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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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26/96

黄泉比良坂の同期生

照明が一瞬落とされ、MCに集中する。

毎年MCは男性と女性一人ずつの二人。


その男性のMCが受賞者の名前を書いた紙を広げ

「今年の主演女優賞は」

と音楽が鳴り響いた。

「有栖川美玖さん」

雨の午後にの朧悠羅さん役で受賞です

「おめでとうございます」


美玖は顔を上げると震えながら

「ど、どうしよう」

と顔を両手で覆った。


正次は微笑んで

「おめでとう、有栖川さん」

泣いてないで舞台に

と呼びかけた。


春光も笑顔で

「さあさあ」

と誘った。


美玖は泣きながら立ち上がると

「ありがとうございます」

と頭を下げて、壇上へと向かった。


多くの人が彼女に拍手を送った。


その中で巳湖斗も手を叩き

「凄いな」

おめでとう

「良かった」

と笑みを浮かべた。


武士も隣で泣きながら

「おおお、美玖ちゃん!おめ!」

と手をバチバチ叩いていた。


その時であった。

巳湖斗は大きく目を見開いた。


壇上に立った有栖川美玖もまた大きく目を見開いていた。


分かったのだ。

お互いに。


美玖は泣きながら綺麗に微笑むと

「来てくれたんだ」

本当に

と心で呟き、手を振った。


トロフィーと賞状を受け取りマイクの前に立つと

「今日はこんな素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます」

偏にファンの皆様と映画を共に創って下さった監督や俳優、スタッフの皆様のお陰です

「本当に本当にありがとうございます」

と頭を下げた。


その日、映画祭が終わると巳湖斗と武士は火無威と東京駅で合流し夕食を済ませるとホテルで一泊して翌日観光をしてサンライズ出雲で出雲へと帰った。


有栖川美玖もマネージャーの黒川達治と社長の大森太一から祝いを貰って帰宅すると巳湖斗にLINEを入れた。

『今日、来てくれてありがとう。主演女優賞欲しいなぁって欲張りになりました。受賞出来て嬉しかった』


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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