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知多星ゴヨウ ~海の惑星の真実! の巻!~



   **



 人知を越えた力を有し、世の経済を司る超人達……


 人は彼らを「商人しょうじん」と呼んだ……!





 商人しょうじんは未来を守る為に、超神との最終決戦に臨む。


 正義商人からは、アパッチと戦争マン。


 悪魔商人からは阿修羅マンと太陽サンサン、更に猛牛マン。


 完璧商人からは、ホーガン仮面。


 そしてマッスルボンバーと、よみがえった「仮面の貴公子」……


 遂に八人が集結した。


 人類の未来を懸けた商人しょうじんの最終決戦が始まろうとしていた。



   **



 海からの試練に臨むのは、熱帯的トロピカルな戦乙女達だ。


 サマー、コーラル、パパイア、フラミンゴ、そしてラメールの五人だ。


 かつて海から生命は産まれた。


 その海からの試練に臨むのが、命を産み出す女性だという事には意味があるのだ。


 果たしてサマーは、如何なる答えを出すというのか……



   **



 「あの世」でソンショウは迷える魂を導く。



「わしが百歩進んでも、大した効果はない。万人が一歩を踏み出し、初めて変わるのだ!」



 ソンショウに導かれた魂は、現世の未来を守る戦いに臨む。


 また、一部の女性達の魂は、必死に現世を目指して駆けていた。その姿を現世で眺めている者も多いはずだ。


 あの世での安らぎを捨て、なぜ現世を目指すのか? 彼女達は子孫を導くために現世を目指して駆けているのだ。


 安らぎを捨てた先に、いかなる運命が待つのか、それはわからない。それでも彼女達は現世を目指している……


「――人それを愛という」


 女性達の魂を見送り、ソンショウはニヤリとする。女性の愛によって人類は命を繋いできたのだ。


「さあ、次はわしらの番だ! 行くぞ!」


 ソンショウは同志を率いて、戦いに向かった。あの世の平穏を乱す悪しき空間を討つために。


 現世のみならず、あの世でも未来を守る戦いは行われているのだ。


 ソンショウらの志、人それを勇気という。



   **



 三千大千世界を行く超時空要塞「梁山泊」。


 ゴヨウやチョウガイらを乗せた全長一kmを越える梁山泊は、この海ばかりの惑星を探索していた。


 梁山泊ですらが、波間に漂う木っ端のような頼りなさだ。


 そして彼らはこの惑星の正体を知った。


「これは……」


 師令室でモニターを眺めたチョウガイは息を呑んだ。


 水面から突き出た人工物は、かつて彼らの住んでいた「帝都」自慢の超高層タワーではないか。


 表面の劣化ぶりから、数十年の時を経ていることを理解できたが、突きつけられたもう一つの事実にチョウガイは茫然自失となった。


「ここは…… 未来の地球か!」





 つづく

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