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インセクトマスター  作者: 天野げる
1章 死にたくないからダンジョンを創る
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虫で天下を取りませう

 

 

 

「ここはーーーどこだ?」

 周りが土で囲まれてるな。地下か?


『ここはダンジョンの中です。初めましてダンジョンマスター私はダンジョンコアと呼ばれるものです』

 目の前に大きな宝石のようなものが浮かんでる。多分これが話しかけてきているのだろう。


 とりあえずよく分からないが挨拶は返しておくべきか?

「ああ初めまして俺の名前はーーーあれ?」

 名前が出てこない。それに目を覚ます前のことも何があったか思い出せない。それにダンジョンってなんだ!?あまり思い出せないが今までの人生でそんなファンタジーな経験なかったぞ!?


『あなたは一度死んでいます。そして次にダンジョンマスターとして生まれたのでしょう』


 なにをバカなことを、と言おうとしたが憶えている…記憶は無くとも体が自分は死んだと叫んでいる。どうやら俺は死んだらしい。記憶が確かなら俺は高校生だったはずだ。なんで死んだんだろう?


 それは気になるが今はこれからの事だ。ダンジョンマスターとはなにか、聞くことはたくさんある。


『まずは名前をきめてください』

 まあ適当でいいだろう。


「コウ。それよりダンジョンマスターってなんなんだ?」


『ダンジョンマスターとは名前から推測できるとおりでダンジョンの主です。迫り来る外敵からダンジョンコアを守る役目をもった生き物である程度の知能を持っています』


「ダンジョンマスター…俺がなぜ見返りもなくダンジョンを守らなければならない」


『まずはあなた自身の心臓に手を当ててください』


「なっ!?動いてない!?」


「はい。まずはそれが一つ目の理由となります。ダンジョンコアとはダンジョンの心臓であると共に、ダンジョンマスターの心臓でもあるのです。ですから、ダンジョンマスターには、心臓という器官が存在しておらず、ダンジョンコアが破壊されるとダンジョンマスターも消滅してしまいます。

 そして二つ目にダンジョンマスターはダンジョンコアを通じてDPーーーダンジョンポイントを使うことができます。DPを使って魔物を呼び出したり、ダンジョンの階層を増やしたり、自分自身がスキルを憶えたり、食料や娯楽品、新たにダンジョンを創り出すことも可能です」


 なる程。小説で読んだことがあるのに似ているな。コアを破壊されたら俺は死ぬのか…まあできるだけ頑張ってみるか!


『では、ステータスと念じてください』

 これは有名だな、本当にあったとは。


【ステータス】

 途端に俺の前に半透明のプレートのようなものが現れた。






-------------------------------------------------------------


名前:コウ


職業:初心者ダンジョンマスター


称号:無し


DP:1000


装備:無し


LV1


 

HP15/15

MP3/3


STR 3

AGI 5

DEF 3

MDEF 1

DEX 7

INT 3




スキル


痛覚遮断(Lv3)New!



配下:無し


-------------------------------------------------------------





 MPとMDEFが低いのは元の世界に魔法が存在しなかったからだろうな。スキルの痛覚遮断があるってことは死ぬ時相当痛かったんだろうな。


「なあスキルって自分で習得することできんのか?」


『はい。スキルを習得する方法は二つ、一つ目は自力で習得すること。ダンジョンを攻略しにくる冒険者たちは皆そのようにしてスキルを習得しています。

そして二つ目、DPを消費してスキルを憶えること。こちらは一瞬でスキルを習得することができます。そして魔物にも習得させることができます』


「DPを獲得する方法は?」


『DPを獲得するには外敵が一日ダンジョンに滞在するごとに一定のポイントが手に入ります。魔物や外敵が強ければ強いほど得られるポイントは多くなります。

もう一つの獲得する方法は、魔物や外敵を倒すことです。こちらは、滞在する事により手に入るポイントとは比べものにならないほど多くのポイントが手に入ります』


「魔物を召喚したい」


『魔物を召喚する場合、種族を絞ったほうが補正が入ります』


「では虫の魔物はどんなのがいる」

 気づいたら虫を選択していた。死ぬ前の俺は虫が好きだったのかもしれない。


『現在選べるのは三種類です。ダンジョンマスターのレベルの増加、称号、職業のランクアップ、ダンジョン階層の増加などによって選べる種類も増加します。また、魔物が一定のレベルに達すると進化も可能になります』





 兵隊アリDP:5


 大イナゴDP:5


 催涙カメムシDP:15




 兵隊アリ×20大イナゴ×5催涙カメムシ×3を召還した


DP:1000→830


『どの階層に設置しますか?三階はダンジョンマスターの部屋になっておりますので、一階と二階を選択できます』


 一階に大イナゴ×5催涙カメムシ×1

 二階に兵隊アリ×20催涙カメムシ×2を設置した


『リポップを設定しますか』


「リポップってなに?」


『リポップとは魔物が倒された際、一定時間後に自動でDPを支払い、復活させるシステムです。復活させるポイントが足りなかった場合、魔物は復活しません』


「設定する」


《称号:インセクトマスターを入手しました》

《称号:インセクトマスターにより、スキル『初速増加』『生物的嫌悪』『野生の勘』を入手しました》

《称号を入手したことにより初心者ボーナス200DPを入手しました》

《初めて魔物を召還したことにより初心者ボーナス100DPを入手しました》


DP:830→1130


 うおっ!一気に色々きた!初心者ボーナスがあるのは助かるな。階層増やしてみよう。


「階層を増やしたい」


『500DPですがよろしいですか?』


「ああ、大丈夫だ」


『階層を増加させました』


《初めて階層を増加させたことにより初心者ボーナス600DPを入手しました》


 DP:1130→630→1230


「なにかほかに重要なことはあるか」


『ダンジョンが発生してから30日は入り口が外につながらず、ダンジョン内にいるのはダンジョンマスターが召喚した魔物と、勝手に住み着いた魔物だけになります。なお、ダンジョンマスターは30日を待たずにダンジョンを外につなげることができます』


 俺の取り敢えずの目標は四つだ。


・30日以内に冒険者を撃退できるレベルまでダンジョンを強化


・自分自身の強化


・死ぬ前の記憶を思い出す


・衣食住の安定


 そして永続的で最低限の目標


・とにかく死なないように頑張ろう!




-------------------------------------------------------------

名前:コウ


職業:初心者ダンジョンマスター


称号:インセクトマスターNew!


DP:1230


装備:無し


LV1


STR 8(5)

AGI 15(10)

DEF 10(7)

MDEF 4(3)

DEX 8(1)

INT 3(0)


※()内は称号での+分



スキル


痛覚遮断(Lv3)New! 初速増加(Lv1)New!生物的嫌悪(Lv1)New!野生の勘(Lv1)New!



配下:兵隊アリ 大イナゴ 催涙カメムシ


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