6話
「マスター大変です割とマジで大変です」
「えっなにまた招待状?」
食事会という名の大乱闘はもう嫌だぞ
「招待状は来てましたけど燃やしました。そんなことより大変なんです」
…気持ちはわかるが燃やすなよ
「招待状よりって…」
「お金がありません。1銭も」
「え…」
「ないというか置いてきたというか」
「あっ」
思い出した。昨日の大乱闘が始まる前貴重品は預けてて…
「そのまま帰っちゃったんだ…」
バレないように帰ることに夢中で忘れてた
「どうします?…取りにいきます?」
…行きたくない
「行ったら…」
「被害額全部押し付けられますよ」
有り得るのが怖い
「しょうがない…久しぶりにギルドに行くか」
「一応言っておきますけど貯金もありませんからね?」
「えっなんで」
確か貯金はそこそこあったはずだが
「鎧と武器と家」
「あっ」
「…マスター記憶喪失ですか?」
そういえば家を買って武器と鎧も新調して…
「…クエストでも受けるか」
「そうですね日帰りのやつで」
「馬車は…」
「お金ないんですって」
「…」
「たまには歩いて行きましょうか」
「そうだな…体も動かしてなかったし…いや昨日大分動かしたな」
大乱闘でリーナは確か…
「私は20人も倒しましたからね!」
「もう少し自重しようね…!」
「えー?」
手遅れかもしれないが…
「早くいきましょー」
「そうだな…歩くと20分くらいか」
「よっと」
リーナが慣れた動作で肩に乗る
「たまには肩車してください!」
鎧に肩車…不審者かな
「ほら」
「うひょう!」
やっぱ軽いなぁ落ちそうで怖い
「走りましょう!」
「どこまで?」
「ギルドまで全力で」
鬼かな!
「いや無「ギルド着いたら膝枕してあげます」うおおおおおお!!!」
5分で着いた
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