ボク、注射きらい!
『___嫌だ、やめて! ボク、行きたくない!』
『___でも、アト君! 風邪引いてお熱もあるのよ! 直ぐに
病院に行かないとダメよ!』
『___だってだってだって! 病院に行ったら? 先生はボク
に注射するよね?』
『___まあ、診てもらわないと分からないけどね!』
『イヤだイヤだイヤだ! 絶対にボクは病院に行きたくないよ~!』
『・・・もぉ~困った子ね!』
___ボクは、大の注射嫌いなんだ!
病院のあのアルコールの臭いとか? 注射のチクッと痛いのとか?
何もかも大嫌い!!!
ボクは、熱が出ても病院にだけは行きたくないんだ!
普段でも、ワガママをママに言うけど、、、?
注射だけは! ワガママじゃないんだよ!
これは! 断固として反対、ボクはママと大喧嘩してでも病院なんか
行きたくないんだ!
___それだけは! ボクがどうしても譲れない事だから!!!
*
___だけどね!
ボクのお熱がどうしても、下がらないときは、、、?
ボクは、意識が朦朧としてママの声もふわふわしてちゃんと聞
こえていないんだ!
ママは、ボクをおんぶして救急外来に急いで連れててくれる。
病院に着くと、直ぐに点滴をしてもらうんだ!
ボクの意識がはっきりしていないから。
そのときは、OKなんだよ!
___朝、目覚めると?
ボクは、自分の部屋のベットで寝ているよ。
ママは、ボクが心配で手を握って寝ていることもあるんだ。
『___ねえ、ママ! ママ!』
『あら? 起きたの? お熱は、もう下がってるわね! よかったわ。』
『ママ! ボクのこと、心配してくれたの?』
『そうよ! 今日は、もう少し休みなさい! 学校には今日は行かな
くてもいいわ! もう、担任の先生には連絡してあるから!』
『・・・ううん。』
___ママは、ボクに何も言わないのだけど、、、?
相当、ボクの事を心配してくれているに違いない!
・・・まあ、良くないことだけど?
ママに、ボクだけを見ててほしいから! わざと心配させるような
事もしてしまうんだ!
___だけど!
本当に、ボクは注射が大嫌い!!!
___ボクね?
大人になったら、注射が勝手に好きになっているといいな~!
今は、子供で! あのチクッとするのとか! アルコール消毒の臭
いだとか! 見た目が怖いとか! どうしようもないぐらい注射が
大嫌いなのだけど、、、?
___大人なら? 絶対に、泣かないよね!
体も大きいし! 強い男の子になっているはずだから!
ボクは、注射が大嫌いじゃなくなっているはずだよ。
___今のボクは、弱っちーから。
泣いてばかりだけど? 大人になったら! 注射嫌いをなくす
んだ~! それが! 僕の願いだからね!
『___神様、どうか! ボクが大人になる頃には、注射嫌いをなくし
てください! お願いします!!!』
最後までお読みいただきありがとうございます。




