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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の自殺志願者

巳湖斗は心で

「凄くしっかりした人だー」

とチラリと何処かむーんとした表所をしている火無威を見た。


火無威は巳湖斗を見ると

「今日は出雲そば食いに行くから服着替えて来い」

と告げた。


巳湖斗は「おお!」と言うと

「りょうかーい」

と言って自室へと入った。


禊は火無威を見ると

「良い子に育ってるな」

と言い

「…数十年前にお前が己の罪だと思っているそれをあの子が濯いでくれていると言う訳か」

とチラリと見た。

「それより…彼の父親が話したこと話したのか?」


火無威は息を吐き出すと

「まだ、話してない」

と告げた。

「神蔵という名前の意味な」

長男だったからだろうけど

「亜和次兄さんもそう言う意味だったならそうだと言ってくれればよかったのに」

だがその伝承が本当か嘘かすら未だに分からないからな

「いま話したら巳湖斗はそれこそ誰かを愛するチャンスを失ってしまう」

だから本当でも今は話せない


禊は視線を伏せて

「そうか」

と呟き

「火無威…俺はお前も十分そのチャンスを失ってしまったと思っているけどな」

と独り言のように小さくぼやいた。


火無威は聞こえなかったそのボヤキの曖昧な響きに顔を向けると

「ん?何か言ったか?」

と顔を向けた。


禊は肩を竦めると

「いや、今日は出雲そばのフルコースでも奢ってもらおうかとぼやいただけだ」

と笑った。


火無威は嫌そうに

「分かってる」

と返し

「それと弁護士と美人秘書の恋愛…」

と言いかけた。

が、それに禊はさっぱり

「だから、それはいらん」

と答えた。


火無威はムッとすると

「お前、恋愛漫画家の俺の心を何時もべっきりへし折るよな」

いると言え

と告げた。


禊はハハッと乾いた笑いを零し

「10万年経ってお前が漫画家辞めて秘書にでもなったら考えてやるか」

と返した。


火無威は「はぁ!?俺のアイデンティティまでへし折るな!」と怒った。


巳湖斗は部屋から出て二人の遣り取りを見ると

「…やっぱり叔父さんたち仲が良いんじゃないのか??」

と心でぼやきながら

「お待たせー」

と声を掛けた。


3人は火無威が予約を入れていた出雲そばの名店神橋へ行き、出雲そばのフルコースを堪能した。


それは蕎麦餅を始め、そば粉を使った天婦羅や様々な和食懐石風のコースでまさに蕎麦の魅力満幅の料理の数々であった。


御手洗禊はその日の夜は神蔵家に泊まり、翌日、巳湖斗に

「出来る限り協力するので遠慮なく連絡してきてもらいたい」

と名刺を渡して立ち去った。


火無威はそれに笑顔で

「良かったな、巳湖斗」

と言い、出雲市駅まで彼を送って戻ってきたのである。


巳湖斗は火無威を出迎え

「叔父さんと御手洗さんって凄く仲が良い気がするけど」

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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