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ティータイム改造計画

ゆずはらがよく利用する紅茶屋さんに、


『シルバーポット』


というお店があります。インド系の茶葉がしっかりしたルートで入ってくる。紅茶が本当に好きだ! という店長さんが運営されているので、安心して利用できます。利用は主に通販ですが。


 しっかりしたルートで入ってくる茶葉、と、紅茶が好きだ! という店長さんの組み合わせ、日本では意外と少ないんですよ…。


 どっちが欠けても、致命的な事になります。


 茶葉は劣化しやすい食料品。妙なルートで仕入れると、名前は立派でも、カビ生えてますかコレ!? みたいな。ひどい物つかまされる。管理悪くて雨風にさらされたり、直射日光ガンガン浴びたりした物だと、どれだけ有名な茶園の有名な茶葉でも、ダメになってます。当たり前ですが。


 熱意ない店長だと、茶葉を雑貨としてしか見ないので、売れりゃ良い、との扱いに。勉強も管理も基本的なもののみ。店員への教育もそれなり。


 リボンつけりゃ売れるかとか、コラボ商品とか、売り方には熱心になりますが、茶葉の品質管理など、地味な作業は最初に知った知識のまま。それなりです。店としては多分普通なんでしょうが、本気で好きな店長の熱意には、全然かないません。一年、二年たつと、差がものすごい事に。


 そういう訳で、良心的で美味しいお茶の店、見つけるの大変です。コーヒーでも多分、同じでしょうが……。


 愚痴になりました。


 話題を戻して、シルバーポット。


『ティータイム改造計画セット』


 というのが、あります。


 なんだ、そりゃ。見た時、思いました。


 ティーポットではなく、分厚いガラスのメジャー(※油やミルクの分量を計る容器)を使えと書いてある! ふたつきの。


 え〜? コレで本当に美味しいお茶いれられるの?


 コメント確認。お店の評価確認。


 しばし悩む。


「まあ、あれだ。ティーテイスターは、ふたつきの専用カップに直接茶葉入れて、味の確認するし。中国茶は※ちゃふーとか言う、ふたつきカップに葉を直接入れて蒸らすよな。それの拡大バージョンと思えばOK?」


 注文してみました。


 商品が届きました。


「大きい……」


 普通に売られている日本のかわいいメジャーの、サイズが倍。


「分厚い……」


 重いと感じるほど。耐熱ガラスだからか?


「あ~、うん。使うか」


 サービスでついてきた、お試し用茶葉でいれてみる。


「熱湯……350……フタして蒸らして三分……」


 湯の量が、きっちりはかれた。今までポットの大きさから目分量だったから、新鮮。


「茶こしで……ああそうだ、いつものポットに入れてみよう」


 ポットを湯通し。カップにも。


「ん? ポットのここまでしか紅茶が入らない……って事は、今まで、多過ぎる湯でお茶いれてたのか」


 新しい気付きがありました。


「この茶こし、使いやすいなあ。さて、味は? ……………を」


 うわ。


「味。が。違う」


 え〜!?


「湯の量、きちんとはかるだけで、味が変わってる……!」


 感動でした。



『シルバーポット』の『ティータイム改造計画セット』


 初心者でも簡単に、美味しいお茶がいれられます☆(←宣伝(笑)


※ちゃふーとか言う 

 念のため調べてみたら、案の定、間違えてました。正しくは、蓋碗(ガイワン)、もしくは蓋杯(ガイペイ)。蓋つきの湯のみのような形をしている。直接茶葉を入れ、湯を注ぎ、蓋をずらして茶葉をよけながら飲んだり、茶海|(チャハイ=ピッチャー)に移し替えて、茶杯|(チャベイ=小さいカップ)に注ぐ飲み方などがある。


 チャフーは茶壺。急須に似たポット。


 茶器の形の変遷については、蓋つき茶碗が一番古くて、移し替える面倒やら手にした時の熱さその他から、次第に“持ち手つきのポット”と“持ち手つきのカップ”の形になっていったんではないのかという気がする。“蓋つき茶碗→ピッチャー→カップ”、の過程で、最初の“蓋つき茶碗→ピッチャー”がドッキングして、急須(ポット)の形になったんじゃないかと。何となくですが。


 ちなみに持ち手と取っ手、どちらの言い回しが良いのかでも悩みました。えええ~と……手で持つかたちのものが持ち手で、指でつまむような持ち方をするものが取っ手……で良いんですかね!?



2009年 11月12日




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