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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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24/96

黄泉比良坂の同期生

10月21日に行われた映画祭は都内の幾つかの映画館でノミネート作品が期間限定で上映され、各賞の発表と授賞式は皇居に近い東都グランドホールで行われた。


神蔵巳湖斗は親友の浅見武士と東京駅で合流してその足で有栖川美玖が主演の『雨の午後に』という学生のほろ苦い三角関係映画を見に行った。


発表と授賞式は昼の1時からなので12時30分ごろに食事も済ませて東都グランドホールへと向かったのである。


舞台に一番近い場所にノミネートされた人々の席があり、その奥に招待客、最後にチケット購入者となっている。


巳湖斗はホールの入口に行きチケットを見せた。


受付の女性は券を切り

「そちらのBゾーンへご移動お願いします」

とすぅと腕を伸ばして示した。


巳湖斗と武士は顔を見合わせてBゾーンへ続く通路を歩き不意に後ろに並んでいた大半の人がCゾーンへ向かっているのが目に入った。


武士も気付いたらしく

「なぁ、巳湖斗」

俺らBって言われたよな?

と聞いた。


巳湖斗は頷き

「ああ、言われた」

と答えた。


不思議なモノで人と違う道を示されると疑心暗鬼になる。

大丈夫?である。


武士はチケットを見ながら

「そう言えば、このチケット代」

払うの忘れてた

「幾ら?」

と聞いた。


巳湖斗は肩を竦めると

「俺も貰い物だから」

と答えた。

武士は腕を組むと

「もしかして叔父さん?」

と聞いた。


プロの漫画家ならチケットが回ってくることがあるかもしれない。


巳湖斗は首を振ると

「んー」

友達

と曖昧に答えた。


有栖川美玖のファンである武士に有栖川美玖からのチケットだとは言い難かったのである。


武士は怪訝そうに見たものの

「まあ、良いか」

漁夫の利、漁夫の利

と呟いて、Bゾーンの一番中央に席を取り座った。


巳湖斗も隣に座り

「彼女きっと気付かないだろうな」

と心で呟き、少し苦く笑みを浮かべ前を見つめた。


彼女は何故夢の中で出てきただけの自分にチケットをくれたのだろう。

多くいるファン…その他大勢の一人にすぎないのに。


巳湖斗はフッとそんなことを考え

「もしかして、これって黄泉比良坂効果??」

と余り意味のない突っ込みを一人入れていたのである。


黄泉比良坂の名探偵 @黄泉比良坂の同期生


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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