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私は小市民 花子  作者: ヨッシー@
1/10

その1

私は小市民 花子


私は小市民、花子。

お金は、いりません。

名誉もいりません。

ただ、社会の片隅で、静かに生きていたいだけです。


楽しみは、月一回のプリンです。

朝早くから並びます。

今日も一つ買えた。

少しずつ食べよう、ちょっとずつ食べよう、

一口ずつ、一口ずつ…


今日は、年金受給の日です。

銀行には、たくさんの人が並んでいます。

ATMの操作は苦手です。

いつものボタン、いつもの数字、

いつもの金額…


今日の夕食は、お弁当です。

店員さんの割引シールを待っています。

このお弁当、美味しそうだな、

このお弁当に貼ってくれるといいな、

やっと、店員さんがやって来た。

あっ、

違うお弁当に貼った…


公園へ行くと、意地悪な人がいます。

いつもベンチを独占しています。

足が疲れたな、

座りたいな、

でも、ベンチは空かない…


夜、眠れない日があります。

明け方まで眠れません。

どうしよう、

でも、

昼寝はできます…


私は今日も、

ささやかに生きています。

つらいこと、悲しいことがあると、

じっと、夜空を見つめます。

そして願います。


ただ、

そっとしておいて下さいと…


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