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インセクトマスター  作者: 天野げる
1章 死にたくないからダンジョンを創る
19/26

ダンジョンボス召還(前)

書いてたのが途中で消えてショック。投稿少し遅れました。

 全ての階層の魔物の様子をみて回るとするか。



 四階層


「暗くて何も見えんな…【モニター】」

 相変わらずワラワラいるな。ん?なんだあいつ?ほかのとちょっと違うぞ!?


「そこの壁にくっついてるのと、そこのガサゴソしてるやつ!集合!」


 呼ばれた魔物が俺の前まで来る。やっぱり他の魔物とは違うな。む?この階層、少し広くなっているな。…なる程。食料がなかったから、壁を食べたのか。この魔物が進化したのはそれも影響しているかもな。


 この二匹を色々な方法で、時間をたっぷりと使って調べてみた。



 ゴキブリ(進化Ver)



・身体全体の艶がより出ている。黒い部分(目以外の全部)が硬化している。


・硬化したことにより、重量が増し、飛行能力が下がり、二メートルぐらいまでにしか飛べなくなっているが、丁度顔ぐらいなので問題はない。


・特殊な鳴き声で自分と似た種類の魔物を呼び出すことができるようだ。しかし、ダンジョン内には、進化前と進化後の二種類以外に、似た種族がいないため、どの種族を呼べるのかは解らない。




 フナムシ(進化Ver)


・甲殻のような部分が茶色になっている。(裏側は黒色のままだった。)


・茶色の部分は強化されていた。重量も上がっていたが、行動の妨げにはならないようだ。


・土の中に潜り込むことができるようだ。(ただし、進行速度は激遅)




 こんな感じだ。ダンジョンの外でも色々試してみたいな。さて、次の階層に行くとするか。




 三階層


「相変わらず広いな…今日は曇りか」


 適当に歩いて探すか…


 呼び出せば一瞬なのだが、特に時間が押している訳でもないし、ゆっくりと探すか。ゆっくりと。



 しばらくして、集まって草を食べているのが三匹ほどみつかった。


「バッタどもには特に変化はないな」


 少しして、カメムシたちも見つかった。神木のことろにワンサカ集まっていた。


 カメムシもバッタどもと同じで異常や問題は見当たらなかったのだが、一つだけ、違うところがあった。


「なんだ?何匹かちっこいのがいるぞ!?」


 ちっこいのを呼び出し、隅々まで観察したが、大きさ以外には特に違いはなかった。


「進化したわけじゃないなら…子供か!」


 この階層は外敵が少なく、襲ってきたところで、神木の上のほうまで登れば、ほぼ敵はいない。この安全な環境を作った結果、子供が産まれたようだ。神木を置いて、正解だったな。




 二階層



 この階層ははっきり言って、一番弱い。ダンジョンに侵入してくる、弱い外敵は皆一階層で倒されるし、それを突破できるような強者は、一階層と同じ構成の二階層も、難無く突破してしまう。弱い外敵は一階層で倒されるため、経験値も入りにくいので、なかなか強くなれず、全体の魔物のレベルも低い。


 この階層での変化は、二階層初の隊長アリを目撃したくらいだ。


 一階層の階段が見えてきた。これで全部の階層の魔物の様子を見終わってしまう。部屋に帰らなきゃ行けない。とりあえず一階層を見回ってから考えよう!




 一階層


 この階層が一番変化があった。経験値も入りやすいから、当然だけどね。


 兵隊アリから隊長アリになってるのが多かった。そして、バッタとカメムシが進化していた。外敵のほうが得られる経験値も多いことが確定だね。




 バッタ(Ver)



・身体が全体的に小さくなっていた。飛行能力に特化するために小さくなったのだろう。


・羽に刃のようなものが生えていた。今までの空中での攻撃方法は、噛みついたり、そのまま突き抜けたりだったので、空中でも、より効率良く敵にダメージをあたえることができる刃がついたようだ。


・多分複眼が増えてる。進化前のとならべてんみて、少し違和感を感じる程度なので確証は持てないけど、自分の飛ぶ速度が大幅に上昇したのに対応するために増えたのだと思われる。




 カメムシ



・身体に何本か黄色い線が入っている。


・催涙ガスを対象にかけたとき、偶に動かなくなることがでてきた。多分麻痺だと思われる。(硬直する時間は対象の種族やレベルによって変わる)



 これで全部の階層の様子を見終わってしまった。部屋に戻るか…気まずいだろうから、戻りたくないなぁ。いや、ここで逃げてどうする!気合い入れろ!行くぞ!


「ワープ!!」


「よお!え、エメ!魔物たちの様子を見回ってきたぜ!」

ちくしょう。声が震えてやがる。


「うん!お疲れ様!じゃあボス召還しよっか!」


 あれ?思ったより普通だな。


「行くか!…そういえばエメはワープできるのか?」


「まず、ダンジョンコアとダンジョンマスターのスキルとかは別なんだ。だから、コウが火の魔術を使えても、私は使えない。システムの場合は別で、両方使えるんだけど、ダンジョンコアは元々移動ができるようになってないから、ワープはつかえないんだ…あっ!でもモニターとかはつかえるよ!コウは触れているものまで一緒にワープできるから、その方法だったら移動できるよ!」


「そうか、んじゃ行くぞ!」


 エメの肩に手を置いて…


「う、うん…」


「ワープ!」


 景色が変わる。

 

「ついたね!それじゃあボス召還始めよう!」


「ボス召還」



 DP: 5876→876



「まずは系統を選ぶんだ!魚系とか、トカゲ系とか!獣系とかも!」


「虫」

 一瞬で選択した。


「次に種族だよ!カマキリとかカブト虫とか決めるんだよ!」


 ボスだし、強そうなのがいいなぁ。


 目の前にスロットの止めるのが一つだけのやつが出てくる。


「スタート!」


 そろそろかな?


「ストップ!」


 だんだん回転数が落ちてーーー止まる。


「「ハエェ?」」


 蝿だった。お世辞にも強そうだとは思えない…


「次は等級もあるから大丈夫だよ!…ね?」


 エメが励ましてくれる。


「スタート」


 もの凄い速さで文字が上から下へと落ちていく。


次はこのタイミングで!!!


「ストップ!!!」


 そこに表示されていたのはーーー


「「王ぅぅう?」」


 王だった。


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