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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の子供

巳湖斗と火無威はこの日早々に寝ると翌日7時ごろに家を出て出雲市駅前のレンタカー屋で車を借りると兵庫県の佐用郡へと向かった。


年末であるが仕事納めに多い29日前という事でそれほど混んではいなかった。

9時40分頃に到着すると一人の男性が立っていた。


京都新報社の京都日刊新聞を手にである。


巳湖斗は男性を見ると

「あ、あの人だ」

と言い車から降りて男性の前に立った。

「七尾雄一さんですか?」


七尾雄一は美形高校生が声を掛けてきたので目を見開き

「え?」

と声を零した。


「…もしかして、君が神蔵巳湖斗君?」


巳湖斗は頷いて

「はい」

と答え

「今日は来ていただきありがとございます」

と言い

「ちょっと叔父が車を駐車場に止めてくるので待っていてください」

と踵を返して車の方に走った。


火無威は戻ってきた巳湖斗に

「俺は車を入れてくるだけだからお前は話を聞いておいたらいい」

直ぐに帰られると困るからな

と告げて車を移動させた。


巳湖斗は雄一のところに戻り

「すみませんが、詳しいことを教えてください」

と告げた。


雄一は新聞とそれに挟んだ封筒を渡した。

「これが当時の俺が調べた詳細資料だ」

コピーだけど

「それで君がこの事に注目したとことと彼だと知った経緯を知りたい」


巳湖斗は中を調べ

「はい」

と答えると

「信じるか信じないかはあなた次第なので」

と告げた。

「出雲市の平坂と言うのは御存じですか?」


雄一は顔を顰め

「いや?」

と返した。


巳湖斗は頷いて

「各地に黄泉比良坂伝説の坂があると思います」

出雲市の平坂もその一つで日入りの時に振り返ると死にゆく人が見えるというんです

と告げた。


雄一は「ほーほー」と答えた。

何かオカルトチックな話になったなぁと思ったのである。


巳湖斗はそれを感じながら

「その坂で飯島元気くんを見たという事で」

彼はこのままだと死にます

「殺される可能性が高いのでその原因を探しそれを阻止するのが俺の目的です」

と告げた。


雄一は腕を組んで

「…真面目に言ってる?」

と聞いた。


巳湖斗は頷いて

「大真面目に」

と答えた。


雄一はにっこり笑うと

「じゃあ、それに密着取材させてもらってもいいかな?」

俺正直に言うと君が真面目に言っているとしたら

「病院の名刺渡したくなる」

けど今話をしている君には名刺が必要ない気もするので

「密着取材」

と告げた。


巳湖斗は少し考えて

「記事にしないなら良いです」

と答えた。


そこへ火無威が戻ると

「話はどうなった?」

と聞いた。


巳湖斗は火無威に

「密着取材したいって」

でも記事にしないなら良いって答えた

と告げた。


火無威は苦笑し

「確かにな」

まあ妥当な落としどころだ

と答えた。


話はまとまり、雄一の案内で取り敢えず直ぐ側にある駅に併設された喫茶店へと入った。


巳湖斗はそこで資料を見て

「…2人が目撃していたんだ」

と呟いた。


雄一は頷いて

「ああ、2人の詳細な取材内容な」

あと一応クラスメイトとかにも

と答えた。


そこには原道重一と笹口慶太の証言と他にもクラスメイトなどの話を書かれていた。


原道重一と笹口慶太の話では自分たちが歩いていると池の傍で飯島元気が被害者の森瑠衣を蹴ったりしていたという事であった。

が、クラスメイトの話では森瑠衣と飯島元気については確かに仲が良いという証言は無いが虐めているという話もなかった。


どちらかと言うと原道重一と笹口慶太の方が森瑠衣を虐めていたという話がある。


巳湖斗は資料の中でも発生当時の状況を書いた内容を見て

「人を呼んだのはこの2人なんですね」

と言い

「この水沼小太郎という男性あう事は出来ますか?」

と聞いた。

「詳しく聞きたいんですけど」


火無威はそれに

「何故?」

と聞いた。


巳湖斗は腕を組んで

「んー、いや」

森瑠衣さんを池にケリ落とした本人だけを置いて

「二人が同時に同じ人に声をかけたっていうのが」

普通ならどっちかが残るんじゃないのかなぁって

と告げた。

「もしくは三人バラバラに誰かを探しに行くとか」

分からないから状況を詳しく聞きたくて


雄一は「なるほど」と言うと

「家なら知っているから案内するけど」

と告げた。


巳湖斗は「ありがとうございます」と答え

「でも恐らくこの件で飯島元気って子が危険になるとしたら」

やっぱり森瑠衣って子の関係者だと思う

と告げ

「この子、母一人子一人…父親は早くに亡くなっているんだ」

と呟いた。


火無威は冷静に

「という事は母親か」

と告げた。


巳湖斗は頷いて

「恐らく」

と答え

「先ず、水沼さんから話を聞いて」

その後で森瑠衣君が入院している病院だな

と告げた。


火無威は立ち上がると

「じゃあ、急ごうか」

と告げた。


巳湖斗は頷いて

「そうだね、何時どうなるかわからないし」

と立ち上がった。


雄一は注文書を手にすると

「ここは俺が」

と立ち上がり支払いをした。


巳湖斗と火無威は礼を言い駐車場に移動すると三人で水沼小太郎の家へと向かった。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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