くめさゆり(久保田早紀)
『異邦人』という歌があります。オリエンタルなメロディで、歌いやすく、何となく旅人な歌。リバイバルされたりしたので、知っている人は多いのじゃないかな。
歌っていたのは、久保田早紀。作ったのも。
当時、音大生でした。
母が、この人のCDが欲しいと言ったので、探しました。
芸能人として五年活動し、引退してから「くめさゆり」の名でゴスペルシンガーとして活動しています。賛美歌系の歌。
最近のCDと、久保田早紀時代のCDを聞き比べてみました。
「ああ。声に迷いがなくなってる」
久保田早紀のころの歌声は、どことなく不安を覚えているような。迷いの中にあるような響きがありました。
くめさゆりの声は、しっかりと生きてきた自信と言うか。自覚と言うか。晴れやかに、のびやかに、無理なく歌っている感じがする。
テレビに出るばっかりが、最善じゃないもんな。
聞いていて、思いました。少なくともこの歌手にとっては、テレビに出る歌手を引退した後の方が。大きい成長をしたみたいです。
くめさゆりのCDをかけていると、体調不良でぐったりなうちの犬が、優しいメロディを気持ち良さそうに聞いていました。
2009年 12月25日