、しちみちゃ~』
「そう、サンのまねしたんだね。すごいよ、ソラ。でも、疲れたら言うんだよ。そうでないと魔力が切れたら大変だからね」
は~い、とひょこひょこしてる。サンはそれをみてソラに手を振ってますね。
それに比べて、ブルックスは今にも腰を下ろしそうだよ。
『ナギ。罠の解除は終わった。中はコボルトでいっぱいだ。宝箱があるんだが、何か入ってる。どうする?』
『うーん、あければ出てくるよね。面倒だから、どうしよう。じゃあ、サンにお願いしてくれる? コボルトくらいなら凍ると思うから。凍ったら、僕が潰すよ』
『わかった。それなら、俺が踏み潰す。あれ、結構面白いんだ』
『あはは、じゃあ、任せたよ~』
おう、と声を聞いてブルックスをみた。座り込んじゃったよ、こいつ。
「ブルックス、座り込んでたら普通なら魔物に食われるんだよ。回りを確認しながら立つ。そうでないと森の中なら殺されてるよ」
はい、と何とか身体を起こした。身体強化は切れてるね。さて、これはどうするかな。時間がかかりすぎるよ、これ。
とりあえず、休ませるかな。
小部屋の中のコボルトはサンの凍結で一瞬で凍りました。それを獣化したノルが踏み潰してます。宝箱開けて中身をアイテムボックスに収納、その後ガシャガシャと潰してた。楽しそうだね~
奥はどうなんだろうかと思っていれば、人型になったオニキスが手招きしてる。
小部屋から出て来たノルをクリーンして、行こうかと言えば、ブルックスを見たよ。
じゃあ、と獣化のままでブルックスを乗っけて結界を張る。サンとソラは俺のバッグに入ったので、空に上がった。
フィールドを駆けるノルはとてもかっこいい。すごいね、フラットもそうだけど、うちの家族はみんなかっこいいよ。
すぐに到着したんだけど、オニキスが呆れてブルックスをみてる。
結界を解除すれば、ズルリと落ちたよね。
「使い物にならないか」
「まあね。それでも今日初めてつかった身体強化で何とかだよ。午前中は僕も付与したし。もう、休ませようかな。フラット、空間開いてくれる? 外にベッド置くよ。それでいいでしょ、雨も降らないし。家族じゃないから部屋もないしね。
『いいよ~』
そう言い空間が開いた。そこに担いで入ってくれたのはオニキスだ。そのままクリーンして、ストレージから取り出したベッド(コピー品)に寝かせてもらう。
すると、防具を外してくれてるのはノルだね。地面に放ってるけど、あはは。
そこに寝かせて、トイレの場所をメモしないとといえば、さっき使ってたぞというので、放っておきました。あとは、水と果実水を籠に入れて足下に置いた。
じゃあ、外にでるかな。
再びフィールドに降り立った俺たちだけど、全てドロップ品は回収済ですね。じゃあ、行くかと歩き出したとき、リポップが始まったね。
次は今までとは違いすこし手応えがありそうだね。
そこにはオーガがうろうろしてた。何でだよ、と思ったけど、ここからは大型三人組は獣化。俺とサン、ソラは一緒に攻撃することになった。打ち漏らし専門ですね。
行くぞ、と飛び出した大型三人は、のっけから次々とオーガをぶっ壊してますね。そう、横並びで踏み潰してます。相手はゴーレムなので、決まった動きみたいだよ。
その隙間を抜けてきたやつは外にでて大きくなったサンとバッグの中のソラが氷と光で撃ち抜いていきます。
あはは、ちびっ子たちもすごすぎるよ。
ゆっくりだけど、どんどん進んでます。オーガゴーレムはどれくらいいるんだろうね。
ドロップ品は出ると同時にストレージに収納されるので、何があるのかもわからない。まあ、それはいいけどね。
こいうの、楽しくないよ、なんて思いながら進んでいきます。時計をみれば、もうワンフロアー行けるかな。でもおやつの時間があるかな。それなら、安全エリアでもいいよね。あ、ここにも小部屋があるんだな。でも、これ何も入ってないよ、宝箱。だからいいよね。
おそらくそれも理解してるんだろうけどね、ノルは。
床に罠がないのがありがたいよ。だって、ゴーレムは罠を避けることなんてできないはずだからね。
それにしてもみんなすごいなぁ。
俺はただ、歩いてるだけだよ。面白すぎるよね。
お、後ろに行ったやつがいるね。それは後ろに向かって狙撃しましょう。
はい、終わりました。
サンは大喜びだね。
それから二十分くらいで終わりましたよ。
じゃあ、次だね。
ここはひとつ目ゴーレムとミノタウロスゴーレムだね。あ、でも、デカいゴーレムもいる! 途中にいくつかいるよ。あれは、岩かな、鉄じゃないよね。それなら大丈夫かな。
ひとつ目とミノタウロスはすぐに数を減らしましたね。
ええと、岩のゴーレムはオニキスが対応するんだね。フラットとノルはその向こうにいるやつらを倒して踏み潰して進んでますよ。
やっぱりすごいね。
オニキスは正面から相対してるけど、大きさが違うから。力技でくるゴーレムを太くて長い尻尾で張り飛ばす。すると、壁に吹っ飛んだゴーレムは半分が粉砕されるんだよ。壁にめり込んでるように見えるけど。その後は簡単だね。空気圧かな、頭がぺしゃんと潰れたよ。
今はフラットが岩のゴーレムと戦ってる。
大変そうだけど、最後は額に太めの氷の槍が突き刺さった。
ノルも同じだね。力技では難しいらしい。でも、腕の一発でクビが取れかけてるよ。そこで氷の固まりで頭が地面にたたきつけられた。それで終了。
振り返った大型三人組は、こちらに飛んできた。
でも、最後のひとつ目は、ソラの光で撃ち抜かれて終わりました。
あはは、俺は何もしてないよ。
時間にして十五分くらいかな。早いよね、やっぱり。
ここで安全エリアでおやつらしい。
テーブルを出した俺はそこにヒレカツサンドとハンバーガーを取り出しました。サンはお昼にも食べたので、どうするかと問えば、俺の作った蒸しパンがいいらしい。まあ、蒸しケーキを作ってくれた料理長のまねをして、少し大きめの紙のカップで作ってみたんだ。
じゃあ、とそれを出せば、ソラもというので、隣りに出してあげた。もちろん紙は剥がしたよ。
それぞれに飲み物を置き、俺も蒸しケーキを食べます。ほんのり甘いのは美味しいね。
番茶オレを飲みながらうまうまです。
あっという間になくなったヒレカツサンドとハンバーガー。もう、これで終わりだよ言っておいたので、問題ありません。でも夕食が怖いかもね。
読んでいただきありがとうございます。
やっぱりというか当然というか。
ブルックスがダウンしましたね。でも、世の中を知らない分は素直ですよ。ただ、それは力には変換されませんが。
コメント・評価をいただけると、九龍はとっても頑張れます。
明日もどうぞよろしくお願いします。




