本にセロテープを貼らないでくれ。
タイトルの通り。
セロテープには、紙をいためる成分が含まれています。
やぶれた本に、セロテープを貼る人がいますが、そうすると、五年ぐらいで紙が溶け始め、インクが消えてゆき、十年ぐらいでセロテープを貼った部分が腐食し、穴があきます。
図書館で借りた本がやぶれた時に、セロテープをびっしり貼って、だまって返す人がいますが、
これ、困る。
貼られたセロテープを、ドライヤーなどでゆるめてはがすことから始めないといけない上、
場合によっては、紙がさらにやぶれかねない危険から、はがすのを断念せざるを得ず、
その場合、その本は、処分しなくてはならなくなります。
図書館で使われているのは、セロテープではなく。本の補修用の、紙をいためない専用のテープです。
もし、借りた本をやぶってしまった時には、
やぶれた場所はそのままにして、ここをやぶってしまったと、本とやぶれたページを持参して、司書さんに申し出てください。
軽い注意ぐらいはされるかもですが、その方が、図書館がわでも修理しやすいので、笑顔で受けとってくれます。
だからと言って、わざとやぶいたりしないでください。
資料を探しに図書館に行ったら、当該資料がカッターで切り抜かれ、図がなくなっていました…。絶版本。だれだよこんなことしたの。
図書館では、図書館のマナー守ってくれ。
なお、セロテープに関しては、小学校や、何かあった時に、本にセロテープを貼らないで、と言い続けているのですが、
司書さんに申し出て、何か言われるのがイヤなのか、何度言っても、セロテープをベタベタに貼って、だまって返す人がいます。
ある時、いつものように、やぶれた本にセロテープを貼るのはダメだよ、と話していたら、いきなり逆ギレされました。自分は精神的苦痛を受けた、反省しろとのことでした。
司書さんに申し出るなんて、何言われるかわからないのに、絶対だれもやらない、子供に余計なことを言うな!
と、言われ、ああ、この人、何度もやらかしてるんだな〜と思いました。
精神的苦痛って……借りた本やぶったんなら、ごめんなさいを言うのは、当たり前じゃないのんか……。
知らなかったならともかく、本にセロテープを貼るのは、本を読めなくする行為だから、周りに迷惑をかけることです。
やってはいけません。
本の修理は図書館の人の方が専門ですから、専門家に任せてください。
だから、やぶれた時には、手をつけないで、ここがやぶれたと申し出てください。そうしたら、修理が早くすんで、ほかのかたもその本を、長く読めますから。
と、言いましたが。どこまでわかってもらえたのか不明。
2013年 09月24日
※公共のものは、自分の好きにして良いものと勘違いしている人、いますね。
公共のものは、未来にいる誰かに返すもの。わたしたちはその人たちから借りているだけ。
借りたものなら、きれいにして返さないとね。と、知り合った小学生には教えています。この辺りは、エリコ・ロウの『アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉』から影響受けています。




