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鎧とメイドと  作者: ぬるぬる
4/14

3話

主人公の口調は基本的に人前だと無骨です。リーナだけだとデレデレします。


「雨…か」


「お洗濯物干せませんねー」


最近は雨が多い

こう雨の日が続くと気が滅入ってしまう。湿気もひどいし早いとこ止んでほしいんだが…


「マスター鎧脱がないんですか?」


「脱がない」


俺たちが住んでる所は治安はいい方だがたまに空き巣が入る。というか入られた昨日。だから防犯の為に鎧を着ているが…


「さすがに2日続けて来ませんよー?」


「いやでも」


「というか錆び臭いから早く脱いでください」


「…」


「こことかもう錆びてますよ?あ、ほらここも」


「…」


この鎧異常耐性ついてるハズなんだが…まさか錆びは非対象なのか…

だが朝から鎧を着ているのでそろそろキツイが言い出したはじめせめて昼までは着てないと俺のプライドが


「鎧脱いだら膝枕しながら頭撫でてあげますよ?」



気づけば俺は鎧を脱いでいた





…………………………………………………………………………………………



「そういえば」ナデナデ


「ん?」


「今朝こんな物が」ナデナデ


「なにこれ」


「王族からの招待状です」


「えぇ…」



メイドに膝枕されながら頭を撫でてもらっている俺だが案外強かったりする。少なくとも国内で上から3番目には入ってるだろう。なので騎士団に勧誘されたり王族などから度々招待状を貰っているのだが


「どうします?」


「絶対行かない」


「あの…そろそろ行かないとマズイですよ」


「なんでさ」


「これ何通目か知ってます?」


「3通目くらい?」


「15です」


「えぇ…ちょっと見せて…」



招待状を見てみると一見普通に見えるが2通目3通目と読み進めると


「ん?んんー?」


…10通目あたりで脅迫状じみてきた


「今朝届いたやつは…」


「これですね。どうぞ」


「…」


うん駄目だこれは完全に脅迫状だ


「行きたくねぇ……」


「いいじゃないですか、最近は雨続きですし気分転換だと思えば」


随分簡単に言ってくれるよねこの子


「貴族様とお食事会とか吐き気するわ…俺作法とか知らないんだぞ…」


「ハハハ」


「笑ってるけどリーナも行くんだからね?」


「えっ」


「ハハハ」


「何笑ってんですかどういうことですか!?」


頭グリグリしないで割と痛い


「だって普通メイドか付き人か連れてくんだよ。特に貴族がいる場ではね」


リーナはこういうのは無頓着だからなぁ絶対知らないと思ったわ


「えっじゃあどうするんですか主人とメイドが2人揃って作法知らずに食事会に行くんですか」


そんなことしたら不敬罪でクビが飛ぶだろう


「この鎧が呪いに掛かって外れないと言えば少なくとも俺は助か痛い痛い痛い」


「何自分だけ助かろうとしてるんですか」


肘はやめて


「で、どうします?真面目な話これ以上引き延ばせんよ?」


「うーん…もう正直に言うか」


運がよければ笑って許してくれるだろう。悪かったらクビが飛ぶが


「大丈夫ですかねぇ…手紙を送って『庶民が何たる無礼!死ねぇ!』みたいなことにならなきゃいいんですが…」


手紙を送って即死刑とは恐ろしい


「多分大丈夫だろ…ええと『我々庶民は貴族様御用達の作法なぞ存じ上げませんので大変失礼な態度を取ってしまうかもしれません。それをお許しくださるのなら喜んで伺います』」


「流石に敬語とかは使えますよね?」


「ああ、一応な」


「じゃあ大丈夫ですね…あっ…」


「えっなに」


「手紙って届くのに2、3日かかりますよね…?」


「何言って…あっ」


「食事会…明日です…」




不敬罪かなぁ…

























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