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1-告白

 私の胸は今、非常に高鳴っている。

目の前にいる想いを馳せる人に愛の告白をする。そんな瞬間は何時になっても慣れない。


「先生…好きです!付き合って下さい!」


先生は眼鏡越しに瞳を大きく見開かせ、唖然としている。

まぁ、致し方ない。生徒との禁断の恋に踏み入れるのには、確かに勇気がいる。


「箱庭さん…」


顔を火照らす先生は私をじっと見つめる。

嗚呼、胸がはち切れそうだわ。

そんな思いとは裏腹な言葉が先生の口から出てくる。


「君は…彼氏いたよね…?」

「えぇ、います」


淡々と告げる私に先生はおもむろに溜め息をつき、手を頭に添える。


「浮気は駄目だよ…」

「何を言ってるんですか。好きな人を好きと言って、付き合いたいと思うことの何が駄目なんですか」


これが禁断の愛の始まりだった。

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