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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の破壊者

巳湖斗は「ん?」と首を傾げた。


武士は緊張して

「八重ちゃんをクリスマスデートに誘ったんだけど…クリスマスプレゼント選ぶのにさぁ」

手伝ってくれ!

と告げた。


巳湖斗は「おおおぉ」と言うと

「わかった!」

俺の無いセンスで良かったら手伝う

と言いかけて

「あー、美玖ちゃんに女の子って何貰ったら嬉しいか聞いてみるかな」

と呟いた。


武士はハッとすると

「その美玖ちゃん呼び!」

巳湖斗…進展したのか!?

と告げた。


巳湖斗は慌てて

「いや、そうじゃないけど」

美玖ちゃんが美玖で良いっていうから

と顔を赤らめた。


武士は笑って

「よし!じゃあ、俺は八重ちゃんの」

巳湖斗は美玖ちゃんのを選ぼうぜ!

と告げた。


巳湖斗は慌てて

「えー」

と叫んだ。

そして

「…まあ、その…わかった」

と答えたのである。


翌日、巳湖斗は叔父の火無威に何時ものように見送られて平坂を下ってゆっくりと登り、日の入りの逢魔が時に振り返った。


そこに何時ものように人の姿が浮かんだ。

髪の短い女性である。

巳湖斗はじっと見つめ

「…長柄…恵美…20歳だ」

と呟き

「よし」

と踵を返した。


その瞬間に背筋に悪寒が走った。

気配が…するのだ。

真後ろに立っている人の気配。


足を踏み出そうにも恐怖で一歩が踏み出せなかった。


何かが肩に触れ巳湖斗は早くなる鼓動に息を飲み込んだ。

「お、じさん」

叔父さん

叔父さん


…叔父さん…


火無威はリビングダイニングで待っていたが不意に立ち上がると慌てて靴を履いて家を飛び出した。


雪が降り除雪車で隅に寄せられていても薄っすらと真ん中にも積もっていた。

その中を走り平坂の前に立つと坂の途中で倒れている巳湖斗に駆け寄った。


陽は落ち、雲に覆われているがそれでも夜が訪れていることが分かった。


火無威は巳湖斗を抱き起こすと頬を叩いて

「巳湖斗!」

巳湖斗!!

と呼びかけた。


巳湖斗は薄っすらと目を開けると

「おじさん」

と言うとそのまま気を失った。


火無威は抱き起して家へと帰り、戸締りをしっかりすると巳湖斗を部屋に寝かした。


今までには無かった。

何があったのか。


火無威は巳湖斗の部屋の戸を開けたままベッドの横に椅子を置いて座り彼を見守り続けた。


巳湖斗が気付いたのは夜の10時であった。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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