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死闘レディー・ハロウィーン!の巻!



 **



 世界は変わる。人の意識も変わる。


 病魔の真実、それはわからない。


 だが、その災禍の起きる前年に亡くなった者、彼らは未来を守るためにあえて肉体を捨てたのである。


 大いなる意思に導かれた人々の魂は、今また子孫を導くために活動している。


 ある超人は言った。人々の声援が、自分の最後の武器だと。


 人間の最後の武器は、魂に宿る思いだ。


 人類の未来のために、何をするのか、何のために死ぬのか。


 それは全ての人類に、平等に問われている。


 御先祖に導かれた先の光を見れるか否か、それは自分自身との戦いの後で見える光景だ。


 **


 レオタード姿のローレンはロングブーツ、そして魔力を帯びたコートを身につけた。


 そして左手には、先祖より受け継いだ神秘の鎖「ラグナロク」を握っていた。


 ハロウィンの夜に現れる無数の魔物から人々を守ってきた「レディー・ハロウィーン」……


 某吸血鬼ハンターの一族にも劣らない力と共に、ローレンは混沌カオスの亜空間へ飛び込んだ。





 そこは洞穴であった。篝火に浮かび上がるのは、床几に腰かけた鎧武者だ。


 この混沌カオスの空間に囚われた魂であった。この鎧武者は何者なのか。


 その洞穴へ姿を見せたのは、美しく勇ましいローレンである。


「ーー何しに参ったか」


 鎧武者はローレンに問う。


「観光旅行よ、混沌カオス巡りのね」


 ローレンはラグナロクを構えた。普段とは違う迫力、そして脚線美。


 鎧武者は立ち上がり、腰の愛刀を抜いた。


「その出で立ち、いにしえのレディー・ハロウィーンとお見受けした…… 宮本武蔵玄信、お相手いたす!」


 鎧武者は白刃を振りかざして、ローレンに迫った。


 ローレンもラグナロクを振るって迎え撃った。


 刃と鎖が激突し、火花が散る。


 秩序コスモ混沌カオスの戦いはーー


 人類の未来を守る戦いは続く。

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