第一話 Beginning
ジリリリリリリリ…
目覚ましとともに目をさます。
目を覚ましたのはいいものの、寒くて布団から出たくない…
このまま2度寝でもする…か…
はっ
「今日は入学式だった!!」
俺としたことがいつものように2度寝してしまうところだった。
俺、 淵宵煌真は今年で高校1年だ。
どこにでもいるただの15歳一般男子だ。
ただの一般男子のはずなんだが、なぜかエリート中のエリートの通う特別高に受かってしまった…
毎年中学卒業する奴は大抵受ける検査に見事Sランクで合格してしまったのだ…
その検査の内容は『異能の目の力を持つ資格を持っているか』の検査だった。
もちろん今の俺は何の変哲も無いただの黒い目だ。
入学したら何らかの開発をうけるらしい…
らしいというのは、ただ聞いた話だからだ。
詳しいことは入学してからその後の授業で教えてもらうらしい。
おっとそんな説明をしている場合じゃない。
早く学校に行かなきゃ!入学そうそう遅行だなんて格好がつかないぞ。
「皆さん入学おめでとう。私は不動鮮華です。みなさんの担任になることになりました。これからよろしくね」
いかにも親しみやすそうな先生が担任になってくれていた。
よかったぁ…ごついおっさんとかだったら登校拒否するところだったぜ。
「では、早速ですがみなさんにはこうの学校の言う、『開発』というものを受けてもらいます。『開発』というのは、皆さんの両目に特殊な光を当てます。別に体に害は無いから心配しないでね。そして数時間後にどちらか片方の目が変わっていきます。その色によって、あなた達の能力が決まってきます。詳しいことは、また後で話しますね。」
そういって、担任の鮮華先生は出席番号の1番にあたる少年Aを連れて何処か行ってしまった。
俺は淵宵の「ふ」だからまだまだか…
それでは暇だからこの学校について説明をしよう。
この学校は地上からある程度離れた地下にある。不審人物からデータを盗まれないようにするためだそうだ。入学したばかりだからこんなことしか知らないが、そこは我慢してくれ。と、窓はあるが外は壁だらけの方をみながら黄昏ていると、
「おっす煌真君。また同じくらすじゃん。」
そう言って話しかけてきたのは、中学のとき同じクラスだった『草神早苗』だ。
昔からこいつはやけになれなれしい。まぁ、別にいいけど。
「そういえば、お前も受かってたんだなこの学校に」
「そういえばとは失礼だな。この前話してたじゃん」
「そうだっけか?ああ、そんなこともあったなぁ…」
「何懐かしいな的なノリで思い出してるの!?ついこの前だよ!」
そんな適当に会話をしていると、気になる質問をたずねることにした。
「それで、例の開発の時の光どうだった?」
「へぇー、何?怖いの?」
いやらしい目でこちらを見ながら聞いてきた。
「べ、別に怖くないもん。ただ、お前のことが心配だったから聞いただけだもん」
「もんて…」
「それでどうだった?」
「別のなんともなかったよ。私も最初は怖かったけれど、ピカって光って眩しいと思ったら終わってたよ」
それをきいて俺は胸をなでおろす。
「やっぱり怖かったんでしょ?」
「だからこわくねぇって!」
そんな無駄話をしていると、
「淵宵くーん?淵宵煌真くーん」
と、先生が俺を探していた。
おっと次は俺の番か。そう思い俺は教室を出た。
閲覧ありがとうございます!!
今回が初の投稿となりました。
基本的に私は面倒な作業はしないのですが、小説を書いてしまいました。
次回の投稿は未定です。
グダグダな感じで進めていくので、気長に待ってくれると幸いです。
よろしければ次回作も見てやってください。