プロローグ
最初に書いときますが
ホラゲー経験0です。
いつか 魔女の家をやりたいと思ってます。
長くなると思いますが
読んでいただけたら 幸いです
「「「かーごめ かごめ」」」
鬼は私…
皆が輪になり 私1人が目を手で覆い隠してうずくまっている。
通称『かごめかごめ』だ。
この頃 私は …
否 私たちは 毎日のように 外で遊んでいた。
今やってる『かごめかごめ』も 含め、色々と楽しんでた。
「「「かーごの なーかの とーりーは」」」
私は この 『かごめかごめ』が 得意だった。何故か知らないが 目を瞑っているのに 見えてくるって言うのであろうか 誰なのかが分かるのである。
「「「いーつ いーつ でーやーる」」」
だから 私は この遊びが 好きだった。
ただ この日までは…
「「「よーあーけーのー ばーんーにー」」」
夕暮れ近く 当たりはもう 薄暗い
もうそろそろ 帰らなければいけないと思い始める。多分これが 最後の回だろう。
「「「つーると かーめが すーべった」」」
そろそろ 唄が 終わる。
私の本領発揮というわけだ。
声からクラスのメンバーのうち 後ろに来そうな人を絞り始める。
「「「うしろの しょーめん」」」
「「「「「「「「だあれ?」」」」」」」」
余談だけど
この時は 小3
1人親友がいた。
名前は 神童 茜
運動が出来て 頭もよく クラスでも人気のある存在だった。
そして私は 今回の〝後ろの正面〟は アカネに 感じた。
でも 今回 何かが いつもと違う感覚もした。
いつもなら 声で判断が出来る。
でも 今日は なんか声がよく聞こえなかった。
考え事をしてたからかなっと思う。
でも 何か アカネの気配が後ろに存在している気がした。何か私は アカネを答えなければいけない、そんな何かが頭の中で 駆け巡る。
「アカネ…ちゃん?」
私は 答えた 親友であるアカネを
だけど
「何言ってんの?」
笑いながら1人の子が言った。
「アカネちゃんって誰よ?ちゃんと 参加している人たちから答えて」
また 別の子が言った。
私が 後ろを振り向くとアカネではなく 違う子が 立ってる。
「あれ…アカネちゃんって 今日来てなかったっけ?」
私は同じクラスメイトに確認する。
「来てるって言うより 誰だって? そのアカネって子?」
私は 恐怖を覚えた。
今回の遊びは 同じクラスメイトしか参加していないのだ。ついでに アカネも一緒のクラスである。
クラスで人気なアカネのことを知らないひとは この中にいないはずである。
「アカネちゃんって知らない?」
動揺を隠せず、
別の子に確認をとる。
「隣のクラス……の 金堂さんが 確か アカネって名前だっけ?」
違う………
私は 無性に叫びたくなった。
だけど 今叫んだら 私は 変人扱いされる。
私は 必死に堪えた。
暫く黙っていた。
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5分ほどたったのだろうか。いつの間にやら 皆帰る雰囲気になってる。
もちろん その中にアカネの姿はない…
アカネが 消えた…
あまりに突飛すぎて 頭がついていかない。
周りのみんなが アカネについての記憶が消えた中、唯一記憶が残っている私が 今すべきことを考える。
「家だ……」
私は アカネの家に行くことを思いつく。
私は アカネの家に走った。
皆が 急に駆け出した私に驚いているのも気にならないほど 走るのに夢中になった。
アカネの家は 私の家の近所である。
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見慣れた外見の家が見えてきた。私は 安心した。アカネの家だ。
だが 私はまた恐怖を覚えることとなる。
【空き家 入居者募集】
無機質にそう書かれた紙が玄関の扉に貼られている。
あたりを見渡すと幸い人はいない。
さっき押し殺した感情が出てきた。
私は 泣き出した。
恐怖と 親友を失った悲しさに………
たしか七年前の秋のことだった…