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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の破壊者

期末テストが終わると終業式まで休みである。

いや、もう冬休みと言って間違いない。


そして、冬休みと言えばイベントが待っている。

クリスマスに正月。


浅見武士はフフフと笑うと

「クリスマス!」

と言えばクリスマスデート!

とグッと手を握りしめた。


武士は携帯を手にすると三笠八重子に電話を入れた。

もちろん、デートのお誘いである。


窓の外は白い雪景色。

12月に入って駅前の商店街もまたクリスマスムードが溢れていた。


黄泉比良坂の名探偵 @黄泉比良坂の破壊者


巳湖斗はテストが終わってからタブレットで何日間かサボっていた授業の動画を見直していた。


考えれば有栖川美玖を平坂で見た日から彼女の命を助けるために懸命に他の人の命を救ってきた。


巳湖斗は動画を見終えると電源を落として息を吐き出した。

「確かに俺が頑張らなくて彼女があの坂の下へ行ったとしても…俺のせいじゃない」

だけど


心の中でしこりのような感情がそれを強く否定するのだ。

きっとその気持ちを親友の武士は『好き』と置き換えたのだろう。


巳湖斗はベッドに座ると

「恋ってなんだ?」

好きってなんだ?

よくわからない、とぼやき、目を閉じかけて響いた着信音に身体を起こした。


有栖川美玖からであった。


有栖川美玖はプロダクションが用意したマンションの一室で暮らしており、基本は自炊もするし家事も自分でする。


彼女は鏡の前でワンピースを着ながら巳湖斗に電話を入れ応答があると笑顔を浮かべた。

「もしもし、巳湖斗君?」

今大丈夫?


アイドルは皆のモノ。

誰かのモノになってはいけない。


だから、マネージャーにも社長にも内緒なのだ。


巳湖斗はベッドで身体を起こし

「大丈夫」

今日は仕事ないの?

と返した。


美玖は笑顔で

「あるよ」

でも夜なの

と応え

「実は…巳湖斗君が驚く事があって」

と明るい声で言い

「近い内に…多分1ヵ月以内くらいにエンタメの報道で流れると思うから」

と告げた。


巳湖斗は「え?」と呟くと

「何?驚く事って??」

もしかしてお父さんと会えた?とか?

と聞いた。


美玖はそれに笑みを深めると

「お父さんには…一度だけ電話したの」

と言い

「お父さんは応援してるって会いたいけどプロダクションの人に迷惑かけられないから…借金返済してからちゃんと会おうって言ってくれたの」

と告げた。

「だから、手紙を送ってるの」


巳湖斗は微笑み

「そうか、ちゃんと連絡とれてるのなら良かった」

おじさんも凄く喜んでると思う

と返した。


彼女の父親は過去のことをちゃんと悔いて今は懸命に娘に顔を向けが出来るように頑張っているのだ。

最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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