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異世界はリアルより過酷でした。  作者: 月明 水明
3/3

サヨナラ現代、ハロー地獄の異世界生活#3

女神様から転生してもらって3ヶ月が経とうとしている

今俺は孤児院で生活を送っている


まぁ簡単に転生当時のことを説明すると俺はいきなりどこかわからない路地裏に居た。

俺はそこからとりあえず移動した。

大通りに出て周りを眺めるもマジモンのファンタジーが広がっていた。

正直圧巻だった初めて見るエルフ、獣人、鱗がある竜人?や色々の亜人種?の方々が居た。

それからぶらぶら大通りを歩いて居たが気がついたら夕方になった。

ぶらぶら歩いていてわかったことが幾つかあった。

まず、問題なく言葉は通じるみたいだ

とりあえず意思疎通の問題は解決したが問題は看板の文字が読めなかった。

それから暫く人を見ていたが夕方ぐらいには背中に剣を背負った人や弓、杖を持っている人などが目立ってきた。


(ファンタジーの世界で言う冒険者か?)

こういう異世界転生モノあるある冒険者という職業があるのか?

それとも傭兵なのだろうか?

転生モノあるあるで言うなら俺も将来は傭兵か冒険者になるのが定石なんだろうが正直のところ俺の転生特典では厳しいだろう


(まぁ俺は8歳だから無理だろう)

ぶっちゃけやばくないか?

俺は現在広い広場のベンチに座って頭を抱えている


わかったことは結局3つのことだけだった。

亜人種?が居ること言葉のみの意思疎通ができること冒険者のような職業があることこの3つだけだ

ぶっちゃけ夕方で寝床もないズボンとボロボロのTシャツのみポケットの中は夢も希望もなし

異世界初日、野宿決定の現在、俺は日もくれ広場には酒場に向かう冒険者らしき集団昼から飲んでたと思しき冒険者が歩いているだけ俺は現在空腹状態、あれからずっとベンチに座り絶望状態


(おかしくね?俺転生して初日空腹&野宿とかなにこれ?)

正直少しは人生のイージーモードを期待していた。

しかし、現実は8歳児には過酷なハードモード、インターネットなし字が読めないために求人読めない上に年齢的に働き口がない上にどうすればいいかわからない。

いや、空腹だけならなんとかなる裏路地に戻りゴミを漁ればいい

特に飲食店、酒場のゴミ箱を漁るのが一番がいいはず

しかし、8歳でも30歳でもゴミ箱の残飯を食すのはかなりの勇気がいる。

精神的にやられるかもしれないが背に腹は代えられない

そうと決まれば飲食店か酒場の路地裏のゴミを漁りに行こう


俺は酒場の裏側に来た

目的の木箱らしいゴミ箱を開け残飯を漁るも正直なめてた。

(食えるものがねぇ)

べちょべちょだし臭い

仕方なく次の店に向かう、正直絶望だ


自分の空腹感がやばく、正直歩くのもしんどい状態だ

取り合えすゴミを漁る

やっと食べれそうなキャベツのような野菜や人参の切れ端などを口に含む

(食えなくはないが余計にお腹空いたな)

この作戦は正直失敗だった。


仕方なく広場のベンチに戻ってきた。

夜空を眺め周りの楽しそうな声をBGMに空腹を紛らわせる

これは現代でも金欠時に行った裏技である


しかし、8歳児の身体ではこの裏技も使えず正直意識を失いけていた。

意識を朦朧とさせながら1時間ほど経った。

まだ、広場から離れた通りのお店では騒がしい話し声や笑い声が響いていた。

途方に暮れて地面を見ていたら声をかけられた。


「こんな時間に子どもが何をしているのですか?」

若い女性の声だった。

俺は正面を向き女性の姿を確認する

女性は10代後半ぐらいの顔つきで修道服を着ていて髪は金髪の胸が豊かな女性だった。

俺は初めて声をかけられた驚きでポカンとしてしまった。


「もう日もくれ家に帰る時間ですよ」

「帰る家はない」

俺の声は震えていたが返事を返す


「お父さん、お母さんは?」

女性はある種お決まりの返しをする

俺は今ここで正直に答えたらもしかしたら教会なので保護してもらえるのではないかと考えた


「いない」

俺はなぜか子供のような返事をしていた

女性は何も言わず俺を抱きしめた


俺は女性のとてもいい匂いと胸の感触に内心パニックを起こす

(やばい、これは警察に通報された一撃で逮捕される)

俺は自分が8歳児になっていることを忘れ30歳のおじさんが若10代の女性に顔を胸に埋める状態で抱きしめられている状態を想像した

(これはいわいるJKの胸に顔を埋めるおじさんに周りから見えるのでは?)

俺はこの状況から脱出するためにもがく


「怖がらなくても大丈夫ですよ、私達光のミナリス教会は君のような孤児たちを保護していますからもう安心していいんですよ」

教会?光のミナリス?

なんかヤバそうな胡散臭そうな名前が出てきたな

女性の言葉に俺は自分の現在の年齢を思い出し安心したと同時に男なら誰でもが祝福を感じる若い女性の胸に顔を埋める最高のシュチュエーションに歓喜しながらも女性の顔を眺める


女性は俺に顔を見つめられていることに気づいたのか微笑みを向ける


夜空に光り輝く星と月明かり街の街灯が照らす中俺にとって初の異世界人とのファーストコンタクトでありそして俺の人生を決める出会いであった。


まぁそんな感じで俺は光のミナリス教会の孤児院に保護された。

俺の他にも20人の子どもが居て俺を含めたら21人だ

教会のシスターが3人、神父さんが1人がこの教会で暮らしている

温かい食事、寝床、お風呂までついている

最高の環境だ


そして現在3ヶ月経った俺は今何をしているというと

「待てお前らぁぁぁ」

叫びながらわんぱくな弟、妹たちを追いかけている

「「「わぁぁぁいぃぃぃ」」」

彼らは初日は警戒していたが自分と同じ境遇の子どもだと認識したらすぐに輪に馴染めた

まぁ正直子どもの輪に交じるのは抵抗があったがこれも受け入れないといけない

だって俺8歳児だしそれにこれが今の俺の仕事の一つでもある

正直ご飯を食べさせてもらい寝床をもらいお風呂まで無料で提供してもらっている

むしろ下の子達の遊び相手になるのも世話をするのも全然苦でもないしそれに俺は子ども好きだ

けしてロリコン(変態紳士)ではない。


お日様の中、教会の庭で走り回る俺たちを見守るシスターが居た

俺たちを見守るシスターこそ俺を保護してくれたシスター マリー・レスタだ

彼女は18歳で15歳からこの教会のシスターをしているとのこ

ちなみに独身だ

まだ二人のシスターと神父が居るがそれはまた後で紹介しよう

彼女はいや、この教会で働く人間は皆、神官という職業つまりRPGで言うところのジョブだ

神官は生まれながら魔力を持ちこの世界で信仰されている3人の女神の一対の神を信仰していることそして教会の洗礼つまり神官になるための修行を積んでなれる職業らしい

また、神官の職業を持つものは浄化魔法、回復魔法が使える言わば僧侶だ

しかし、神官は冒険者で働くことはなく教会で働く

だが冒険者の中でも回復魔法が使える魔法使いも居るとのこ

だが浄化魔法は神官にしか使えない魔法であり街の墓地などの迷える死者の浄化も行っている

この教会は孤児を営んでおり別の場所で同じ光のミナリス教会が回復魔法による治療、墓地の浄化を行っている

そして俺の住んでいるこの街は城下町であり世界で主の大きな国5つのうちの一つ光と平和の国『エル・シャルト王国』である

エル・シャルトはこの周辺の街を含めるとかなりの大きな国で人工も多いそのうえで治安も悪くなりそうだが治安はよく奴隷なども扱わない国の一つだ

世界地図で簡単に説明すると中央国家である『グラブレス・ベルゼ王国』の南にあるのがエル・シャルトだ

まぁ周辺の街や他の国のことはまたの機会に話すとしてとりあえず俺はエル・シャルトのミナリス教会の孤児院で生活している


とりあえず当面の目標として14歳つまりこの世界の成人の年齢になるまでの間にこの教会で身体を鍛え知識を蓄えるのが一番いいだろう

なんせチート能力『成長限界突破』(リミットブレイク)のことを考えるとそれが一番いい選択とも言える


目指せ最強の人間、目指せサイコーの異世界ライフ


俺はこの時知らなかった俺の『成長限界突破』(リミットブレイク)は凶悪の能力であり俺の人生の目標を大きく変えることそして俺の運命を地獄へと誘う災厄の能力であることを







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