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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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82/96

黄泉比良坂の破壊者

奥の給湯室ではガス管が外されて噴き出し、火無威はハンカチで口を塞いで中へと入りガスを止めた。


そして、倒れていた長柄恵美を抱えて道路へと連れ出した。

その時パトカーと救急車が到着し刑事が姿を見せて、一人は中へ一人は2人に声を掛けた。


火無威はそれに

「いえ、甥っ子が今日の昼にここで買い物をして…高校生には値段が高かったしレシートも領収書をもらってないというのでちゃんと領収書をもらうように来たらガスの匂いがして」

中では電気も付いていたし中で人が倒れていたのでガラスを割って入りました

と説明をした。


巳湖斗は横目で

「…そうなんだ」

今度からレシートか領収書は貰おう

と違うところで反省した。


その後、火無威は警察の鑑識が指紋など採取している最中に見たことの説明をした。

ガス管が外された状態で栓が回っていたとこなどであった。


1時間ほど事情聴取を受けた後に解放され、12時前に家に戻ると巳湖斗に火無威は

「まさか平坂で彼女を見て心配になって駆け付けたと言っても誰も信じないだろ」

と告げた。


巳湖斗は頷いて

「確かに」

と答えた。


反対に疑われるのがオチである。


火無威は欠伸をして二階へ向かいながら

「まあ、おかしいと思ったところを全部言っておいたから…背景を調べたらわかるだろう」

と階段をのぼっていった。


巳湖斗は「おやすみ」と声を掛けて

「そうだよな」

俺は彼女が死ぬことが分かって背景とか調べて助けに行くけど

「それをちゃんと警察に伝えることをしないと俺が疑われるだけになる可能性もあるよな」

と考えた。


今まで運が良かっただけなのだ。

今回のように事件の発見者になってしまう事もあるのだ。


巳湖斗はこれから先のことを考え

「止めて…事件だったら警察を真実へ向かわせるテクニックも必要だよな」

知識と

説得力と

そう呟いて自室へと向かった。


机の上には有栖川美玖に送るためのペンダントがある。


巳湖斗は救急車で運ばれた長柄恵美を思い出しながら

「間に合ってくれてると思いたい」

と呟いた。


二日後、意識を取り戻した長柄恵美が気を失う前の話をし、同時に会社の経営状態などを調べた後に牧野百合子を警察が取り調べると全てを自供した。

また、長柄恵美の恋人が百合子を唆していたことも分かったのである。


そういう曰くはついたが三笠八重子はそう言いながら渡す武士に笑顔で

「でも武士の思いもこの素敵なペンダントにも罪はないし…私は嬉しいわ」

と答えた。


クリスマスデートの正にハッピークライマックスであった。


巳湖斗は嬉しそうに電話で報告してきた武士に

「良かったな」

と言い

「俺も美玖ちゃんに送った」

と告げた。

「俺は叔父さんと御手洗さんと一緒にケーキ食べてた」

美玖ちゃんが喜んでくれると嬉しいけど…迷惑がられるかもなぁ…


翌日。

テレビでは大々的に有栖川美玖のニュースが流れた。


『実力人気アイドル女優有栖川美玖とアイドル俳優WAOWAOの辰見政次と秘密のクリスマスデート』

『二人は学園ラインから次は出雲探偵事務所と出雲を舞台にしたミステリーに挑戦』

であった。


巳湖斗はテレビで流れる二人が共に歩いている画面を目に一瞬目を見開いたが小さく息を吐き出すと

「そっか…」

と呟きパクリと朝食のパンを食べた。

「クリスマスプレゼント送ったけど…迷惑かけたよな」


火無威は落胆しているのがありありと見える巳湖斗を目に小さく息を吐き出した。


空には冬には珍しい青が広がり眩い太陽がキラキラと地上の雪を照らしていた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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