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第九章 4



「――よーし、ようやく図書神殿に到着したぞー。みんなー、着地には気をつけろよー」


 パラシュートで図書神殿前の広場に着地した九郎が、

 次々に降りてくる仲間に声を飛ばした――。



 天冥樹の地下ダンジョンに突入した九郎たちは、

 一度も休憩を取ることなく、ひたすら地下へと降り続けた。


 そしておよそ二時間後――地下二十八階に到達。


 予定どおり図書神殿の前に着地した九郎は、

 パラシュートで降りてきた仲間が集まってくるのを待ってから口を開いた。



「よーし。全員無事だな。誰もケガとかしてないな?」



「おうっ! あたしは何の問題もないぞ!」

「はひ……。わたしはちょっと、疲れましたぁ……」

「うむ。自分も大丈夫だ」



「よし。それじゃあ少し、休憩にするか」


 九郎はへたり込んでいるクサリンに言ってから、

 周囲にぐるりと視線を飛ばす。



 見ると、広場の北側には見上げるほど巨大な神殿が建っている。


 東と西と南の三方には、うっそうと茂った深い森が広がっている。

 

 九郎たちがいる黒い広場と森の境い目には、幅の広い用水路があり、

 きれいな水が静かに流れている。


 周囲は静まり返り、虫の音一つ聞こえない。

 鳥も獣も見当たらず、ただ静寂な空気だけが漂っている。



「……見たところ異常はないけど、一応周囲に注意を払いながら休んでくれ」


「おう」


 オーラがすぐに返事をし、コツメと背中合わせに腰を下ろして周囲を見張る。


 九郎はクサリンの隣に座り、図書神殿をつぶさに眺める。



(……なるほど、あれが図書神殿か。周りにでかい柱が何本も立っていて、たしかに神殿っぽく見える。神殿の横幅はおそらく二、三〇〇メートル。上空から見た感じだと、形はほぼ正方形だった。床から天井までの高さはおそらく三〇メートルほど。八階建てのビルぐらいだ。


 正面の入口は、高さ一〇メートルほどのアーチ形。

 ドアはない。


 壁には明かり取りの窓がかなりあるので、内部は明るいはずだ。一見すると、かなり豪華な図書館って感じだが、二百年前から一人も生きて帰ってないってことは、まず間違いなく、かなりやばい罠が仕掛けてあるはず。……えっと、何だっけ。たしか、図書の賢者ブクマンの著作は、『図書神殿・オブ・ザ・デッド・フィーチャリング・鉄拳パンチ』だったかな? その本に何が書いてあるのかは知らないが、今までに誰も生きて帰らなかったってことは、中身を読んでも大した参考にはならないってことだ。つまり、この神殿を攻略する鍵は、図書の賢者の意表を突く方法を見つけることだ……)



「……なあ、クサリン」



 九郎はふと、後ろに座るクサリンを振り返る。



「あの神殿って、柱も壁も赤茶色の金属っぽい材質で作られているけど、あれが何か分かるか? 見た感じだと、銅みたいな色だけど」


「ああ、あれは銅じゃなくて、木材だと思います」


「木材? あれが?」


「はい。あれは天冥樹の外壁を切り出した材木です。この広場の床も、表面は石のように黒く変色していますけど、内部はあれと同じように赤茶色なんです」


 言って、クサリンは広場の床を軽く叩く。


 九郎も黒い表面に指で触れて、一つうなずく。


「なるほど……。つまりやろうと思えば、この硬い床からも材木を切り出せるってわけか」


「はい。ですが、前にも言いましたけど、天冥樹の外壁や床は非常に硬いので、ちょっとやそっとでは傷つけることができないそうです」


「ああ、そういえば、そんなことを言ってたな」


 九郎は腰のケースから、ワイヤーを結び付けた飛苦無とびくないを引き出した。

 そして、その鋭い切っ先を床に押し付けて横に引く。

 すると、白い線が刻まれた。


「……うん。たしかにこの感触は木材というより、鋼鉄って感じだ。ということは、これが突破口になるかも知れないな」


「えっ? それはどういう意味ですか?」


 訊かれて、九郎は飛苦無をケースに戻しながら口を開く。


「図書の賢者ブクマンは、天冥樹の木材を使って図書神殿を建てた。外から建築資材を運ぶよりも、近くの外壁から切り出した方が早いに決まっているからな。それに、ちょっとやそっとじゃ切断できないほどの硬さは、防犯にもぴったりだ。だから、もう少し神殿の構造を調べてみないと結論は出せないけど、もしかしたらこの特徴が、この神殿の弱点になるかも知れないってことだ」


「ふむ。クロ。それだけでは何のことだかさっぱりだ」



「当たり前だ」



 不意に口を挟んできたコツメを、九郎はじろりとにらみつけた。



「いいか? オレは大賢者でも神様でもないんだ。考えや発言が絶対に正しいなんて確証なんかねーんだよ。ちょっとした思いつきが、あとになってやっぱりダメでした――って判明したら、オレがものすごーく恥ずかしい思いをするってことぐらい察しろよ。そもそも、言葉を濁した時点で自信がないことぐらい分かるだろ。それなのに、世の中には何でも答えを聞きたがるヤツがいるから困るんだ。しかもそういうデリカシーのないヤツに限って、何でもかんでも根掘り葉掘り聞き出して、その内容が少しでも間違っていたり守れなかったりすると、鬼の首を取ったかのように責め立てるんだ。おまけに『あの時ああ言ったのに』とか、自分の言ったことには責任を取りなさいよ』とか『また嘘をついたのね』とか、なぜかオレが一方的に悪いことをしたかのように責めやがるんだからマジでわけが分からねぇ――。


 というか、はあっ!? 

 なんなのっ!? 

 なに言ってんのっ!? 

 テメーはいったいなに言っちゃってんのっ!? 


 そりゃあたしかに『いつかは結婚とかも考えたいね』って言ったというか、言わされたことはあったかもしんないけどさぁ、ぶっちゃけ高校生同士でそんな先のことなんか分かるわけねぇーだろうがっ! 


 アホかぁーっ!

 女子高生はアホばっかりかぁーっ!

 

 そもそも別れた原因はテメーの浮気だろうがぁーっ! このボケぇーっ! それがなんでオレが一方的に約束を破ったかのように責められなきゃならねぇーんだよーっ! どんだけ理不尽が斜め上に爆裂スパイラルしていらっしゃるんだ女性様はーっ! あぁんっ!? ああああぁーんんっ!?」



「落ち着け」



 コツメが、クサリンから受け取った赤い粉をいきなり九郎の顔面にぶっかけた。



「ぐっはぁぁーっっ! ン目がぁーっ! ンンン目がぁぁーっっ!」



 話の途中から目を見開いて怒鳴っていた九郎は、

 両手で顔面を押さえて転げ回った。



 その目は真っ赤に腫れ上がり、涙があふれて止まらない。


 九郎は激痛に身をよじらせながら激しく転がり、

 そのまま用水路に頭を突っ込んだ。



「……オイコラ、コツメ」



 ようやく痛みが引いた九郎が、びしょ濡れのままコツメに限界まで詰め寄った。


「テメー、いったい何しやがる。何してくれやがる、コノヤロー。返答次第ではマジでグーパン食らわすぞ、コラ」


「ふむ。一言で言えば、話が長い」


 コツメは濡れた桃色の髪に手ぬぐいを押しつけ、淡々と言葉を続ける。


「しかもクロの言うことは相変わらず意味がよく分からない。身勝手な人間に、男女の差は存在しない。男と女のどちらにも心根の悪い人間は存在する。そういう手合いは無視するか、黙って始末すればいいだけの話だ」


「いや、始末しちゃダメだろ……」


 九郎は髪を拭きながらぼそぼそと呟いた。

 するとコツメは即座に首を横に振る。


「問題ない。自分の故郷の決まりでは、浮気や不倫をした者は、誰であろうと細切れにして海に捨てることになっている」


「おいおい、マジかよ。おまえの故郷、ものすごいな。たしかに浮気とか不倫をするヤツはかなり気持ち悪いけど、細切れにするのはいくら何でも厳しすぎるだろ」


「何も厳しいことはない。不貞を働くやからがいると一族の血が汚れてしまう。それは子孫を絶やすことにつながると、長老が言っていた」



「あ……なるほど。そっちの意味か」



 唐突に腑に落ちて、九郎はぽんと手を打った。



「たしかに人数の少ない部族では、近交退化が発生しやすいって言うからな。それを防ぐための、必要不可欠な掟ってわけか」


「うむ。その近交退化という言葉の意味は分からないが、おそらくそんな感じだ」


「やれやれ。不倫ってのは人の道から外れるって意味だけど、つくづくそのとおりってことか。たしかに『とりあえずお疲れ』の一言で済まされるレベルじゃないからな。……とは思うけれども、しかし今は、そんなことは心の底からどうでもいい。――アタターカ」


 九郎は濡れた手ぬぐいを魔法で乾かし、コツメに返して立ち上がる。


「よーし。それじゃあそろそろ、神殿を調べに行くぞー。おそらく内部には罠が仕掛けてあるから、最初は周囲を回るだけだ。コツメは先に歩いて罠がないか調べてくれ。オーラは後ろの警戒を頼む」


「うむ。分かった」


「おうっ! 任せろ!」


 コツメとオーラとクサリンも、軽く気合いを入れて立ち上がり、

 周囲を見渡しながら神殿にまっすぐ向かう。


 先行するコツメは、低い階段を慎重に上っていく。


 そして、左右に並び立つ柱や床に目を向けながら、

 神殿入口のアーチに進む。


 紫緋しのひ装束の暗殺者は一歩ずつゆっくり歩き、

 入口手前で足を止め、仲間たちを手で招く。


 赤いジャケットの剣士は素早く駆けつけ、

 コツメと二人で周囲に警戒の目を向ける。


 ローブを脱いだ九郎は動きやすいセーラー服姿でアーチに駆け寄り、

 壁の外に身を隠す。

 そして薬師ローブのクサリンと一緒に、神殿の中をそっとのぞく。


 赤銅色しゃくどういろに鈍く輝く神殿内部は静まり返り、物音一つ聞こえない。



(不気味なくらいにきれいだな……)



 九郎は小首をかしげながら、視界の隅々をつぶさに観察する。



(なるほど……。神殿の中は吹き抜けの二階構造――いや、三階構造か。


 入口からまっすぐ伸びた通路の幅はおよそ三〇メートル。

 六〇メートルほど先で突き当たりのT字路になっている。

 

 通路の両脇は三階建てで廊下や部屋が見えるが、

 あそこはおそらく書庫だろう。


 それよりも、正面突き当たりの上、T字路中央の真上にやたら太い木が一本ぶら下がっているのが気になるな……。あれ以外特に変わったところは見当たらないから、やはりあの、天井から垂れている木がかなり臭うな……)



「……なあ、クサリン。あの逆さまに生えてるでかい木が何か分かるか?」


 九郎がささやき声で尋ねると、クサリンはすぐに首を振る。


「……ここからだと、ちょっと遠くてわからないです。高さは十五メートルほどなのでそれほど大きくはありませんが、幹の太さが異常です。高さと同じくらい太った木なんて、初めて見ました。葉っぱをつけた枝が左右に大きく張り出して、床の近くまで垂れているので樹木には違いないと思いますが、あんなに太った木はちょっと思い当たりません」


「そうか。やっぱり、あの木が罠っぽいな。それに、神殿の中がきれいすぎるのも気になるな」


「言われてみると、たしかにチリ一つ落ちていませんねぇ」


「だろ? この神殿から生きて帰ったヤツはいないって話なのに、そいつらの死体や荷物はどこにいったんだ? それに、木があるのに落ち葉がまったくないってのは、どう考えてもおかしいだろ」


「そうですねぇ……。定期的に風が吹く魔法でもかけてあるのでしょうか?」


「ああ、その可能性があったか。たしかに、何らかの魔法でメンテナンスフリーにしておかないと、何百年も神殿を維持できないからな」


 九郎は言って、ふと上を見た。

 すると、吹き抜けの高い天井がきらきらと輝いていることに気がついた。


「……へぇ。天井部分にだけ、外壁と同じ光る粉を付けているのか。だからこんなに明るいんだな」


「それもきっと本を読むためですねぇ。さすがは図書の賢者です。天冥樹の中なら雨も降らないし、一年中暖かいから、読書には最高の場所ですねぇ」


「まったくだ。これで罠さえなければ、間違いなく最高の図書館だな。それじゃ、次は周囲を回ってみるか」



 九郎はすぐに足音を殺しながら後ろに下がる。

 そしてそのまま半時計回りに神殿を一周し、再び正面入口の前で足を止めた。



「――よーし。それじゃあ、図書神殿の構造で判明した部分を説明するぞ」



 柱の陰に腰を下ろした仲間たちを見渡しながら、

 九郎は飛苦無を片手に握る。

 そして、硬い床に神殿の見取り図を刻みながら口を開く。


「いいか? まず、この神殿は、一辺の長さがおよそ三〇〇メートルの正方形で、高さはおよそ三〇メートルだ。東西南北の四方の中央にはアーチ形の入口がある。そこから内側に六〇メートルの直線通路があり、突き当たりのでかいドアの手前には、大きな木が天井に根を張ってぶら下がってる。


 つまりこの神殿の真ん中には、一辺が一八〇メートルの巨大な部屋があり、

 そこに改ざんの石板が置かれた祭壇があるはずだ。


 神殿の四隅は三階建ての構造で、おそらく大量の本が保存されていると思うが、そこは完全に無視して中央祭壇だけを目指す。しかし、ここで一つ気になるのが、大広間の四方に植えられた謎の木だ。みんなも見たと思うけど、おそらくあのやたら太った四本の木が、この神殿に仕掛けられた罠の一つだ」


「ふむ……。ならばクロ。その罠をどうやって攻略するつもりだ?」



「そこが問題だ」



 コツメの問いに、九郎は指を二本立てて答える。



「いいか? 過去二百年もの間、この図書神殿から生きて帰った者はいない。それを知っている人間なら、誰が見たってあの太った木が罠だと考える。そうすると、普通はどんな罠なのか調べようとするはずだ。問題が分からないと対応策も出てこないからな。それはダンジョン攻略のセオリーだし、ごく普通の考え方だ。この図書神殿を攻略しようとしたヤツらは全員、当然そう考えたに決まっている。それなのに、生きて帰った者が一人もいないのはなぜか? それはおそらく、罠を調べようとした時点で罠にかかってしまったからだ。つまりこの神殿には、一歩入っただけで侵入者を殺す罠が仕掛けられているということになる――」



 九郎は床に刻んだ見取り図の、太った木の位置を飛苦無で軽く叩く。



「いいか? 今の前提でこの木の位置を見てくれ。四つの入口から六〇メートル先に罠っぽい木が天井からぶら下がってる。そうすると、誰だってあの木に注目するはずだ。しかし距離があってよく見えない。だから慎重に近づいて調べようとする。だけどそれこそが、図書の賢者が仕掛けた心理的な罠だ。絶妙な位置に罠っぽい木を植えておくことで侵入者を誘い込み、必殺の罠にかけて始末するという仕組みだ。いやはや、さすがは賢者。人間の心理を逆手に取るなんて、お手のものって感じだな」


「ふむ、なるほど。罠を調べようと思わせること自体が、既に罠というわけか。しかしクロ。その推測が正しいとすると、この神殿は絶対に攻略できないことにならないか?」



「そのとおり。この神殿の攻略は不可能だ」



 コツメの言葉に、九郎は首を縦に振る。



「どんな罠が仕掛けられているか分からないし、それを調べようとすれば死ぬんだから、どう頑張っても攻略は無理だ。――とは言っても、この状況を打開する方法がまったくないわけじゃない。ラノベやアニメをよく見るヤツなら、三つぐらいは軽く思いつくはずだ。具体的に言うと、一つは囮。もう一つは罠の完全破壊。そして最後は、罠自体を無効化する方法だ」


「ほう。囮というのは、他のパーティーが来るのを待って、そいつらが罠にかかっている間に突破するということか」


「そうだ。この二十八階に来るまで、オレたちは一度もモンスターに襲われなかった。それはおそらく、今まで図書神殿に挑んできたヤツらがモンスターを倒したからだと思う。つまり、この神殿まで来ること自体はそう難しいことじゃない。だったら、いずれ必ず、誰かが図書神殿の攻略にやってくる。しかしそれがいつになるかは分からない。だから囮プランは使えない」


「では、罠を破壊するか、無効化するんだな?」


「いや、今回はそのどちらもしない」


 九郎は即答して、首を横に振る。


「罠の破壊も無効化も、おそらく一日かければできると思う。罠の種類が分からなくても、それほど難しいことじゃないからな。だけど、オレの狙いは改ざんの石板だけだ。他の本なんかどうでもいい。それに罠を解除したら、シショビッチや他のヤツらが神殿を荒らしまくるに決まっている。はっきり言って、そんなことは許しません。他のヤツらの得になるようなことなんか断じてしません。そんなことをするぐらいなら、このまま何もせずに死んだ方がマシざます。それがオレの生き様だ」



「さっすがクロさぁん! それはとっても素敵な考え方だと思いますぅ!」



 唐突にこぶしを握りしめた九郎に、クサリンが力強くうなずいた。


 その隣でコツメも満足そうにアゴを引き、

 オーラだけがわずかに首をひねって口を開く。


「だけどさ、クロウ。囮も使わないし、罠の破壊も解除しないのなら、どうやって石板を手に入れるんだ?」



「それはもちろん、オレにしかできない方法でクリアするんだ」



 九郎は言って、オーラを見ながらニヤリと笑う。



 そして手にした飛苦無を、硬い床に深々と突き刺した。




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