知多星ゴヨウ ~海の惑星の真実! の巻!~
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人知を越えた力を有し、世の経済を司る超人達……
人は彼らを「商人」と呼んだ……!
商人は未来を守る為に、超神との最終決戦に臨む。
正義商人からは、アパッチと戦争マン。
悪魔商人からは阿修羅マンと太陽サンサン、更に猛牛マン。
完璧商人からは、ホーガン仮面。
そしてマッスルボンバーと、よみがえった「仮面の貴公子」……
遂に八人が集結した。
人類の未来を懸けた商人の最終決戦が始まろうとしていた。
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海からの試練に臨むのは、熱帯的な戦乙女達だ。
サマー、コーラル、パパイア、フラミンゴ、そしてラメールの五人だ。
かつて海から生命は産まれた。
その海からの試練に臨むのが、命を産み出す女性だという事には意味があるのだ。
果たしてサマーは、如何なる答えを出すというのか……
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「あの世」でソンショウは迷える魂を導く。
「わしが百歩進んでも、大した効果はない。万人が一歩を踏み出し、初めて変わるのだ!」
ソンショウに導かれた魂は、現世の未来を守る戦いに臨む。
また、一部の女性達の魂は、必死に現世を目指して駆けていた。その姿を現世で眺めている者も多いはずだ。
あの世での安らぎを捨て、なぜ現世を目指すのか? 彼女達は子孫を導くために現世を目指して駆けているのだ。
安らぎを捨てた先に、いかなる運命が待つのか、それはわからない。それでも彼女達は現世を目指している……
「――人それを愛という」
女性達の魂を見送り、ソンショウはニヤリとする。女性の愛によって人類は命を繋いできたのだ。
「さあ、次はわしらの番だ! 行くぞ!」
ソンショウは同志を率いて、戦いに向かった。あの世の平穏を乱す悪しき空間を討つために。
現世のみならず、あの世でも未来を守る戦いは行われているのだ。
ソンショウらの志、人それを勇気という。
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三千大千世界を行く超時空要塞「梁山泊」。
ゴヨウやチョウガイらを乗せた全長一kmを越える梁山泊は、この海ばかりの惑星を探索していた。
梁山泊ですらが、波間に漂う木っ端のような頼りなさだ。
そして彼らはこの惑星の正体を知った。
「これは……」
師令室でモニターを眺めたチョウガイは息を呑んだ。
水面から突き出た人工物は、かつて彼らの住んでいた「帝都」自慢の超高層タワーではないか。
表面の劣化ぶりから、数十年の時を経ていることを理解できたが、突きつけられたもう一つの事実にチョウガイは茫然自失となった。
「ここは…… 未来の地球か!」
つづく




