レベルアップ
《初めて魔物を討伐したことにより初心者ボーナス200DPを入手しました》
《レベルが上昇しました》
《Lv2になったことにより初心者ボーナス150DPを入手しました》
DP:172→522
ゴブリン倒したら頭の中にガンガンと情報が流れ込む。
ボーナスポイントが貰えたのは本当に嬉しい!自分の食べる分だけでもDPの消費を抑えようと思っての行動だったが、嬉しい誤算だ。
まだ左肩が痛い。冷やしておいた方がいいかもしれんな。
コウは、鹿を収納してからワープでダンジョンマスターの部屋に戻った。
ダンジョンマスターの部屋
『お疲れ様でした』
「ああ、本当に疲れた」
バケツで汲んだ水で左肩を冷やしながらそう答える。
「レベルが上がったみたいだし、ステータスでもみてみるかな」
「【ステータス】」
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名前:コウ
職業:初心者ダンジョンマスター
称号:インセクトマスター 限界を超える者
DP:522
装備:銅の剣
LV2 Up!
HP11/18
MP5/5
STR 10
AGI 17
DEF 13
MDEF 5
DEX 10
INT 4
残りポイント:2
スキル
痛覚遮断(Lv4)Up! 初速増加(Lv1)生物的嫌悪(Lv1)野生の勘(Lv2)Up!限界突破(Lv1)剣術(Lv1)
配下:兵隊アリ 大イナゴ 催涙カメムシ
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痛覚遮断と野生の勘が上がってるな。やっぱりゴブリンが近づいたときに感じた悪寒は野生の勘のお陰だったみたいだ。流石に一回の戦闘じゃ剣術は上がらないか。
残り2ポイントってのが気になるな。
AGIをタッチしてみる。
STR 10
AGI 17+1
DEF 13
MDEF 5
DEX 10
INT 4
残りポイント:1
なる程。自分で数値を割り振れるのか。
AGIをタッチしたまま左にスクロールすると、プラスの表示が消え、残りポイントが2ポイントになっていた。
STR 10+1
AGI 17+1
DEF 13
MDEF 5
DEX 10
INT 4
残りポイント:2
コウは結局STRとAGIにポイントを振った。
ゴブリンに力負けしちまったし、戦いではできるだけ先手をとりたいからな。
おっ!肩が動くようになってきた。まだ肩を回すと痛いけど、この速さでよくなるなら明日には大体よくなりそうだ!
よくならなかったら回復するスキルとか購入しようと思ってたけど、前世では考えられないほどの速さで体が治っていくのがわかる。
ただ、明日は念のため体を動かすのは止めておこう。そうなるとーーー魔術を覚えよう!
「魔術って覚えれるか?」
『 魔術(火)(水)(風)(土)(雷) が、それぞれ100DPで習得できます』
戦闘の手段が増えることはよいことだ。相手の隙を突いたり、牽制もできる。
ああっ!水の魔術習得しとけば井戸いらなかったじゃん!
まあ過ぎたことは気にするな!…はぁ、井戸の代わりに全属性習得したかった。
「火で」
水から一番遠い属性を選択していた。
『購入しました』
DP:522→422
おおっ!体の中を未知の感覚が駆け巡ってる!
「どうやって発動させるの?」
『普通なら呪文を詠唱しなければいけないのですが、コウ様はスキルとして習得されましたので、技の名前ーーー初級ですのでファイアと唱えてくだされば発動します』
「そっかじゃあやってみるよ【ファイア】」
『あっ!初めて呪文を使うときはーーー』
伝える速さも上がったし、前よりは進歩してるじゃないか。
暗くなる視界の中、手のひらに浮かぶソフトボールサイズの火の玉を見つめながらコウはそんなことを考えていた。