日本屋。
明日は試験だ。去年、取りそびれた資格試験。
レポートもある。一つずつ片付けよう。
ホウロウびきの湯わかしケトルが欲しいな。水の味がさ。気になると言うか。棚もつけたいんだよな。全部終わってから。試験終わってから。
いろいろギリギリです。それはさておき。
『日本屋』。
なんだ、そりゃ。と思った。逃避でネットをフラついた時に、目に入った単語。
「日本屋行く?」
小説内の登場人物が発言していた。それは一体、何を商う店なんだ?
日本独自の文化的なアンティークのみを扱う店か。庶民的な駄菓子文化を追求した店か。そうした品物すべてを取り揃えた、カオスな情報発信の店か。なんにせよ、『日本』と名前にあるからには、それらしい、怪しげな雰囲気漂う店だろう。発言したのは女子高生。なにゆえ女子高生。渋い。縁側で緑茶かほうじ茶、庭にウグイス、ししおどしの、かこーん、なBGMを聞きながら、ちょっとラブコメも入りつつ、日本文化をやや誤解気味な、エリートな外国人やら異世界人やら、魔王やらがまったりしたりする、世界の平和は任せろみたいな話なのかこれは。どうなんだ。
一瞬で、そのような考えが駆け巡った。
もう一度、よく見てみた。
主人公はこう発言していた。
「今日本屋行く?」
今、日本屋、行く?
ではなくて。
今日、本屋、行く?
ではないでしょうか。
………。
「読点、つけろやあ!!!」
大事ですね、句読点☆ どこに「、」が入るかで、意味がまったり変わってしまうんですね!
でもちょっと読みたかったぞ、怪しい日本屋で世界の平和を守る女子高生な話!
2010年 10月26日




