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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の破壊者

美玖は頷いて

「うん、全部…巳湖斗君のお陰だよ」

私ずっとずっと寂しかったの

本当はお父さんの中にもお母さんの中にも私はいなくて

「誰の中にも私はいないんじゃないかって」

私を思ってくれる人はいないんじゃないかって寂しかった

と言い

「こういうこと言えるの…巳湖斗君にだけだよ」

と告げた。

「ありがとう」


巳湖斗はドキリとしたものの

「俺、有栖川さんのお父さんが有栖川さんを大切にしているの分かった」

それに…俺も有栖川さんと話しすると心がほっとするから

「だから思ってくれる人は沢山いると思う」

と告げた。


美玖は「ありがとう、巳湖斗君も何か私で力になることがあったら言ってね」と言い

「それから、私のこと」

美玖でいいよ

「私、巳湖斗君のこと巳湖斗君って読んじゃってるし」

私も巳湖斗君のこと凄く大切に思ってるから

と告げた。


巳湖斗は頬を染めながら

「あー、えーと」

美玖……ちゃん

「ありがとう」

と告げた。


美玖は笑って

「じゃあ、楽しみにしててね」

巳湖斗君

「取り急ぎ連絡でしたビシッ」

と告げた。


巳湖斗は思わず笑って

「賜りましたビシッ」

と返して携帯を切った。


巳湖斗は一人笑いながら

「何だろ…俺が驚く事って」

と呟き

「けどずっと思ってたけど美玖ちゃんって…映画やドラマのイメージと違うよな」

三笠とかと同じで普通な気がする

とベッドに身体を倒した。


美玖は携帯を切ると笑顔で

「出雲で撮影になったら巳湖斗君に会えるよね」

来年の撮影が楽しみ

と顔を赤らめながら呟いた。


プロダクションにオファがあったのだ。

来年の春から放送する連続サスペンスドラマ『出雲探偵事務所』のヒロイン役に抜擢されたのである。


伝説伝承の土地である出雲を中心に起きる不可解な事件を解決する刑事武甕秀一と彼の亡くなった親友の妹で高校に通うヒロイン新馬伊那沙のラブロマンスありのミステリーであった。


舞台は出雲。

つまり、島根県での撮影になるのだ。

今日はその監督と主要登場人物との顔見せであった。


彼女は「頑張らないと」と気合を入れると迎えに来たマネージャーの黒川達治と共にマンションを後にしたのである。


巳湖斗はそのまま目を閉じて

「次は満月だったよなぁ」

14日だったな

「…って1週間後だ」

と小さな欠伸を零した。


それから1週間。

冬休みに突入したが、美玖が言っていたエンタメの放送はなかった。


巳湖斗は「1か月以内って言ってたからな」と思いつつ毎日LINEで遣り取りをしていた。

そして、12月14日の前日。

13日の日に武士から電話があった。

「明日だろ?」


心配になって連絡してきてくれたのだ。

巳湖斗はそれに

「明日の夕方に見に行く」

と告げた。

「心配かけて悪いな」


武士は笑いながら

「気にするなって」

と言い

「それより、その…それが落ち着いてクリスマスまでに時間があったら…ちょっと付き合ってほしいんだけど」

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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