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てがみ

すきなひとの

手の握りかたを

まだ よくわかってなかったころ

手紙を書くことが

やけにやさしい

うつくしいことのように思われて

しかたなかったというか


十数年ぶりのえんぴつ

ゆびがいたむほどに硬い


ビルの谷間で

ちいさな公園をみかけました

ほっぽりだされたランドセルから

ステンレスのふでばこがのぞきます

太陽は 銀色でした


――むかしのひとのおもかげが

――倦怠感的空虚製造型現代都市の狭間にみえる気がする


過去はいつまでもまぼろし

秋雨に消えるようで 消えない

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