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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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22/96

黄泉比良坂の詐欺師

まゆりは笑って

「そんなこと言ってないし」

彼は私のスナックでのお客様だから

「客商売だから会うことはあるわ」

と言い

「それにお金を貰っていたなんて変なこと言わないで欲しいわ」

彼と結婚なんて一言も言ってないわ

と告げた。

「田村さん、貴方のお兄さんは勘違いであんなことをして亡くなったのは気の毒だけど」

何時までも私のせいでしないで欲しいわ


巳湖斗はムッとすると

「俺は」

と言いかけた。


その時、彼女の背後から声がした。

「そうなのか」


巳湖斗も火無威も初音も驚いて中川まゆりの背後を見た。

そこに早川将司が立っていたのである。

「今、警察から連絡があって…まさかと思って君の教えてくれた家を見に行ってた」

表札は違うかったし

「警察に聞いたら君の家族に老人ホームに入る人なんていないって言っていた」

俺を…騙したんだな


そう言って近寄ると手を伸ばして首を絞めかけた。

が、巳湖斗は間に割り込むと

「ダメだ!」

貴方が不幸になるだけだ

と告げた。


初音も拳を握りしめると

「私のお兄ちゃんも同じこと言われて」

私の為に直ぐに300万くらいのお金を用意してくれるくらいの思いを見せてくれないと結婚できないって言われて

と涙を滲ませた。

「だから兄の写真の前で殴ってやろうと思って」

そう言って火無威の隙をついて鞄から写真を撮り出した。


巳湖斗も火無威も「「写真か!」」と心で突っ込んだ。


まゆりは息を吐き出すと

「大体お金なんて貰ってないわ」

証拠あるの!?

「早川さん、言いがかりは止めてもらえる?」

と顔を背けた。


早川は顔を歪めると

「まゆり…」

と拳を握りしめた。


そこに警察の車が止まり、刑事が姿を見せた。

「証拠ならありますよ」

そう言って写真を出した。

「これ今日の東都銀行の新宿店前の写真ですよね」

それと貴方が住んでいた九州と大阪でも被害届が出ていたので受理しました


まゆりは目を見開くと巳湖斗を見た。

「貴方」


巳湖斗は彼女を見て

「貴方は今日ここで死ぬはずだった」

人が大切に貯めていたお金を騙し取って

「心を傷つけて」

報復されても俺は仕方ないと思う

「だからこの先で貴方が再び罪を犯して死ぬことになっても俺はもう止めない」

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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