こせいとは
「でか!」
風紀委員室は、校舎を少し歩いた場所にある。
立派な建物で、ここで生活していますと言っても疑われないほどのものであった。
入口のドアも大きく、とっても豪華に装飾されている。
ここは学校なのかと思ってしまう程である。
「今から風紀委員のメンバーを紹介するからね。少しほんの少し癖のある人が多いけどみんないい人達だからすぐになれると思うわ。」
「そうなんだ分かったよ。」
アルバイトの募集でよくある手口のようである。
僕は不安で仕方なかったが、広江さんの言葉を聞いてさらに不安要素が高まった。
「誰だ、お前の彼氏か?不純異性交遊など認められないぞ。」
青髪に眼鏡といういかにもイケメンですよとアピールしているのがむかつくインテリ系。
「そっそそそそん」
広江さんは、一瞬壊れたが、自分の頬をぶん殴り、正気を取り戻した。
「この人が副委員長の榊闇、機械操作に長けているエリートだ。あんまりしゃべりたくないやつさ。はあはあ。」
「ハイパー、また君はそんなことを、美貌がもったいないぞ。」
「やいはです。何度言ったら分かるんですか?相変わらずのドが付くほどの気持ち悪さですね。」
「ほめないでくれよ。」
「あのー、普通野人です。よろしくお願いします。」
精一杯のお辞儀で挨拶をした。
「ふーん」
榊さんは僕を舐めますようかのようにじっくりねっとりと眺めている。
この人はもしかしてもしかするとと思ったが、次なる行動でそれが確信となる。
手招きを行い僕を彼の座っている場所へ呼び寄せる。
眼鏡の席にはパソコンが3台あり、いかにもコンピュータ系に強いことは理解できる。
「これを見てどう思う?」
「うっ、どうって言われましても。」
パソコンで何しているのかなと思ってみてみると、背景画面が、ベテラン女優、少し年齢が上の美女、jc。
「俺は、すべての年齢が好みなんだ。この画面なら一度に3人味わえる。まるでフルコースなのさ。」
こいつはやばいと錯覚したのか、後ろに一歩引きさがってしまった。
僕にはまだそこまでの次元で女子を見ていない。
もしかすると大人になれば、そういう趣味嗜好になるのか。
「闇ちゃん、まーた変な話して、だから友達がいないんですよ。」
身長は150センチ程なのか、とてもかわいらしい見た目をした子が話に割って入ってきた。
白いロングヘアに青い瞳でまるでお人形かのようである。
「新入りさんだね。私の名前はシャーロット・ボンズです。アメリカから留学しているものです。よろしくです。」
「よろしくー」
この子は1年生だろう。ちょっと子どもと接するかのようにかわいがってあげようという気分になった。
「ああん。2年坊の癖に初対面のものにため口だあ?どういう教育受けてんのてめえ。」
シャーロットは僕の後ろに回り込み、銃口を驚いているものの頭につけた。
「これエアガンですよね。」
「さあどうかしら。」
風紀委員多分今日でやめます。
評価よろしくお願いいたします。