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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の破壊者

巳湖斗は食べ終えると

「一旦帰ってからまた見にこよう」

と告げた。


武士は頷くと

「じゃあ、俺一旦家に帰ってプレゼント置いてから巳湖斗の家に行くからな」

と言い立ちあがった。


その後、二人はそれぞれ家へ戻り巳湖斗はリビングダイニングでゆっくりしていた火無威を見ると

「叔父さん、ジュエリー牧野と長柄恵美のことを分かった?」

と聞いた。


火無威は頷くと

「ああ、色々とな」

と素行調査書と企業情報を巳湖斗の前に置いた。


巳湖斗はそれを見て

「ありがとう」

と告げた。


長柄恵美には彼氏がいてその彼氏はジュエリー牧野の後継ぎである牧野百合子と付き合っていた。


だが、巳湖斗はもう一つ気付いた。

「この保険…普通そうなの?」


火無威は腕を組むと

「それが妥当かどうかは分からないが」

従業員の保険の受取人も

と指差をした。

「企業が受取人だ」

事業成績もよくないのに掛け金は高い


武士もそれを見て

「そう言うの出来るんだ」

と呟いた。


巳湖斗は頷いて

「恐らく企業保険の一つだからだろうと思うけど」

と言い

「来月で店を畳むのに…凄い掛け金だよね」

と呟いた。


店は転売することになるだろう。

だが、周りの店も余りはやっていない廃れた商店街だ。


それに火災保険の賠償額。

従業員の保険。


「保険金額と店を売ったお金とどっちが得なんだろ」


火無威は冷静に

「この金額ならそれはやっぱり保険の方だろう」

と言い

「駅からも歩くし廃れた商店街だからな…高くは売れないだろう」

店の建物も築年数が4、50年だからな

と告げた。


巳湖斗はそれを聞いて

「長柄恵美は…死ぬ」

もしも店を保険金目当てで何かしたとしてその時に彼女が死んだら

「店は火災保険、従業員に掛けている企業保険…そして、牧野百合子にとっては恋人の目障りな元カノが一気に片付く」

と驚いて彼を見た火無威と武士を見た。


巳湖斗は時計を見ると

「もしそうなら、リスクのある昼間より夜だろ」

と言い立ち上がった。

「夜を見張った方がいいかも」


火無威は息を吐き出すと

「じゃあ、今度は俺が付き合うか」

危なすぎるからな

と告げた。


武士も立ち上がり

「だったら俺も」

と告げたが、火無威が

「…いや、君を危険にさらすわけには行かない」

と言い却下した。


武士は2人に

「じゃあ、巳湖斗も叔父さんも気を付けて」

無理すんなよー!

と声を掛けて自宅へと帰った。


巳湖斗と火無威は夕食を食べて、夜の8時ごろに家を出ると松本を目指した。


店の閉店時間は9時。

時間的には悪くなかった。


巳湖斗と火無威は店まで歩いていき、巳湖斗も火無威も鼻を鳴らして匂いを嗅ぐと息を飲み込んだ。


火無威は閉店したのに電気がついて明かるい店内をガラス越しに見て

「巳湖斗、110番に119番だ」

と言うとそっと店のガラスを割り、中へと慌てて入ると鍵を開けて戸を開いた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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