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俺なりの童話3

作者: 骸骨
掲載日:2026/02/09


 男は自室でテレビをを点けると、座布団を引いてその上にあぐらをかいた。音楽番組の後、短いニュースがあり、コマーシャルが続く。ピザのcmを見た後何となく空腹であったことに気付いた。時間が遅いこともあって、何かを食べるものを探そうとしたがやめて、またテレビの画面を眺め始めた。

 長々と続くcmにうんざりしてきたところで、ようやく番組が始まった。旅番組の様だ。まだ実家にいた頃、家族でよく旅行していたことなどを思い出した。男は最近は稼ぎも少ないせいかどこかへ行ってみたいなんて気持ちが失せてきていた。貧乏旅行でもいいから、どこかへ行ってみたいな…、自然とつぶやいていた。長い一人暮らしのせいで、感傷的な気分になったのかのしれない。

 画面上では出演タレントの止まるとされるホテルの紹介と、晩のビュッフェスタイルの食事が紹介されている。それを見ているうちに、どうしても何か食べたくなってしまい男は冷蔵庫を開けると、缶ビールと六ピースチーズを手にして、テレビの前に男は戻ってきた。

 一度刺激された食欲が止まらなくなってしまい、男はビールを飲み終えチーズを食べつくすと冷蔵庫から缶ビール日本と晩に食べたサラダの残りを手にテレビの前に再び陣取った。

 

 気分もよくなりぼんやりしながらテレビを見続けていると、テレビでは不思議な光景が映し出されていた。明らかに男の家の近所が映し出されていたのだった。昼間ならまだしも、こんな遅い時間に。わけのわからないまま、画面を見ているとふと妙な人物が映し出された。手に金属パイプのようなものを握るスキーマスクをかぶった男。まるでホラー映画の様だ…、男は思った。

 マスクの男は早足で歩いている。どこへ向かうのか?俺の家だ…。マスク姿の男は男の部屋にまっすぐに向かっていたのだ。

 逃げろ…、急いで玄関で靴を履くと、ドアからではなく窓を開けて男は外へ出ると全力で走り出した、夜の街にと。


 その後男の姿を誰も見たものはおらず、親類によって荷物はみな運び出されて、男がいた部屋はもう空室となっている。


 


 

 


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