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異世界はリアルより過酷でした。  作者: 月明 水明
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サヨナラ現代、ハロー地獄の異世界生活#1

始めまして月明げつみょう 水明すいめいです。

処女作でございます。皆様温かい目で見てください。

(まぁ自己満足小説なので)

できるとこまで突っ走るのが水明なのでよろしくおねがいします。

今日も外は人が賑やかで交差点を歩き日々を過ごしていく。

俺は、今日も日雇いのバイトを終え一人帰宅するところだ。人混みに紛れバイトで疲労が溜まった体にムチを打ちひたすらに根城に戻る。

(あ、まだ、夕食買ってなかったな。)

夕食の存在を思い出し一人ゲームセンターのUFOキャッチャーでゲットした当時好きなアニメのヒロインの財布の中身を確認する。

(やばい、今日の日雇いの給料があっても残金ヤバすぎる。残金2万5500円とかやばいな、そろそろ部屋の支払いもあるしまだ、今月入ったばかりだぞどうする俺、本当にどうするよ俺、しかも、日雇いのバイト明日ねぇし、クソマジでどうにかしねえと。)

ぐーー気持ちが良い程の音がお腹から聞こえてくる。

(だめだ、ご飯、ご飯を食べよう。)

俺は行きつけのお店に駆け込んだ。

「いっらしゃいませぇ」

定員さんの元気な挨拶が聞こえるがそれどころではない。

今は、夕時前、ワンチャン昼のお弁当が半額で売っているかもしれない。

俺は期待と希望を胸に陳列棚に目を向ける。

(神よ、俺が何をした?神よ、私は今日も汗と涙と絶望の中働いたのに俺が何をしましたか?)

陳列棚には半額シールのお弁当はなく出来たてのお弁当が並んでいた。

しかし、俺の胃袋はガゾリン切れでストライキのデモ抗議を行っている。

俺には聞こえる、胃袋が空腹に怒りの声を上げていることに体が食べ物を求めている声に

(だめだ、もう、俺の食欲に勝てない、弁当に630円高すぎる?そんなこと考えてられん)

第一半額のシールが貼られるまで待つとかもう、無理、絶対に無理。

俺に迷いはなかったこの店『ギャラクシー弁当』の一番安くお腹いっぱいになる唐揚げ弁当を手に迷いなくレジに進む。


「ありがとうございました。」


(買ってしまった。しかし、後悔はない。)

俺の財布に痛手を与えてしまったがこれで俺のお腹は満たされ明日を生き抜けるのだから。

そう思い俺は歩き出す。


暫く歩き目的の我が根城があるビルに着く。

ビルの3階に上がり、扉を開け部屋が沢山並んでいる廊下を歩いていく。

212にと番号が振られている扉の前に立ち、部屋の鍵を開ける。

扉を開けたそこには、パソコンと小さなテレビ、キャリーケースが置かれた、1上半程の部屋


そう、俺の自宅はネットカフェの1上半のブースだ。

俺は買ってきた弁当を机に置き、カバンを壁にかける。

机にあるデスクライトの電源を入れパソコンの電源を入れる。

(さぁ明日からの日雇いのバイトを探すか。)

買ってきた弁当を開け唐揚げを口に入れながらなれた手付きでインターネットを使う。

(やっぱ日雇いのバイト少ないな)

日雇いのバイト、派遣バイトのサイトを覗きながら唐揚げ弁当を黙々と食べていく。


パソコンのディスプレイに表示される時間は午後1時を回っていた。

俺は欠伸を噛み殺しながら途方にくれていた。

(クソ、やっぱり雇ってもらえそうな日雇いのバイトもねぇ)

俺は明日からの仕事がないことに絶望しながらふと自分のことを思い返してみた。


俺は今年で30歳を迎える。

普通の一般家庭に生まれ兄弟にも恵まれた。

不満があるとすれば田舎の長男に生まれたことだろうか。

それでも普通の人生だった。

高校まで学校に行き18歳で社会人になり25歳まで田舎の事務職をしていた。

まぁ田舎を飛び出した理由は今の時代珍しく25歳の時、お見合いと言うなの強制結婚が原因だ。

確かに当時、まぁ今もだが彼女いない歴=年齢の俺に両親はしびれを切らし俺に強制の縁談を持ってきた。

あのときのことは、今でも覚えている。

休みの日に両親に大事な話があると言われ何も考えずに両親とともに向かった料亭で3人の人物と対面した。

最初、訳もわからない状態だったが両親が3人の紹介してくれたときに気づいた。

お見合いだと。

しかし、お見合いとはかけ離れた異常な縁談、簡単に言うと当時、25歳の自分は38歳のオークと結婚が決まりました。仲良く子作りしてって感じだった。

当時のことを詳細に思い出すのは今でもトラウマものだ。

きっと誰だってわかってくれる。

だってオークだよ?俺は確かにイケメンではなく地味な見た目であるがそれでも体型などは恵まれていた。

身長は178センチもあったし足も長く顔は地味で残念だが後ろ姿はイケメンに見てると自負していたが結婚相手がオークはない。

相手の女性はオークと言っているが誰が見ても勘弁してほしいものだ。

濃いメイク、笑顔はオーク、体型は言葉を丸くしても豚、正直、彼女いない歴、年齢でも俺にだって相手を選ぶ権利があるはずだ。

縁談という名の死刑宣告が終わり次の日、会社で辞表を出し、逃げるように会社をやめ、貯金をおろし田舎から東京に逃げた。

携帯もすぐに解約し新たに契約、俺の第二の人生の幕開けだと思っていた。

しかし、現実は酷く、残酷であった。

両親に見つかる危険性を考え住所変更はせずにネットカフェに住み着き日雇いのバイトや派遣の仕事についた。

そんな生活を5年送っている。

まぁぶっちゃけ5年間で良質な睡眠も取れず、日々ストレスを貯めた俺の頭皮は髪の毛を薄くし昔より更にひどい容姿になっていった。


(今思うとオークと結婚したほうがまだ、幸せなのだっただろうか?)

そんな考えがよぎり魔法使いの俺はベットシーンを妄想してしまった。

正直吐き気がこみ上げてきた。


(やばい、考えるのをよそう)

俺は淡く光る天井を眺めながらため息を漏らす。

明日、朝から仕事探しつつ以前仕事をくれた派遣会社の人に電話するか。

(そうと決まれば寝るか)

俺は1上半の床に横になりブランケットをかぶる。

(あー明日は仕事が見つかりますように)

そう、心の中で祈り眠りにつく。



この時、俺は想像していなかったまさかこのあと数時間後に生活の不安定さその他不安などで蓄積されていたストレスが自分を心不全となり自分の人生の幕を下ろすなんてこれっぽちも想像できなかった。


そして、これから始まる新たな異世界生活なんて俺は考えもしなかった。


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