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プロローグ002「さまよえる魔王姫の誕生秘話2巻『招かれざる者』」

プロローグ第2章です。リミッターエディション版と内容が同じなのでどちらを読んでも楽しめます。

…かくして、転生した異世界「アマテラス」での生活が始まった夢希。


海辺の名も無き村で、ここに住む村人達にこの世界の事を色々聞いた。


この世界は、前世のような近代科学がある他、魔法もモンスター存在している。…しかし、前世以上に人種差別主義の人間達が殆どおり、常人を邪見のように追われ、処刑や奴隷等を娯楽のように楽しんでいた。


…しかし、ここの村はこの900年、村が出来てから1度も争いが無い平和な村である為、最低限の不自由が無い生活がおくれるらしい。


更に聞いてみると、この世界は性別が女性しかいなく、寿命は前世の3~4倍があり、容貌は生涯スタイルが良く若く凛々しく美しいそうだ。


自分の体がこんなに変わったのはそういうことだったのか。


…しかし、魔法はともかく、現代科学技術がこの世界もあるのか。


今度は村人達(特にリア)が夢希に質問した。夢希はどこから来たのか?


転生ものでは基本的に前世の事を明かさないのがデフォだが、別に隠すつもりは無いので素直に話した。


前世の世界、そこで自分がろくな人生を送れなかった事、前世の人間たちの事、前世の理不尽なルール等。


リア「へぇ~。別の世界って広いんだね」


夢希「この単語がこの世界にあるのかは分からないけど、この世界に人達は『宇宙』に行ったりする?」


サラ「分からないわね…」


夢希「…そう」


…まぁ、この村でスローライフをおくるなら自分には関係無いが。


リア「それで、さっきの話がホントなら、お姉ちゃんは魔法と科学錬金、どっちが使えるの?」


…。さっきの人種差別の話では、魔法と科学を両方「持っている」又は「持っていない」者は特に差別の対象になるらしい。


疑っている訳では無いが、彼女達も差別の主義者なら、前世のような目に遭うかもしれない。


夢希「あぁ…、まだよく分からないわ」


ここははぐらかしておこうか。


とりあえず村人達は納得したようだ。


夢希「まぁ、今後試すとして…、ここでお金を稼げる方法は?」


サラ「基本的に猟とかですかね?村周辺のモンスターを倒してゴールドを手に入れたり素材を売るとか?」


ほう…。RPGやハンティングゲームでよくあるモンスター討伐か。






















リアと共に村から少し離れた場所でモンスターを狩ることにした。


最初に現れたのは、RPGでおなじみのスライムだ。


借りた剣で倒すと、金貨と素材が現れた。


夢希(100ゴールド位かな?それとスライムのゼリーか…)


スカウターでその事を確認していると、自分のステータスに経験値が入った。


夢希「良し!経験値もゲット!」


リア「経験値って何?」


夢希「何って…レベルを上げるのに必要なポイントだけど…」


リア「レベル?」


キョトンとしている。


もしかして他の異世界ものでよくあるステータス表示が自分からできないレベル等の概念が分からないのか?


夢希「あ、イヤ…こっちの話」


下手にツッコまれたら何て言われるか分からない。


夢希「あ!あそこに獣が!」


誤魔化すように話題を変えた。







そこそこの素材や金貨を手に入れ、村に戻った。


獣系のモンスターの肉の1割は夢希が貰い、残りは村中に流通された。


自宅に戻り、その肉で初めての料理を作った。…ただ焼くだけなのだが…。


マンガ肉のような見た目の焼けた肉を噛みちぎり、味わった後飲み込んだ。


ハンバーグやフライドチキンを足したような感触や味わいだった。


窓の外の夜空を見た。


夢希「この世界に来て良かったわ…。生理痛とかは無いし…。会いたいな…奈々ちゃん…」


ちゃんと別れの言葉を言えなかった唯一無二の親友…。


今頃は何しているのだろうか…。













2週間後


ようやく狩りが慣れ、1人だけで3~40匹狩れるようになった。


新品のマイ剣の振り方も慣れたし、今度は服でも買おうか…。緑のビキニしか売ってなかったか…あの村…。緑色は好きだけどね。


狩った獲物を持ち帰る前にスカウターで自身の能力を確認した。






「緑奈夢希」レベル19

職業なし

状態普通

HP∞

MP31

総戦闘力211

攻撃力40

防御力39

魔法攻撃力40

魔法防御力38

回復魔法力50

素早さ59

科学錬金技術レベル3

取得魔法

火炎魔法(ファイア)

電撃魔法(サンダー)

作成可能錬金

フォーク

ナイフ

スキル

スカウターレベル2

スキルシーフ

スキルリンクスイッチ

■■■

■■■

■■■

■■■


固有アビリティ

不老不死





レベルがかなり上がっている!しかもスカウターレベルも1つ上がって、見られる項目が増えている!前は無かったHPも出てきた!不老不死だからか∞になっている。


防御系ステータスは無意味の気がするが…細かいことは気にしないでおこう。


まだ見れない項目もあるようだが、コツコツ狩っていけば、いつか見れるだろう。


荷物の袋を持って村に帰ろうとした時だった。


ドオーーーン!


村の方で大きな爆発のような音がした。








村では、謎の2人の女騎士が襲撃をし、魔法やバズーカで、家などを破壊していた。


紫髪の女騎士「よく聞きなさい汚れた血に劣等種!今日からここは『オディオ王国』と『ヴィラン王国』のプライベートビーチになる!今から全員皆殺しにするわ!」


異変に気づいた夢希は慌てて戻ってきた。


夢希「何やっている!お前達!」


2人の女騎士は、夢希に向いた。


夢希「ここの村の人間じゃないわね?騎士様のようだけど盗賊のマネでもしてるの?」


そう言いながらスカウターで確認する。


両者とも平均レベル90そこそこ。


この世界の人間は長寿とはいえ、レベルがかなり高すぎる…。しかも凄そうなスキルや魔法も持っている…。


金髪の女騎士「何?私達に歯向かうのかしら?」


紫髪の女騎士「バカな女ね。見せしめに殺しましょ」


そう言うと、持っていた槍で速攻に夢希に近づき、腹を貫いた。


紫髪の女騎士「どうかしら。次は貴女達の番よ」


…しかし、この2人は気づいてなかった。夢希は”不死”である事を。


夢希(どうしよう…。まともに戦っても勝ち目は…)


すると、スカウターで見た自分のステータスのあるスキルの事を思い出した。


「スキルシーフ」


確か…1日に6回だけ相手のスキルを奪い取ることができるようだ。


死んだフリをしながらスカウターで便利か厄介なスキルを狙う為に確認する。


「強敵へ立ち向かう勇気」


このスキルは、相手のレベルが自分より高い敵と戦う時にパラメータが2倍になる。レベルの差が大きい程効果がアップする。


夢希(今の私にとっては良いスキルだ!)


スキルシーフを発動し、「強敵へ立ち向かう勇気」を奪った。夢希のパラメータは2倍所か、40倍位に倍率している。


夢希は女騎士を蹴り飛ばし、離れた所で着地をし、槍を抜いた。全く痕が無かった。


紫髪の女騎士「ば、バカな!?今のは即死のハズだったのに!?」


動揺しているスキに、紫髪の女騎士からスキル2つ奪った後に装備していた剣でクビを跳ね飛ばした。


金髪の女騎士「む、ムンイ!」


怒り任せに魔法を放ってきたが、素早さが早くなったおかげで魔法弾は止まってるように見え、次々とかわし、すれ違いざまにスキルを3つ奪った。


金髪の女騎士「このっ!なら私の大魔法で!」


夢希に向けて詠唱したが、何故かすぐに放てない。


当然だ。詠唱時間を0にする「大魔道士の詠唱」を奪ったからだ。どんな強力で詠唱時間が長い魔法でも、このスキルがあればすぐに放つ事ができるのである。


…だが、自分のステータスを確認できない為が、女騎士はその事に気づいていない。


そのスキに夢希は剣で女騎士の胸を貫いた。


痙攣を起こし、しばらくして倒れて動かなくなった。


返り血を浴びて荒い息をする夢希。


どうしよう…。初めて人を…。


すると、リアが飛びついてきた。


リア「ありがとうお姉ちゃん!」


村人「本当にありがとうございます!貴女がいなかったら私達やこの村は今頃…」


夢希を拒絶する所か、感謝している。


…そうか。ここは日本じゃ無いから、世界観が違うのか。


あくまで今のは村人達を助ける為の正当防衛だ。


この世界の法律はどうなのかは分からないけど、あっちから襲ってきたんだ。


神様なら、きっと許してくれるよ…。


そうだ。ステータスを…。


レベルが…60に増えている!?


あの2人を殺したからだろうか…。


…けど、この村を守る為の力が手に入った。


絶対に…この村とスローライフを守ってみせる…。






翌日


夢希は新しい服…もとい、水着をプレゼントされ、それに着替えた。


サラ「良く似合ってるね」


夢希「本当に良いの?仮にも売り物よね?」


村人「村が滅びかけていたかもしれなかったから、壊れた建物とかに比べたら安い物ですよ。遠慮せずに貰ってください」


ずっと前世の服を着ていたから、水着とはいえ初めてのオシャレだ。


鏡で自分の姿を見た。


少しは綺麗になっている…気がする。


前世に比べてこの村の人達は優しかった。


生まれ変わった私は、この村を守りながらスローライフをおくる。そう決心した。


…しかし…その願いが永遠に叶わないこと…そして、そのきっかけになる恐ろしい出来事が起ころうとしてくる事を…、この時の夢希達は、知る由も無かった…。





































オディオ王女「…ゲイリーとヴィラン王国兵のムンイの連絡が途絶えてからもう10日ね…」


ヴィラン王女「村1つ滅ぼすのにどれだけ時間かかっているのかしら?」


兵士「お、お言葉ですが…この状況では…モンスターか何者かに襲われたのかと妥当かと…」


オディオ王女「へぇ…。私達に歯向かうバカな女がいるのね」


ヴィラン王女「…ちょっと面倒ですけど、私達が直々に出向くことにしましょう。出発は明日!」













To Be Continued…

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