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あおさ

ささやかなしあわせがあれば

それだけでいきていける

曇り硝子にはうヤモリ

手をのばす子

きつねいろのひとみ


今日の朝はつめたい

ぼんやりとあおい

放り出された毛布をみて

ついついわたしがかたづけてしまう

台所から トースターの

キン

というおとがする



 あおい朝に

 やわらかいひざしに

 子の手に



鍋でふつふつ湧くみずは

じゅんすいできよらか

みずは

もったいぶるように沸とうするから

ささやかで

あんたいのときを

わすれないには ちょうどいい



 まだとおいはなしなのに

 きみが家をでるときのことを

 ふいにかんがえてしまう



この朝のあおさが

こころをむしばむ日が

いつかおとずれてしまいそうです

けれどそれまで

きみのことをわすれなければ

まだだいじょうぶ

まだだいじょうぶ

まだだいじょうぶ

まだだいじょうぶ……


わたしが

まだ少女だったころの

あいらしさにふさわしいやさしさが

わっと

あふれかえるような日々を

きみに切にささげる

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