更なる混沌(カオス)との戦い!の巻!
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大宇宙の大いなる意思。
秩序と混沌。
未だ混沌の影響下にある地上。
病魔による恐怖より、それがもたらした混乱によって、人の意識は狂気の大渦の中に在る。
そして同時に、概念や存在の意義を守る守護者の戦いが、人の意識の及ばぬ世界で行われている。
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「はあっ!」
ローレンは宮本武蔵(の悪の心)へ突き進んだ。
ミニスカートの魔女コスプレに身を包んだ彼女は、宮本武蔵(の悪の心)の眼前で跳躍した。
「あ」
二刀を握った宮本武蔵(の悪の心)の動きが止まった。
ミニスカートがたなびき、彼はローレンの脚線美に目を奪われる。
次の瞬間には、顔面にローレンのローリングソバットを受けた。
宮本武蔵(の悪の心)は鼻血を噴き出しながら、混沌の魔空空間に大の字に倒れた。
「我、事に於いて後悔せず……」
満たされた顔の宮本武蔵(の悪の心)。彼はローレンの脚線美に心奪われたゆえに敗北したことを、後悔しなかった。
ハロウィンの守護者である「レディー・ハロウィーン」たるローレンの美しさと強さ、それに負けた事すら誇りに思える。
そして宮本武蔵の悪の心は、消滅した……
「まあ、それでいいんだけど…… なんだかなー」
ローレンは苦笑していた。身長百六十センチ前後のスレンダー欧州系美少女のローレン。
戦うヒロインは健在だ。
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寛永時代の江戸――
柳生十兵衛三厳は、夜の中で敵と戦う。
謎の忍び「出巣斗論」によって、江戸の城下は荒らされていた。
先師や父の意思を受け継ぎ、江戸の平和を守るために戦う十兵衛。
彼もまた、概念や存在の意義を守る守護者であった。
「ぬおおお!」
黒装束に般若面をかぶった十兵衛は二刀を投げ捨て、出巣斗論の「亀大砲」なる忍びへ体当たりした。
疾風のような踏みこみ、虚を衝く一手。亀大砲の身が僅かに崩れたところに組みつき、十兵衛は一瞬の隙を衝いて技をしかける。
「うお!?」
亀大砲の体が後ろに倒れた。十兵衛がしかけたのは小外刈りだ。
刹那の間に閃いた十兵衛の小外刈りは、亀大砲の左踵を払っていた。亀大砲はバランスを崩し、背中から大地に倒れた。
「うおっ、くう!」
改造人間・亀大砲。彼は一度ひっくり返ると、自力では起き上がれなかった。
その肌は刃を通さず、背に負った大砲によって城壁すら破壊する亀大砲。
それほどの剛の者に、まさかこのような意外な弱点があろうとは。
十兵衛は起き上がろうともがく亀大砲を般若面越しに見下ろし、苦笑した。
「どうだ、もう悪さをせぬなら助けてやろう」
般若面の奥で十兵衛は爽やかな笑みを浮かべ、亀大砲へと手をさしのべた。亀大砲もまた敗北を認めた。
柔よく剛を制す。
十兵衛の歩む道とは、そのようなものだ。
そして、十兵衛と出巣斗論の戦いはまだ始まったばかりだ。
“柳生十兵衛三厳は隠密剣士である! 謎の忍び「出巣斗論」との戦いで重傷を負ったが、宗矩と友景(※石舟斎の妹の子で陰陽師)の手によって改造手術を受け、「柳生十兵衛Vスラッシュ」としてよみがえった!”




