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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の子供

巳湖斗はタブレットでサボっていた授業の動画を見ながら全く頭に入っていなかった。

そこに火無威が姿を見せると

「浅見君が来たぞ」

と告げた。


武士が顔を覗かせて

「よ!」

と中へと入った。


巳湖斗は武士を見ると

「…もしかして、心配してきた?」

と聞いた。


武士は頷いて

「ああ、巳湖斗が落ち込んでるんじゃないかと思ってな」

とニッと笑った。


巳湖斗は息を吐き出すと

「当たってる」

今朝美玖ちゃんから電話があった

「だから美玖ちゃんが驚くことがあるって言ってたの…彼と付き合う事だったんだって思って」

そう言って切った

と俯いて

「かっこ悪いだろ」

と告げた。

「けど、明日は坂に行く」

美玖ちゃんに振られたけど助けたい気持ちはあるから


武士は笑むと

「そうか、それなら安心した」

と言い

「八重ちゃんさ、年明けの三連休に東京ランドに行くって…美玖ちゃんのマンション教えてくれたら行ってくれるって」

俺一応知ってるから教えておいた

と告げた。


巳湖斗は驚いて

「武士!」

あのさ~

と言った。


武士は巳湖斗を見ると

「お前さ、美玖ちゃん好きだろ?」

俺、巳湖斗の生い立ち知ってるから恋とか愛とか誰か好きになるとか

「そう言うの怖がってるのわかる」

けどちゃんと向き合って振られるなら良いけど

「向き合わずに逃げるのどうかと思う」

と告げた。

「ちゃんと美玖ちゃん見たか?」


巳湖斗は俯いて首を振った。

「見てない」


武士は巳湖斗を見つめ

「ちゃんと見てみろよ」

告って振られたならしゃーないけどな

と笑んで告げた。

「でも心のけじめはつくぞ」


巳湖斗は息を吐き出し

「俺さ、拒否されるの怖がってるの分かってる」

両親に拒否されたからな

と告げた。

「世界から捨てられた気がする」


武士は笑むと

「俺は巳湖斗の恋人にはなれないけど、ずっともだぜ?」

三笠も巳湖斗のことずっともだと思ってるぜ

「巳湖斗の叔父さんだって巳湖斗を大切に思ってるだろ?」

両親に拒否されても巳湖斗を必要としている奴いるだろ?

「美玖ちゃんに振られたら俺が慰めてやるから」

誰かを好きになった気持ちを大切にしてほしい

と告げた。


巳湖斗は武士を見て

「振られたら慰めてくれるか?」

俺、美玖ちゃん好きだからグダグダ泣き言言うけど

と笑みを見せた。


武士は「うんうん」と頷いた。

もっとも、武士はニュースを見ていたので巳湖斗が振られるとは思ってはいなかった。


だが、それ以上に親友である巳湖斗が己の気持ちから逃げる人間にはなって欲しくなかったのである。


例え上手くいかなくても真っ直ぐ向き合えば心の区切りがつく。

それこそその時は本当に慰めるつもりである。


とにかく、誰かを思う気持ちと向き合ってほしかったのである。


巳湖斗は笑むと

「わかった」

頑張る

と言い

「俺、報道が落ち着いたら東京へ行って美玖ちゃんと向き合って話する」

帰ったら泣き言言うからな!

とビシッと告げた。


武士は笑顔で頷いた。


その日は2人でタブレットを立ち上げて勉強一色であった。

巳湖斗だけでなく武士もサボった科目があるからである。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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