5話
「で、どうすんだこれ」
俺の後ろでは大乱闘が起きているのだが
「ヒャッハー!!」
…聞き覚えのあるメイドの声がした
「もう収集つかないからここで決着をつける!」
なんでコイツが国王なんだろう…
ウオオオオオオ!!
なんか怪物っぽいのがいるんだけど獣人ってあんなことできんのか
「死ねぇぇぇ!!」
「あ!」
あのハゲ!一瞬目を逸らした隙に…!
「がふっ」
呆気なかった散った
…まぁ死ぬことはないだろう。仮にも王だし。
そんなことよりうちのメイドはどこいった?まさかこの大乱闘に参加…
「必殺!巴投げ!!」
「ぎゃあああああ!!!!」
「なんだあの嬢ちゃん!もう10人目だぞ!」
「メイドって強いんだな!!」
「というかあのメイドどっちの味方なんだ!目の前にいる奴全員ぶっ飛ばしてるぞ!」
いました。いや何してんだ。
「ストォォップ!!!」
「あれ!?マスター!なにしてるんですか!」
「それはこっちのセリフ!!」
「離してください!喧嘩を売られたら買うのがメイドです!」
「そんなメイドいねぇよ!」
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俺たちが退場した後大乱闘は獣人国王のひとり勝ちで終わった。こっちの国王は巨大化した獣人に投げ飛ばされて退場したらしい。
…前から思ってたけどこの国おかしいな
「昨日は大変でしたねー」
「ホントにね…」
結局俺たちはあの後さっさと帰ってきた。脅迫状紛いの招待状もあのハゲ…国王の仕業だと気づいたし。俺たちも巻き込んで決着とやらをつけるつもりだったらしいが結果はご覧の有様だ
「でもあれですね獣人ってすごいモフモフでしたね」
「えっ触ったの?いつ?」
「巴投げした時です」
「…」
というかあの大乱闘の被害は誰が補填するんだ…
サブタイトルは多分後々変えるかもしれないです。