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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の同期生

巳湖斗は頷き

「はい」

と答え

「弟さんが冤罪であったことはこれで証明されます」

そう伝えてください

と告げた。


勝子は泣きながら頷いて立ち去った。


武士は巳湖斗を見ると

「警察行くのか?」

と聞いた。


巳湖斗は頷いて

「行くよ」

と答えた。


松浦蓮子はその場に泣き崩れた。


巳湖斗は火無威にことと次第を伝えた。

火無威はそれに弁護士の友人の御手洗を通じて警察へ提出し松浦蓮子と友人たちに対して反訴することにしたのである。


彼女たちは警察から取り調べを受けて余罪も全て自白したのである。


田口浩一郎にしても勝子にしてもその家族にしても事件の前には戻れないものの、それでも新しい一歩を踏み出したと御手洗から連絡が入った。


巳湖斗はそれを聞いて武士に伝えると武士は

「巳湖斗の話、本当だったな」

と言い

「これからも力を貸すからな」

美玖ちゃんの為だからな

と笑顔で告げた。


巳湖斗はそれに笑みを返すと

「ありがとう、武士」

と答え、晩秋の高く青い空を見つめた。


その夜、巳湖斗は有栖川美玖にLINEを入れた。

『元気にしてる?』


彼女が無事か知りたかったのだ。

有栖川美玖は仕事が終わりLINEの通知に目を見開くとドキドキとしながら、その一文を見た。

「巳湖斗君だよね」


ハワワと笑みを浮かべると

「元気してます!」

と一人部屋の中で呟き

「打たなきゃ打たなきゃ」

と指先を動かした。


『元気にしてます(*‘∀‘)巳湖斗君もお元気ですか?』

『今日は学園ラインの撮影しました。テニス難しい(/ω\)』


巳湖斗は美玖からの返事に小さく笑うと

「テニスか」

俺もやったことないな

と呟いた。


『俺テニスしたことないけど頑張れ!』


美玖はそれを見ると

『ありがとう(*'▽')頑張るね』

と返した。


ドキドキ。

ドキドキ。


アイドルは皆のモノ。

だけど皆には他に一番がある。


美玖は微笑みながら

「黒川さんに言ったら怒られそうだけど」

巳湖斗君に勇気出して携帯言ってよかった

と言い

「アイドルじゃない私が巳湖斗君の中にいたら良いなぁ」

とベッドに身体をパフンと横たえた。


両親とはもう3年も会えていない。

それだけで両親の中にもう自分がいない気がしてる。


有栖川美玖は誰の中にもいないのかもしれない。

寂しい。

寂しい。


「だから、巳湖斗君の中に少しだけで良いから居たいなぁ」


巳湖斗はベッドに横になりながら窓の外の月を見つめた。

「無事で良かった」

でもアイドルって大変だな

「色々やらないと行けなくて」


そう言って

「頑張れ、俺も頑張るから」

と笑みを浮かべると目を閉じた。


月のない空は暗かったがそれでも何処か温かく世界を抱き締めていた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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