夏は青春!の巻!
**
人知を越えた力を有し、世の経済を司る超人……
人は彼らを商人と呼んだ……!
商人と超神による人類の未来を懸けた闘い――
最終ステージへ向かう八名の選抜は進んでいた。
正義商人アパッチ、悪魔商人アシュラ男。
更に、太陽サンサンは残忍者に留守を押しつけ参戦。猛牛マンも試練に臨む。
正義商人の戦争マンと、完璧商人のホーガン仮面も参戦し、スーパー不死鳥はマッスルボンバーに託すことにしたようだ。
「や、やな予感……」
マッスルボンバーは汗ダラダラ。
これで七人だろうか。そして復活した「鎧の貴公子」は……?
**
宇宙の彼方、十億の星の先にいる「混沌」。
それを討つために、百八の魔星のゴヨウは超時空要塞「梁山泊」で宇宙へと旅立った……
「――まあ、たまには遊びも必要じゃないですか!」
砂浜でゴヨウははしゃいでいた。
彼の視線の先では、砂浜でビーチバレーに興じるハードゥや「打虎将」リッチーなどがいた。
百八の魔星の女性メンバーが水着でビーチバレーをする様子に、ゴヨウのみならずチョウガイも胸が高鳴った。
「男って最高だなあ!」
ゴヨウは鼻息荒くハードゥやリッチーの姿をビデオで撮影している。
そんな彼を、相変わらずの長ラン姿のチョウガイが、横目で見つめていた。
「全く、海ばかりの惑星か……」
「チョウガイ様、暑くないんですか?」
「暑いに決まっているだろう!」
「だったら水着に着替えては?」
「う、うるさい!」
チョウガイは真夏の日射しの下、長ラン姿で腕組みする。
凛々しい青年の姿をしたチョウガイを、リッチーは時々、横目で盗み見した。
「ところで、チョウガイ様にも夏のロマンとかあったんじゃないですか?」
「…………あった」
チョウガイは言う。百八の魔星の守護神たる彼にも、青春という時はあったのだ。
「ほうほう、続きは次回というわけですね!」
これは楽しみだ。




