祠と 蒼玉 2
結合しよっかなっと考えています。
ライトを 若干振り回しつつ、祠をしばし眺める。遠くから見ていたせいか、意外と大きいことに 今気づいた。
「上がろうか」
僕は そう思い レイムのことは 置いといて 祠に 上がった。とは 言っても 暗いところに1人は 怖いのか、無言でついてきた。
ライトを あちらこちらに当ててみたが、真ん中に置かれた台以外 めぼしい物はない。
台に ライトを 向けて よく見た。
台自体は 円卓のような 形をしており、蒼玉が 中心の 凹んだこところに のっかっていた。
光の当て具合で 蒼玉は 艶やかさが 出ている。
「特に 何も無いな…」
僕は そう言った。レイムは 僕の 後ろをついてきていたが、スマホで 明かりを作ってた。
僕自身 とても 気になることが あるのだが、レイムに言うと 反対されそうなので 後にしよう。
「そうですね。そこに ある青い玉以外には」
レイムは 蒼玉に光を当てながら そう言った。光が少ないので 表情の認識は出来ないが、真剣な声色だった。
夜のせいか、蒼玉自体は 深い青色をしている。
ここで 僕が 気になっていたことを やってみる。
「……っちょっ。先輩 やめてください。」
レイムが静止するのも聞かないで、僕は 手を伸ばした。蒼玉に。一応 忠告しておこう。蒼玉に。
青々とした蒼玉に 手を慎重に 乗せてみた。
沈黙…
先に 口を開いたのは レイムだった。
「何も起きませんね。」
何か こういうの類では ありそうなことなのだが、 これには 反映されていないらしい。
ちょっとした期待だったが、あっさり 裏切られた。
「さて どうするか?」
やることが なく、また振り出しに 戻った。
折角 祠の 所まで来れたのに 何も出来ないんじゃ…
そう 思ったが 1つ 気になったことが出てきた。
「そういえば これ カメラに 写らなかったよな。」
僕は レイムに 問いかけた。反射的に レイムはカメラアプリを開いた。
僕は レイムのスマホを のぞき込んだ。
写っていたのは …
「墓だ…………」
カメラには 祠は 写っておらず、代わりに 墓石が 写っていた。
ライトを 振ってみると カメラに 写っている 閃光も 動く。
墓に 触れてみようとしたが、墓が すぐ目の前にあるように見えるが、遠くにあるようで 触れることが出来なかった。
そう考えていると レイムは スマホを 閉じた。
「最悪ですよこれ…」
スマホを 閉じたことによって レイムの 顔が 見えなくなった。だが 彼女は 震えていることは 分かった。
どうするか………
・
・
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やることなすこと もうない気がする。
時計は 相変わらず 2時半を 指している。
グルッと見渡したのだが、祠自体が 湖の真ん中に 位置していて、 さらに さっきまであったはずの飛び石が なくなっていたのである。
そんなんで 、僕達は 祠の中で 呆然と 湖に 浮かんでいる 月を見ていた。
「暇だな…」
呟いてみたが 返事は なし…
どうせだったら 蒼玉でも見ていよう。
そう思って 振り返ってみると。
「あれ 、光ってる…」
蒼玉が じんわりと周りを 照らすほどに 光を放っていた。僕の言葉に レイムも振り向く。
僕は 蒼玉に 近寄ってみた。
僕は 少々 立ちくらみを覚えたが 気にはしなかった。
そしてなんとなく、腕を伸ばし、蒼玉に 触る。
その瞬間 力が抜けた。
まだ 意識は はっきりしている。 しかし、全く体が 動かなくなってしまったので、そのまま 体は 崩れ落ちた。
下は 硬い床。崩れ落ちた時、体を 大きく打ち付けた。
激しい激痛。その激痛と共に 意識も 遠のき始めた。
レイムが 叫んでいるのが わかるが、今の僕に 応じる術は ない。
そのまま 僕は 気絶した。
やっと 前置きが 終わりました。